島根原子力発電所の運転状況について

お知らせ

平成23年7月20日
中国電力株式会社

島根原子力発電所の運転状況について

1号機
第29回定期検査中

現在,定期検査を実施しています。

島根原子力発電所1号機 第29回定期検査の状況

2号機
定格熱出力一定運転中

現在,定格熱出力一定運転中です。

廃棄物処理建物1階(管理区域内)ドラム詰室※1における発煙に関する原因調査結果および対策について

 平成22年9月10日14時45分頃,廃棄物処理建物内の制御盤に,「ドラム位置不良※2」の警報が発生したことから,協力会社社員が現場確認を行ったところ,同建物1階ドラム詰室内に白い煙が発生していることを確認しました。
 この連絡を受け,当社は直ちに松江市消防本部へ通報するとともに自衛消防隊による現場確認を行いましたが,室内に煙は確認できず,燃焼痕も確認できませんでした。
 その後,松江市消防本部および島根県警による現場検証においても,燃焼痕等が確認されなかったことから,同日,「火災ではない」と判断されました。(平成22年9月21日お知らせ済み

 原因調査の結果,プラスチック固化処理の反応を促進させる工程において,反応に伴いドラム缶内部の温度が上昇することに加え,ドラム詰室内の室温が高かったこと等の要因が重り,固化処理用の薬剤に含まれるスチレン※3が蒸発しやすい環境となったことから,スチレンが白煙状に蒸発したものと推定しました。
 また,「ドラム位置不良」の警報は,ドラム缶の位置を感知する光センサーが白煙状のスチレンを感知したことにより発生したものと推定しました。
 ドラム詰室の設備は,従来,スチレンの蒸発を考慮した設計となっていますが,スチレンの滞留を防止するため,ドラム缶上部の気体を排気する設備を新たに設置しました。

※1 ドラム詰室
 粉体の廃棄物(発電所内で発生した廃液などに含まれる不純物)をドラム缶に詰め,プラスチック固化するための部屋

※2 ドラム位置不良の警報
 粉体の廃棄物をドラム缶に詰め,プラスチック固化する装置において,ドラム缶が定位置からずれていることを知らせる警報

※3 スチレン
 危険物第4類(引火性液体)第2石油類(例:灯油,軽油など)に分類される引火性の液体。 粉体の廃棄物をプラスチック固化する過程で投入する薬剤に成分として含まれている。

参考資料:プラスチック固化処理の概要[PDF:58KB]

原子炉内の燃料健全性データを更新しました。
共通
固体廃棄物貯蔵所B棟 腐食ドラム缶の確認について

 平成23年6月13日から固体廃棄物貯蔵所B棟※1で低レベル放射性廃棄物※2を詰めたドラム缶の移動作業※3を実施していたところ,これまでに4本のドラム缶底面に腐食(貫通孔)があることを確認しました。(6月20日,7月7日お知らせ済み)

 平成23年7月7日のドラム缶移動作業において,新たにドラム缶1本(5本目)の底面に直径約5mmの腐食(貫通孔)があることを確認しました。当該ドラム缶底面(腐食部位)およびドラム缶が接地していた床面に放射能汚染は無いことを確認するとともに,内容物について健全なドラム缶への詰め替えを行いました。
 引き続き,ドラム缶の移動作業と腐食原因の調査を行います。

※1 固体廃棄物貯蔵所
 低レベル放射性廃棄物を詰めたドラム缶を保管するための建物。発電所敷地内に3棟あり,ドラム缶(200リットル)を35,500本貯蔵することが可能。

※2 低レベル放射性廃棄物
 原子力発電所の運営上発生する,放射性物質を含む廃棄物。固体の廃棄物としては,定期検査等で使用した紙,ポリシートや修理工事に伴い発生する廃材等がある。

※3 ドラム缶の移動作業
 低レベル放射性廃棄物の放射能濃度測定の準備作業として,貯蔵しているドラム缶を移動させる作業。平成23年6月~10月末にかけて約6,000本~7,000本のドラム缶を移動させる予定。

参考資料:低レベル放射性廃棄物保管用ドラム缶の概要[PDF:41KB]

以上

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