中央給電指令所 新自動給電システムの運用開始について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

中央給電指令所 新自動給電システムの運用開始について

当社は,平成23年12月から,中央給電指令所の自動給電システムの取り替えを行ってきましたが,本日,工事を竣工し,新システムの運用を開始しましたのでお知らせします。

中央給電指令所では,社会・経済の動きや気象状況などをもとに電力需要を予測し,需要に対して必要な供給力を確保するための発電計画を作成したうえで,時々刻々と変動する電気のご使用量にあわせて発電量をコントロールしており,自動給電システムは,これらをより確実に行うための重要なシステムです。

新システムへの取り替えにあたっては,電力需要の予測精度向上のほか,再生可能エネルギーの大量導入や電力システム改革など,将来の環境変化に柔軟に対応できるシステム構成とし,中央給電指令所の確実な業務遂行を支援するよう,ソフト・ハード両面にわたって機能を強化しました。

当社としましては,お客さまに安心して電気をお使いいただけるよう,今後も着実に設備基盤強化の取り組みを進め,電力の安定供給に努めてまいります。

【新たな自動給電システムの運用開始による主な変更点】
ソフト面概要
電力需要の予測精度向上
  • ・これまでの,1日の天候や最高・最低気温の予報から電力需要カーブを予測する機能に加え,毎正時の天候・気温の予報 から電力需要を予測する機能を追加
  • ・直近の需要実績および気温・湿度の予測値から需要想定値を1時間ごとに自動補正する機能を追加
再生可能エネルギー発電量の予測精度向上
  • ・日射量,風速を予測するために必要なデータの受信頻度の増加および予測地点の追加
発電計画の作成機能高度化
  • ・発電計画作成時における個々の発電機への出力配分について,より経済的な配分となるようシステムの自動作成機能 を高度化
発電機出力の自動制御機能強化
  • ・電力需要の急激な変動に対して,個々の発電機の出力変化への対応能力(速度・量)を考慮し,調整余力を自動的に確保する機能を追加
電力システム改革への対応
  • ・平成28年4月の電力の小売全面自由化に伴い必要となる,電力広域的運営推進機関とのシステム連係を実施
ハード面
ディスプレイ型監視盤の採用
  • ・電気の流れを示す電力系統監視盤に視認性の高いディスプレイ型を採用(表示情報量が大幅に増加)
設備のスリム化
  • ・信頼性を向上させつつ,システムの統合や計算機処理能力の向上などにより設備をスリム化

以上

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