老舗醸造所が贈る、本気のレモンティーと自家製酵母ベーカリー
光浦醸造工業 │ 山口県防府市
ハーモニーマルシェ │ 2023.03.15

一時は入手困難だったほどの人気商品「フロートレモンティー」。この商品を作っているのは、なんと慶応元年(1865年)から158年も味噌やしょうゆを造り続けてきた醸造所。
8代目代表、光浦健太郎さんが続けて仕掛けたのは、“味噌=ごはん”とは真逆のイメージのパン屋でした。老舗の醸造所の良さを活かしつつ枠にとらわれない、光浦さんのチャレンジを追いました。

- 【 教えてくれる人 】
- 光浦 健太郎さん光浦醸造工業株式会社 代表取締役
味噌造りの会社がレモンティー!?

乾燥させた輪切りレモンとティーバッグがセットになった「フロートレモンティー」。レモンが浮かんだ紅茶は見た目もかわいいので気分が上がります!
これを作っているのは、味噌やしょうゆ造りを行う、老舗の醸造所「光浦醸造」。開発したのは30歳という若さで8代目の社長となった光浦健太郎さんです。就任してすぐに味噌やしょうゆのインターネット販売を始めましたが、どちらも重さがあるので送料が高く、割高になってしまったそう。そこで、「軽くて魅力的な商品ができないか」と思いついたのがこのレモンティーなんです。
もちろん素材にもこだわって、広島県瀬戸田産の果実味たっぷりのレモンと有機栽培された国産紅茶を使っているから、一口飲んだだけでもその美味しさが分かります! ハート型の「レモンハート」バージョンもあるので、プレゼントにもピッタリです。オシャレなパッケージをSNSなどで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。実は光浦さん自身がデザインしているんだとか。
再注目される味噌や新アイテムも続々

フロートレモンティーが人気になったことで、なんと味噌の売上も上がったそう!
その看板商品の麦味噌についても、光浦さんのチャレンジは続きました。従来の商品をよりよいものにしようと無添加味噌にしたんです。変わらない味を守るため、10年かけて少しずつ添加物を減らしました。
また、フロートレモンティーのほかにドライフルーツ、発酵の技術を生かした甘酒など新しい商品もたくさん。食品だけではなく、繰り返し洗って使える「シート製ストロー」なんてものまで! 「シート製ストロー」は光浦さんの娘さんの自由研究から生まれた商品で、なんと特許も取得しているそうです。老舗の枠にとらわれない、柔軟な商品づくりが多くのファンを引き付けています。
発酵技術を生かしたオシャレなベーカリー

新しいことをどんどん行う「光浦醸造」では、去年小さなベーカリーショップをオープンさせました。味噌造りの会社からパン屋さんなんて、想像を超えてきてますよね!?
店名は「ebb&flow」。味噌の麹作りを生かした「酒種酵母」を使ったパンは、しっとりモッチモチ!
牛乳やバター、卵は一切使っていないそうで、小麦の味がしっかり感じられます。人気の塩パンから地元の食材を使ったサンドイッチ、クッキーなどたくさん種類があるので迷ってしまいそう。
店内はイートインスペースがあるので、甘酒を使ったドリンクなどと一緒に焼きたてを味わえます。
編集部から

としくん
- 光浦さんの伝統を大事にしながらチャレンジする姿勢、素敵です。
フロートレモンティーは読書の飲み物にぴったりだし、「シート製ストロー」もサスティナブルで興味深いアイテムですね。ネットで麦味噌も取り寄せて、たまには自炊しようかな。
おすすめ商品

- 光うらの麦みそ1kg
- 150年以上作り続けている定番商品の麦味噌。たっぷり使った麦麹の香りと甘みが楽しめます。

- フロートレモンティー7袋入り
- ドライレモンと紅茶のティーバッグがセットになったレモンティー。香り豊かながら酸っぱくなりにくくギフトとしてもおすすめ。

- レモングラス甘酒210g
- 麹の甘さの中にレモングラスの爽やかな香りを感じられる甘酒。すっきりとしていて飲みやすい人気商品。

- STROLL_01 勝山八千代(outdoor)
- 1枚のシートをくるくると巻いて作る、新しいエコストロー。使い終わったら広げて洗い、繰り返して何度も使用するこが可能です。
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光浦醸造工業株式会社

- 【 取材対象者プロフィール 】
- 光浦 健太郎さん山口県防府市で1865年創業の「光浦醸造」8代目。30歳の若さで代表に就任。インターネットでの販売や新商品に力を入れ、「フロートレモンティー」が人気商品に。サイト制作からパッケージデザイン、商品撮影までを行っている。