耐震構造の緊急時対策所の新規設置について
お知らせ
平成28年3月30日
中国電力株式会社
耐震構造の緊急時対策所の新規設置について
当社は現在,島根原子力発電所2号機の新規制基準への適合性確認審査を受けるとともに,安全対策工事を進めているところですが,このたび,島根原子力発電所の安全性をさらに高める観点から,既設の免震重要棟に加え,耐震構造の緊急時対策所を新たに設置することとしましたので,お知らせします。
免震重要棟は平成26年10月に設置を完了していますが,先行プラントの審査状況や,現在見直しを進めている基準地震動による設備への影響を検討した結果,免震重要棟内の「緊急時対策本部※」において,床面のひび割れによって十分な気密性を確保できない可能性があることがわかりました。
このため,緊急時の対応に万全を期す観点から,より高い気密性を確保できる緊急時対策所を近傍に新設し,「緊急時対策本部」を免震重要棟から移設するものです。
免震重要棟自体は十分な耐力を有しており,地震によって柱や壁が損傷することはないため,必要な設備(通信設備,情報収集設備等)を継続配備したうえで,復旧作業等に従事する要員を収容するなど,引き続き,緊急時の活動に利用し,新たに設置する緊急時対策所とあわせて活用することで,緊急時の対応力の向上を目指してまいります。
また,既設のガスタービン発電機車についても同様に,先行プラントの審査状況等を考慮した結果,現在自主対策として設置を進めている,より高い耐震性を有したガスタービン発電機(屋内据付型)を,新規制基準対応設備として位置付けることとしました。
なお,既設のガスタービン発電機車については,緊急時の可搬型電源設備として継続配備します。
これらの安全対策については,「平成28年度内のできるだけ早期」に完了する予定としています。
当社は引き続き,審査に適切に対応するとともに,今後の新たな知見も取り入れながら,島根原子力発電所のより一層の安全性向上を不断に追求してまいります。
※緊急時対策本部は,原子力発電所における緊急時対応の指揮所としての役割を担う施設であり,万一の放射性物質の放出時においても活動を継続できるよう,放射性物質が流入しない十分な気密性が必要とされている。
添付資料
以上