Top 推しハモ! 番外編 HAMORUWAイラストレーター伊吹春香さんインタビュー

レトロモダンな女の子がかわいい! HAMORUWAイラストレーター伊吹春香さんインタビュー

イラストレーター・伊吹春香さん │ 鳥取県

推しハモ! 番外編　│　2023.05.10

女の子をメインにした穏やかな日常の風景が印象的なイラストは、鳥取市在住のイラストレーター・伊吹春香さんの作品。「HAMORUWA」トップページの3人の女の子たちや、編集部メンバーのイラストも、春香さんに描いてもらいました。今回は“推しハモ! 番外編”として、HAMORUWA編集部が“推し人”になって春香さんが大好きな地元・鳥取や中国地方への思い、「HAMORUWA」のイラスト制作秘話をご紹介します!

【今回の推し人】: としくん (HAMORUWA編集部)最近東京から地元の中国地方に帰ってきたので、東京から地元・鳥取に戻られた春香さんにシンパシーを感じます。穏やかな空気が伝わってくる作品を描く春香さんがどんな方か興味があるので、活動の原点や地元への思いなど、色々と聞いてみました!

“大正ロマン”に憧れて懐かしい雰囲気を描くように

小さい頃から絵を描くことが大好きだったという春香さん。童謡の世界や、大正ロマンを代表する画家・竹久夢二の美人画へのあこがれから、どこか懐かしいレトロモダンな雰囲気の女の子を描くようになったそう。イラストを専門的に学ぶ機会がないまま社会人になりましたが、「いつか絵に携わる仕事をしたい」という思いや母の応援もあって描き続け、会社員として働きながら、少しずつイラストレーターとしても活動するようになりました。
2019年に29歳で独立してからは、オリジナル作品に取り組むほか、鳥取県内外のさまざまなクライアントの広告やパンフレット、商品パッケージなどを手掛けています。最近では、山陰地方で放送されているローカルニュース番組のオープニングアニメーションや、リリックビデオ（歌詞の表示が中心となったミュージックビデオ）、駅舎を彩る壁画など、これまでに経験したことのない作品にも挑戦しています。

中国地方の魅力にもっと触れて表現していきたい

春香さんは、生まれも育ちも鳥取市。高校卒業後に2年ほど東京で暮らしたそうですが、「ずっとホームシックだった」と言うほど地元が大好き。今もその気持ちは変わっていません。「海や山が身近にあって街の規模がほど良く、私にとって安心して暮らせる心地良い場所です」。春香さんが描く“女の子の日常”は、背景に自身が慣れ親しんだ風景や思い出の場所が登場することが多く、作品からも地元愛が伝わってきます。
「いろんな仕事のご依頼をいただくようになり、鳥取や中国地方の魅力に改めて気付かされることが増えました。ますます地元が好きになったように感じます。これからもいろんな土地へ出かけ、その土地ならではの自然や文化、伝統に触れた経験を、イラストでも表現していきたいですね」と春香さん。2023年4月には、東京で初の個展を開催したばかり。個展に訪れた人たちにも、鳥取や中国地方の心地良さを、感じてもらえたかもしれませんね。

トップページに登場する女の子たち、実は…

このイラストは、春香さんがイラストの清書を仕上げる前に、確認用として送ってきてくれたラフです。いろいろと書き込まれている文字にも注目してみてください。
女の子たちが着ている洋服や身につけている小物は、実は中国地方ゆかりのものをモチーフにしたアイテムばかり。みなさんはいくつ気が付きましたか? アイテムは春香さんのオリジナルで実際にあるものではないですが、本当にこんな商品があれば、欲しくなってしまいますね。
また、3人がそれぞれにどんな人物なのか、キャラクターを設定した上で描いてくれました。「友人や知人の雰囲気を思い浮かべながら考えました。私自身に一番近いのは…やっぱり真ん中ですね（笑）」。

ゆかりアイテム: 広島カープをイメージした赤い服、山口のふぐのぬいぐるみ、岡山のデニム
キャラクター設定: 31歳（営業職）
しっかり者系女子。シンプルなファッションが好き。本物志向で、高くてもいいものを求む。便利なキッチンアイテムを集めている。

ゆかりアイテム: 島根の勾玉ピアス、鳥取のうさぎのバッグ・梨柄シャツ
キャラクター設定: 25歳（デザイン職）
天然素材系が好きな女子。おおらかだけど大ざっぱ。直感で動くタイプ。ベランダで植物を育てている。

ゆかりアイテム: 瀬戸内のオレンジのピアス、レモン柄のバッグ、瀬戸内海をイメージしたスカート
キャラクター設定: 29歳（事務職）
コスメ大好き女子。ポイ活が趣味。細やかな気配りができる。計画を綿密に立てるのが好き。

編集部メンバーの個性をイラストで表現

個性豊かな4人のメンバーのイラスト、実はプロフィールだけを春香さんに伝えて、人物像を想像しながら描いてもらったもの。各メンバー本人にどれだけ似ているかは…ご想像にお任せします!

伊吹春香さんの鳥取お気に入りスポット

鳥取城跡・久松公園: 市街地を一望する城跡で石垣が美しい。明治の洋風建築「仁風閣」や博物館など、見どころが豊富。

岩美町の海: 兵庫との県境に位置する岩美町は、海岸線をドライブすると、目の覚めるような風景に出合えます。

IBUKI HARUKA

https://www.ibukiharuka.com/

ぷちHAMO!

レトロかわいい! 「仁風閣」にゆかりのある水力発電所

編集部から

としくん

離れてみて地元の良さを再発見する気持ち、良く分かります。春香さんのイラストの温かさの秘密は地元愛にあったんですね。
最後に私からは、春香さんお気に入りスポット仁風閣と深いつながりのある小さな水力発電所をご紹介します。ここ荒舟発電所は中国電力で最も古い水力発電所です。実は、明治時代に、仁風閣に電気を送るため作られたんです! こんなに昔から自然エネルギーを活用しているんですよ。部品を交換しながら現在も電気を作っているなんて、レトロですてきじゃないですか!?