島根原子力発電所管理事務所での火災に係る原因および再発防止対策について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

島根原子力発電所管理事務所での火災に係る原因および再発防止対策について

 昨年5月18日に島根原子力発電所構内の管理事務所2号館2階情報室内(放射線管理区域外)で発生した投光器用バッテリーの火災について、当社は、これまで原因調査等を進めてまいりました。(2021年5月18日6月9日お知らせ済み)

 このたび、原因を取りまとめ、再発防止対策を策定しましたのでお知らせします。

 本火災により、地域の皆さまをはじめ、多くの皆さまにご心配をおかけしたことをあらためてお詫び申し上げます。

 当社としては、このたび策定した再発防止対策を確実に実施することで、発電所の安全管理に万全を期してまいります。

1.外部機関による原因調査
    • 消防署において、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)立ち合いのもと発煙したバッテリーを調査した結果、内部短絡により異常発熱が起こり、樹脂製カバーに着火し火災に至ったものと判定された。

    ※製品事故に関する情報の調査・分析等を行う経済産業省所管の独立行政法人。

    • バッテリーの製造元において同型のバッテリーを調査した結果、容量の低下、セルの膨張や微小な短絡痕といった経年劣化の症状が確認されたことから、発煙したバッテリーについても、経年劣化が進行していたものと考えられると判定された。
2.再発防止対策

 外部機関による原因調査等を踏まえ、内部短絡の要因となった可能性のある経年劣化等を防止する観点で次の再発防止対策を策定した。

    • 外部衝撃による損傷を防止するため、バッテリーを金属製のケースに収納する。
    • バッテリーの経年劣化を防止するため、バッテリーの交換周期を設定する。
    • バッテリーの経年劣化を確実に判断するため、点検項目を追加する。点検の結果、点検項目の判定基準を満足しない場合には、速やかに当該バッテリーを交換するとともに、同時期に購入したバッテリーについても速やかに点検し、必要に応じ対応する。
    • バッテリーの火災リスクに対する意識の定着を図るため、当社発電所員および構内協力会社社員を対象に、バッテリーによる火災防止に関する事例教育を定期的に実施する。

  

 なお、今回発煙したバッテリーと同型のものについては、全台取り換え済みです。

以 上