最適な採苗タイミングを逃しません!!

確実な採苗はカキ生産量を安定化させるための第一歩。でも、そのためにはノウハウや経験、採苗のための労力やコストなど、様々なものが必要です。
AIを活用した画像識別により、採苗に適したカキ幼生を高精度に検出できます。経験や勘に頼らず誰でも確実にカキ幼生の検出が可能です。
天候や潮流の影響で、幼生の発生状況や浮遊場所は刻々と変わります。自治体の情報でカキ幼生の発生状況を読み、『カキNavi』でリアルタイムに確認することで、最適な採苗タイミングを逃がしません。
『カキNavi』を活用することで、発生状況を何度も確認しに行く手間・時間・人手など、採苗にかかる様々なコストを軽減することができます。
「カキNavi」使用手順を
動画でご覧いただけます。
様々な海域で撮影した1,000枚以上の画像に映る4,200個体以上の幼生画像を学習用データとして用意し、非常に高い精度でカキ幼生を検出できるAI画像検出モデルを構築しました。デジタルカメラで撮影した画像を1枚あたり1分程度で処理でき、簡便で迅速な計測が可能です。
サンプル採取した海水から幼生を専用装置(特許登録済み)で分離回収し、そこから抽出した含有物をデジタルカメラで拡大撮影し、スマートフォンに取り込みます。余計なものを取り除いて撮影する、高精度の判定結果が得られる画像が取得できます。
サンプリング地点のGPSデータと時刻を記録し、サンプルを撮影した画像と地点・日時データを紐づけ。カキ幼生を成長段階別に検出し、その個体数をアプリ内の地図上で確認できます。
カキの幼生が成長し収穫(水揚げ)を迎えるまでには3年かかり、その過程では収穫量に影響を及ぼす大切な作業工程がいくつもありますが、中でも「採苗」は最初の重要な工程です。
※1年や2年で収穫するカキもあります。
カキの赤ちゃんにあたる「幼生」を採るための準備をはじめます。幼生が付着するためのホタテ貝の殻と2cmほどのプラスチックの管を、交互にワイヤーに通していきます。
これは採苗器(さいびょうき)といい、海中につるして牡蠣の幼生を付着させるものです。
親カキは5月頃から卵を持ち始め、6月~9月ごろに一斉に産卵します。産卵後20日位たつと受精し幼生となり海水中の浮遊物に付着します。
この時期に、カキいかだにつるしたホタテ貝の貝殻を海中に入れておくと幼生が付着します。
採苗作業では、より多くの幼生が生する時期・場所を探して、何度も採苗器を移動することも。殻長270μm のごく小さな幼生の居場所を目視で見つけるためには、経験やノウハウが欠かせません。採苗次第で収穫量が左右されるだけに、大変難しく気が抜けない作業です。
カキ養殖採苗支援アプリ「カキNavi」は、
採苗工程での重要ポイント「採苗に適したカキ幼生を見つける」作業を的確・迅速・効率的に行えるよう、AIのチカラでしっかりサポートします。
浅瀬の抑制棚で1年を過ごしたカキを、2年目には海中に移して育てます。
抑制棚から取り上げたホタテ貝の貝殻を、1枚ずつ約20cm程度間隔で長さ約9mの針金に通し替えて、養殖用の垂下連(すいかれん)を作り、カキいかだにつるします。
カキいかだにつるされたカキは、生育の様子や気候、海の状態によって沈める深さやいかだの場所を変えながら、大切に育てられます。
3年目の10月から11月になると、待ちに待った収穫が始まります。
カキいかだにつるされた垂下連は、この頃には1本の長さが約9m・重さ200kgにもなっているため、カキ船についたクレーンで巻き上げ収穫します。
カキNaviアプリに興味がある、カキNaviアプリを使って協業したいなどのお問い合わせは下記リンク先から
広島県広島市中区小町4-33
兵庫県姫路市白浜町甲770