第29回定期検査の状況

お知らせ

平成23年9月15日
中国電力株式会社

島根原子力発電所1号機
原子炉補機海水系配管からの海水の漏えいについて

 平成23年9月13日18時30分頃,第29回定期検査中の島根原子力発電所1号機(定格電気出力46万キロワット)の屋外配管ダクト内(放射線管理区域)に敷設している原子炉補機海水系※1のベント配管※2から海水が漏えいしていることを構内パトロール中の当社社員が確認しました。
 配管ダクト内部を詳細に点検したところ,2系統ある原子炉補機海水系のうち1系統側のベント配管から海水が漏えいしていることを確認しました。漏えい量は毎時100リットル程度と推定しています。漏えい箇所は熱交換器の下流側であるため系統機能への影響はなく,また,漏えい水はダクトを経由して本来の放出経路である放水路に導かれています。
 漏えい箇所を詳細に点検するため,9月14日19時36分に原子炉補機海水系の運転を1系統から2系統に切り替え,海水の漏えいは止まりました。
 なお,当該漏えい水は海水であるため,環境への影響はありません。※3

※1 原子炉補機海水系
 原子炉建物内の原子炉補助系機器(ポンプ等)を冷却するための系統を原子炉補機冷却系といい,この冷却水を海水により冷却しているのが原子炉補機海水系である。なお,1系統および2系統の2つの系統から構成されており,通常,定期的に系統を切り替えながら,一方の系統のみ運転している。
※2 原子炉補機海水系ベント配管
  原子炉補機海水系の系統配管内に混入した空気を排出する配管
※3 当該漏えい水をサンプリングし測定を行った結果,放射性物質が含まれていないことを確認している。

以上

添付資料 PDF 島根原子力発電所1号機原子炉補機海水系系統図[PDF:83KB]