当社は,原子力安全・保安院からの「原子力発電所の外部電源の信頼性確保について(指示)」(平成23年4月15日付)を受け,本日,島根原子力発電所における外部電源の信頼性確保に係る評価および対策の実施状況について,国へ報告しましたのでお知らせします。
これは,4月7日の宮城県沖地震により発生した東北電力管内の広域停電に伴い,同社東通原子力発電所,日本原燃株式会社六ヶ所再処理事業所において一時的に外部電源が喪失したことを受けて,外部電源の信頼性に関する評価および対策の実施を求められていたものです。
本日報告した内容については,今後,国による評価を受ける予定です。
当社は,引き続き安全対策に取り組むとともに,新たな知見にも適切に対応し,安全確保に万全を期してまいります。
【報告内容の概要】
国からの指示事項 |
評価結果または信頼性向上策※ |
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島根原子力発電所への電力供給は,複数の変電所からルートが異なる複数の送電線により行うことが可能であるなど,電力系統の供給信頼性は十分に確保できている。 |
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全ての送電回線を各号機に接続し,外部電源からの供給信頼性を向上させる。[平成24年度内目途] |
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○ |
送電鉄塔は十分な耐震性を有しているが,送電線の一部がいしについて,耐震性強化対策を実施する。[平成23年度内目途] |
○ |
地震に対する送電鉄塔の基礎の安定性等について評価を実施する。[平成23年8月末目途] |
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○ |
発電所における津波対策として緊急安全対策等を進めているが,更なる信頼性向上の観点から設置場所に応じて電気設備周辺に防水壁を設置する。[1年程度] |
《平成23年4月22日お知らせ済みの津波対策》 |
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建物の浸水防止対策の強化[平成24年度内目途] |
○ |
防波壁の強化[2年程度] |
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※ 建設中の3号機を含む
以上