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Brandnew Talk vol.3 Side B

中国電力

橋本貴宏・大山裕聡

先人たちの知恵を生かした水力発電で中国地方の電力を日々支える。

Interviewer_
Kagaya

かが屋が迫る、発電の仕組み! ふたりのふるさとを照らす 水力発電の秘密と、 電気とお笑いの共通点?

「中国電力のおかげで、おれたちお風呂入れて、冷たいアイスも食べられた」「そうそう、テレビも見れた。だから、いまお笑いやってるのも電気があったからこそ!」。お笑い芸人・かが屋のふたりはそう話す。加賀翔さんは岡山県備前市、賀屋壮也さんは広島県呉市の出身。「でも、よく考えたら電気ってすごいよ…」「発電の仕組みとか、まじで理解不能だよね」。そんなふたりが、中国電力で水力発電に携わる、橋本貴宏さんと大山裕聡さんと対談。ふるさとを支える電気のあれこれを直球インタビュー!

かが屋・加賀翔さん(以降加賀):僕ら電気に関してはまったくの素人なんですけど、おふたりはどんなお仕事を?

中国電力・橋本貴宏さん(以降橋本):私は水力発電所の電気担当で、主に発電機などの電気設備の管理です。

中国電力・大山裕聡さん(以降大山):私は土木担当。川から水をとってまた川に返す、ダムや水路といった設備の建設やメンテナンスをしています。

加賀:へ~。水力発電のなかでも、いろいろ部署がわかれてるんですね。

大山:電気、土木のほかにも、建物を建てる建築とか、水力発電所で日々の運転をしてくれてる人たちもいますしね。

かが屋・賀屋壮也さん(以降賀屋):そもそも教えてほしいんですけど、水力発電って一体どんな仕組みで電気が生まれるんですか?

加賀:そう、それ! よくよく考えると電気ってすごいし、電気つくれちゃう人間、すごい。ほんと、すごい。

橋本:(笑)。水力は、高いところから低いところに向かって流れる水の力を使う発電方法。その流れで水車を回して、発電機につなげて電気を起こしているんです。

賀屋:ちなみに、水力発電所の寿命ってどれくらいなんですか?

橋本:大体70年から80年。古いものでは、大正時代から100年以上使っているものもあります。

賀屋:もの持ち!

大山:メンテナンスをしながら、適宜設備を交換して使い続けているんです。

最近私たちが携わった仕事では、広島県にある築60年の滝山川発電所の改修工事がありました。

加賀:中の設備をリニューアルしたってことですか?

橋本:そう。建物は残して、発電機などの電気設備を交換しました。機器は年々進化するので、数十年ぶりに新しくすれば、発電効率がぐんと上がる。同じ水の量でもたくさん発電できるので、エコにもつながるんです。

大山:ダムや水路といった土木工作物も、まだまだ使えるので残しました。ただ、水車がコンクリートの中に埋まっていたので、水車の取り替えに必要な最低限の部分だけを解体して。

加賀:外側を残して中身を替える、ってのはめちゃくちゃわかりますね。お笑いでも似たようなことをしていたりするので。

みんなでずこー!ってずっこけたりするのって、ずっとなくならないし。

賀屋:それが結局一番ウケたりするんだよね。いわゆる「ベタ」っていわれてるもの、というか。

大山:先人が積み上げてきたものがありますよね。

橋本:我々の仕事も、60年先に誰かが見るかもしれない。そんとき、笑われんような仕事をせにゃいかん。

賀屋:広島弁で言われると、一層心に響きます(笑)。

水力発電において、電気と土木という別の部署で働く、橋本さんと大山さん。
「ここまでが電気、ここからは土木、という責任の分界点が決められてるんです。いやいや、ここからは電気さんの仕事でしょう、みたいな(笑)」
大山さんが冗談めかして話します。でも、そんなふうにお互い笑えるということは、協業体制がうまくいっているなによりの証拠です。

そんなふたりが携わった、滝山川発電所の改修工事は、計画10年、工事期間2年という一大プロジェクト。2021年4月に無事運転開始を迎えたときは、言葉にならない達成感を感じたといいます。
「でも、事前計画から関わっていた諸先輩方がたくさんいますから。最後を任された我々の責任は重大です。何かトラブルがあったら、おまえら最後やったんじゃけ、ちゃんと確認しろ、って言われてしまう(笑)」
熱がこもると、ついつい広島弁になってしまう橋本さん。かが屋のふたりから、将来の夢を聞かれると、
「日々の業務をしゅくしゅくと。そのなかで、1kWhでも多く発電するため、出力を上げていきたいですね」
斬新な答えが返ってきました。これには加賀さんも、
「やばい…めちゃくちゃかっこいい。『出力を上げていきたい』、どこかで使いたい…」
と、うっとり。一方、賀屋さんは、
「いやもうほんと、感謝しかない。これからはコンセントを見るとき、それぞれの差込口におふたりの顔を思い浮かべます」
と、電源に向かって合掌してしまいそうな勢いなのでした。

日々の業務の中で、
工夫を積み重ねています。

取材も終盤。対談は、みんなの趣味の話に。
「僕は家族で行くキャンプと、あとマンガですかね」
「マンガ!」
大山さんの答えに、賀屋さんがロックオン。
「僕もマンガ大好きなんですよー。何読んでます?」
「東京リベンジャーズとか、ベルセルクとか…」
「へぇ…」
「これ、自分から話振っておきながら、賀屋さんどっちも読んだことないパターンです」
加賀さん、ご名答。

一方、橋本さんの趣味はというと…
「釣りが好きで。なかでも、イカ釣り」
「イカ釣りって…あの、めちゃくちゃ電気使う…?」
たしかに、賀屋さんが言うように、闇夜にこうこうと明かりを灯して進んでいく漁船が思い浮かびます。
「いやいや、僕がやるのは昼間で。陸から釣るんですよ」
「そうなんだ…。すいません自分たちがつくった電気を、趣味にも存分に使ってるのかな、と(笑)」
「いやいや、橋本さんは漁師じゃないから!」
加賀さんのおっしゃる通り。橋本さんには、これからも電気事業をしっかりと支えていただきましょう。

PROFILE

橋本貴宏

はしもと・たかひろ/中国電力 電源事業本部 水力電気グループ 担当副長。1991年に入社後、制御通信課、変電所などで勤務。変電所の無人化に伴い、自らの希望で水力発電に携わる部署へ異動。イカ釣りが趣味。高級アオリイカを釣って帰っても、家族が喜んでくれなくなったのが最近の悩み。

大山裕聡

おおやま・ひろとし/中国電力 電源事業本部 水力土木運営グループ担当。2003年の入社以来、水力土木ひと筋。ダムや水路の点検で山の中を歩き、季節のうつろいを感じる時間がお気に入り。趣味はマンガを読むこと。一番好きな作品は『ドラゴンボール』。紙のコミックでコレクションしている。