島根原子力発電所構内における協力会社社員の負傷に係る原因と再発防止対策について

お知らせ

中国電力株式会社

島根原子力発電所構内における協力会社社員の負傷に係る原因と再発防止対策について

 本年5月17日,島根原子力発電所2号機原子炉建物地下1階において,安全対策工事に従事していた協力会社作業員が,地下1階の機器搬出入用の床面開口部から地下2階へ墜落,負傷しました。(5月18日お知らせ済み

 当社は,本災害に係る原因調査および再発防止対策の策定を進めてまいりましたが,このたび,災害の原因と再発防止対策を取りまとめましたので,お知らせします。

1.主な原因

 当初は,地下1階床面開口部の全周に設置することとしていた手摺りについて,当日,作業手順を変更して一部を設置しなかったことで,床面開口部が手摺りで完全に囲われていない状態になりました。

 この作業手順の変更に伴い,以下の原因により,被災者が床面開口部へ近づいた際に墜落したものと特定しました。

    • 作業手順の変更にあたり,安全リスクの再確認ができていなかったことから,手摺りの代替措置となる開口部の養生(安全ネットの設置等)が不十分だった。
    • 作業手順の変更について,当該工事を実施する作業員全員への事前周知ができていなかった。

2.主な再発防止対策

 当社は,他協力会社に対しても本事例の水平展開を行うことで,発電所で実施する全ての作業に関して,作業手順の遵守,作業手順変更時の安全リスクの再確認および作業員への周知の実施について改めて徹底を図り,災害の未然防止に取り組んでまいります。

 また,本事例を踏まえ,開口部を伴う作業について次のように取り組みます。

【当社】

    • 開口部の養生が実施されていることを現場で確認
    • 開口部の養生を確実に実施すること等について当社手順書に明記することで,発注仕様として明確化

【当該協力会社】

    • 作業時における開口部養生の確実な実施
    • 作業手順変更時の安全リスクの再確認・周知等の再教育

 このたびの人身災害発生に伴い,地域の皆さまをはじめ,多くの皆さまにご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。

 当社は,このたび策定した再発防止対策を確実に実施し,発電所の安全管理に万全を期してまいります。

以上