【もっとAhaエネ!】気になる電気の話~夏によく聞く「電気が足りない」ってどういうこと? ~
Ahaエネ! │ 2023.07.12

最近はおしゃれな家電も多いですが、トレンドはやはり「節電」「省エネ」だそうですね。
そういえば、最近は夏や冬になると「電気が足りない」「電力不足」「だから節電しましょう」とよく話題になりますよね。そもそも、「電気が不足する」ってどういうことでしょうか?
今回の「もっとAhaエネ!」では、「電力不足」について解説します!
そもそも、どうして節電が必要なの?
夏や冬になると「節電しましょう」って聞くけど、どうして節電が必要なの? たくさん電気をつくってくれればいいのに…。


編集部:としくん
日本で使われている電気の7割以上が火力発電でつくられています。
日本は火力発電の燃料のほとんどを海外からの輸入に頼っていて、ロシアウクライナ情勢のような世界的な事情で国際的な燃料価格の高騰の影響を受けたり、最悪の場合は輸入できなくなったりする恐れもあります。
火力発電所の発電機の能力や、輸入できる燃料にも限りがありますので、電気を無限につくることはできないんです。

じゃあ、太陽光の電気を使えばいいんじゃない?
太陽光発電が増えてきているって聞くし、代わりに太陽光の電気を使えないの?


としくん
確かに、太陽光発電は燃料がいらない「再生可能エネルギー」で、ますます活躍が期待されています。
でも、夜間や天気の悪い日には発電できないなど、安定して電気をつくるのには向いていないんです。
- 完ぺきな発電方法はない!?
- 電気をつくる方法はいろいろあって、それぞれ得意なところと苦手なところがあります。 火力発電は燃料を海外に頼っていますが、大量に発電でき、発電量の調節も得意です。太陽光発電や風力発電などは燃料を使わずに発電できて環境にやさしいですが、天候の影響を受けてしまい、発電量が安定しません。原子力発電は少ない燃料で安定して発電できますが、徹底した安全対策が必要です。
…このように、どれをとっても完ぺきな発電方法はありません。一つに偏ることなく、複数の発電方法をバランスよくミックスさせることが大切です。

つくった電気をためておけば問題解決じゃない?
太陽光発電でたくさん発電して、モバイルバッテリーみたいにためておけばいいじゃん!


としくん
最近はモバイルバッテリーなど「蓄電」が身近になりましたが、日本全体でみると、ご家庭だけでなく企業や工場などでもたくさんの電気が使われます。使う電気の量が多すぎて、それに対応できるだけの電気をためることはできないんです。みなさんが「今」使う電気は、「今」つくっているんですよ。
- 「つかう」と「つくる」のバランス
- みなさんはご家庭で、好きなタイミングでテレビやエアコン、照明をつけたり消したりしますよね。このように、使われる電気の量は常に変化しています。
電気はたくさんつくってためておくことができないので、使う量とつくる量が同じになるようにバランスをとって発電しています。
電気を使う量とつくる量のバランスが崩れたら…
じゃあ、もし今みんなが急に電気を使いだして、電気が足らなくなったら?


としくん
万が一「電気が足らない」などの理由で電気のバランスが崩れると、最悪の場合は大停電になる恐れがあります。バランスが崩れないよう、日ごろから準備をして、急な電気の使用量の変化に対応しています。
ですが、電気をつくる側だけでなく、電気を使う側であるみなさんの取り組みも重要になります。
それが節電ってこと?


そうなんです。エネルギー資源には限りがあって、電気は無限につくることができません。たくさん電気を使いがちな夏や冬には、特に電気を大切に使っていただきたいです。
無理な節電をするのではなく、エアコンの設定温度を控えめにする、こまめに照明を消すなどといった「無駄な電気を使わないこと」の積み重ねが大事です!
編集部からのMESSAGE

ここでは説明しきれませんでしたが、電力不足の背景には、島国である日本ならではのいろいろな事情があるんです。みなさん一人ひとりが少しずつ意識して、節電の輪を広げていただけると嬉しいです!
そこで、節電のきっかけに「夏の節電チャレンジキャンペーン 2023」※をご紹介します。(※中国電力ぐっとずっと。クラブ会員限定)
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