第29回定期検査の状況

お知らせ

平成23年2月28日
中国電力株式会社

島根原子力発電所1号機原子炉再循環系配管等の点検状況について
(続報)

 島根原子力発電所1号機(沸騰水型,定格電気出力46万キロワット,平成22年11月8日から第29回定期検査を実施中)において,超音波探傷検査による点検※1で確認されたA-原子炉再循環系配管の溶接継手部2箇所のひびの点検状況について,以下のとおりお知らせします。

(1)A-原子炉再循環ポンプ出口弁下流側配管溶接継手部

 A-原子炉再循環ポンプ出口弁下流側配管溶接継手部のひびについては,寸法測定等を実施した結果,長さは547ミリメートル,深さは最大5ミリメートルであることを確認しました。(平成23年2月4日お知らせ済み)

 この調査結果をもとに,当該溶接継手部について,健全性評価※2を行ったところ,設備の継続使用期間の限度である5年後において十分な健全性が確保されることを確認しました。さらに,プラント寿命を60年と評価上仮定した場合の残りの運転期間である24年後においても,健全性が確保されることを合せて確認しました。
 今後,経済産業省原子力安全・保安院へ提出する報告書のとりまとめを行ってまいります。

(2)A-原子炉再循環ポンプ入口弁上流側配管溶接継手部

 A-原子炉再循環系配管の溶接継手部1箇所に,新たなひびを確認しました。 (平成23年2月17日お知らせ済み)[PDF:191KB]

 その後,当該溶接継手部のひびについて寸法測定等を実施した結果,長さ27ミリメートル,深さ最大2.7ミリメートルのひびと長さ25ミリメートル,深さ最大2.7ミリメートルのひびであることを確認しました。
 今後,当該溶接継手部について,健全性評価※2を実施してまいります。

※1 平成21・11・18原院第1号「発電用原子力設備における破壊を引き起こすき裂その他の欠陥の解釈について(内規)」に基づく検査 
※2 一定期間運転した後のひびの進展量を予測し,「(財)日本機械学会 発電用原子力設備規格 維持規格(2008年版)JSME S NA1-2008」に基づき,予測したひびの長さ,深さで必要な強度を満たしているかどうかを評価する

参考資料 PDF A-原子炉再循環系配管 ひび詳細図[PDF:159KB]
PDF A-原子炉再循環ポンプ出口弁下流側配管溶接継手部の健全性確認結果(速報値)[PDF:93KB]

以上

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