【もっとAhaエネ!】気になるCO2の話 ~カーボンニュートラルってなに?~
Ahaエネ! │ 2023.04.26

「三隅発電所ふれあいホール」で、火力発電のしくみなどについて、遊びながら楽しく学んだママと子どもたち。「三隅発電所」は石炭を燃やして電気をつくる石炭火力発電所で、発電時に二酸化炭素(CO2)が出ることも知りました。
あれ? でも、CO2が増えると良くないって聞かないかな…?
みんなの気になるCO2について、HAMORUWA編集部がお答えします!
そもそも「CO2を減らさなきゃ」っていうけど、どうして?
それは、地球温暖化を防止するため。二酸化炭素(CO2)は、地球温暖化の原因といわれる温室効果ガスのひとつで、もっとも温暖化への影響が大きいといわれているんです。

編集部:にっしー

地球温暖化が進むと、どうなるの?
気温が上昇するだけでなく、海の水位が上がったり、農作物の収穫にも影響します。ここ数年猛暑になったり、ゲリラ豪雨が多かったりするのも、地球温暖化が原因といわれているんですよ。


私たちの生活にも影響があるんですね。
子どもたちの将来を考えるとちょっと心配になるかも…。
- 地球温暖化について
- 二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスは、地表から宇宙へ出ていく熱を吸収し一部を戻す性質があり、地球は適温に保たれています。しかし、温室効果ガスの濃度が高まると熱が宇宙に逃げなくなり、地表温度が上昇してしまいます。これが地球温暖化のメカニズムです。
地球温暖化を防ぐため、日本を含む世界中でCO2を出さない社会に向けて取り組んでいます。

出典:日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集」
じゃあ、CO2を出さないようにしたらいいんじゃない?
私たちの生活の中でCO2はどうしても発生するので、完全にゼロにすることは難しいんです。
CO2の発生をなるべく抑えつつ、どうしても発生するCO2は、植林などで吸収したり、技術開発をして回収できるようにしたりします。

にっしー

それってどういうことですか?
CO2の発生量と、吸収・回収量を同じ量にして、実質的にゼロにするんです。これを「カーボンニュートラル」といいます。


「カーボンニュートラル」、聞いたことあります!
これって日本だけの取り組みですか?
温暖化は地球規模の課題なので、「カーボンニュートラル」は世界中で取り組まれています。各国がそれぞれ目標を立てていて、日本は2050年までのカーボンニュートラル達成を目指すことを宣言しています。

- カーボンニュートラルのイメージ
- 温室効果ガスの発生量を全体としてゼロにするというもの。どうしても発生するCO2と同じ量を「吸収」または「回収」することで、差し引きゼロを目指します。

カーボンニュートラル、どうやって達成するの?
工場の省エネや電気自動車、水素自動車の開発など、さまざまな取り組みがありますが、実は日本のCO2の約4割が電気を作るときに発生しているので、発電時のCO2削減はとても重要なんです。

にっしー

約4割も! 電気を作るときに出るCO2をどうやって削減するんですか?
太陽光発電などの再生可能エネルギーや原子力発電は発電時にCO2を出さないので、これらを活用します。
ただ、再生可能エネルギーは自然任せでコントロールが難しいので、電気を安定してお届けするためには、三隅発電所のような火力発電所も必要になるんです。

- 火力発電所のCO2削減の取り組み
- 火力発電所では高効率な発電方法の導入や、木質バイオマスの混焼(※)によりCO2削減に取り組んでいます。また、将来的には、燃やしてもCO2を出さない水素・アンモニアの利用を目指して技術革新に取り組みます。
それだけで、本当にカーボンニュートラルを達成できる?
電気などのエネルギーを使う皆さんの取り組みも重要になるんです。節電、省エネもその一つです。

にっしー

ママにいつも「使わない電気は消しなさい」っていわれて消してるよ!
節電しててえらいね!
他にも、エコ住宅の採用や断熱リフォーム、省エネ家電への買い替えなどもカーボンニュートラルにつながります。


いろいろな節目で省エネを意識することが、カーボンニュートラルにもいいんですね。
CO2削減に注目した新しいライフスタイルで、一緒にカーボンニュートラルを目指しましょう!

編集部からのMESSAGE

カーボンニュートラルについて、なんとなくイメージいただけたでしょうか? 中国電力では、電気の安定供給に努めながらカーボンニュートラルにも全力で取り組んでいます!
大変な目標ですが、私たちの住む地球のため、みんなでカーボンニュートラル達成を目指しましょう!!