ウズベキスタン共和国「コンバインドサイクル発電運用保守トレーニングセンター整備プロジェクト」コンサルタント業務の共同受託について
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株式会社アジア共同設計コンサルタント
中国電力株式会社
日本工営株式会社
株式会社パワー・エンジニアリング・アンド・
トレーニングサービス
ウズベキスタン共和国「コンバインドサイクル発電運用保守トレーニングセンター整備プロジェクト」コンサルタント業務の共同受託について
株式会社アジア共同設計コンサルタント(代表取締役:木口 茂芳,以下「AEC」),中国電力株式会社(取締役社長:苅田 知英,以下「中国電力」),日本工営株式会社(代表取締役社長:有元 龍一,以下「日本工営」)および株式会社パワー・エンジニアリング・アンド・トレーニングサービス(中国電力グループ,取締役社長:藤本 昭範,以下「PET」)は,平成27年9月18日,国際協力機構(JICA)から「ウズベキスタン共和国コンバインドサイクル発電運用保守トレーニングセンター整備プロジェクト」に関するコンサルタント業務を共同受託しましたので,お知らせします。
ウズベキスタン共和国は,同国が有する潤沢な天然ガス資源を活用した発電設備の能力拡大と近代化を推進するため,ガスタービンコンバインドサイクル発電(以下「GTCC」)※の導入を促進することとしており,現在運転中の1基に加え,新たに約20基の導入を計画しています。同国では,こうした状況のなか,GTCCに関する技術・技能の向上が喫緊の課題となっています。
AECおよび日本工営は多数の海外コンサルティング事業で培ってきた経験を,また,中国電力およびPETについてはGTCCの運転,運用維持管理技術および技術研修事業の経験を活かし,同国のトレーニングセンター整備に寄与してまいります。
※注 : ガスタービンコンバインドサイクル発電
ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式。最初に圧縮空気の中で ガス燃料を燃やして,その圧力でガスタービンを回して発電を行い,ガスタービンを回し終えた排ガスの余熱を使って水を沸騰させ,蒸気タービンによる発電を行う。ウズベキスタンで納入されるものと同程度の出力のGTCCの場合,発電効率は約60%と,通常の火力発電より効率が高く(日本の石炭火力発電の平均は約41%),CO2の排出量を減らすことができる。
なお,ウズベキスタンにある現有設備は,旧ソ連時代に建設された小容量ユニット(単機容量150MW以下)がほとんどであり,老朽化が進むとともに,発電効率も低い(約30%程度と推定)ことから,GTCC設備への更新(リプレース)を計画している。
<プロジェクトの目的>
本プロジェクトは,我が国がこれまで培ってきたGTCCの運転・維持管理技術を活用し,同国電力公社であるウズベクエネルゴ社が,GTCCを安定的かつ持続的に運転・維持管理することができるよう,2015年9月から2019年3月にかけて現地で整備されるトレーニングセンターの施設更新,および研修プログラム作成の支援を行うものです。
具体的には,研修内容の検討や研修教材作成支援に加え,同国および日本においてGTCCに関する技術指導等を通じた講師の育成等を実施することで,運転・維持管理に必要な技術のレベルアップを図ってまいります。
<4社の役割分担>
AEC | 本プロジェクトの総括業務,研修効果のモニタリング,研修機材の調達,業務調整を行う。 |
中国電力 | 現地での研修の現状を調査し,総合的な研修カリキュラム策定,ウズベキスタン側の指導講師育成等の計画業務を行う。 |
日本工営 | 電気・制御関係の機器に対しての研修カリキュラム策定や教材開発を行う。 |
PET | ガスタービン等の機械関係の機器に対しての研修カリキュラム策定や教材開発を行う。 |
以上
添付資料
- コンサルタント業務の概要 [PDF:32.0 KB]