コンプライアンスの推進への取り組み

  当社は、過去の不適切事案の教訓を風化させず、二度と繰り返さないという強い決意に立ち、役員の率先垂範のもと、グループを挙げて、コンプライアンス最優先の経営を推進しています。

※コンプライアンス…当社におけるコンプライアンスとは、単に「法律や社内ルール・マニュアル等を守ること」だけではなく、「倫理・道徳を含めた社会的な規範を大切にし、守ること」をいう。

(更新情報)

コンプライアンス経営推進宣言
  当社は、2006年秋以降に判明した発電設備に係る一連の不適切事案の反省を踏まえ、2007年6月に「あらゆる業務運営において、コンプライアンスを最優先に進める」ことを経営の基本とすることとし、その決意・姿勢を「コンプライアンス経営推進宣言」として表明しました。
  また、役員および各事業本部・事業部門・推進本部・部門、事業所などの各組織の責任者が、コンプライアンス経営推進に率先して取り組むことなどについて、「コンプライアンス経営推進誓約書」に署名し、誓約しています。
コンプライアンス推進体制
  コンプライアンスの推進については、会長の監督ならびに社長の統括のもと、コンプライアンス推進部門長が総括しており、専任部署であるコンプライアンス推進部門において、全社のコンプライアンス推進計画の策定・評価・改善をはじめ、コンプライアンス研修等の諸施策を実施しています。
中国電力コンプライアンス行動規範
  エネルギアグループ企業行動憲章で掲げる行動原則「コンプライアンス経営の推進」を役員の率先垂範のもと、全社を挙げて取り組んでいくため、役員の責務や社員としてとるべき行動とは何かを「中国電力コンプライアンス行動規範」に定めています。

主なコンプライアンス推進施策

コンプライアンス研修

  経営トップから社員一人ひとりに至るまで、「コンプライアンス最優先」の意識を徹底するため、コンプライアンス研修を実施しています。取り組み実績等については、統合報告書をご覧ください。

役員による事業所訪問

  年間を通じて、事業本部長等による事業所訪問の中で、コンプライアンス最優先の意味合いや重要性等について、経営層としての意思を直接社員に伝達しています。

コンプライアンス強調月間

  一連の不適切事案から得た教訓の風化を防ぐため、2007年度から不適切事案判明の発端となった11月を「コンプライアンス強調月間」として設定し、この期間を中心に諸施策を集中的に実施することにより、コンプライアンス意識の効果的な高揚を図っています。

職場実態・社員意識調査

  全社員を対象とした「職場実態・社員意識調査」を2007年度から定期的に実施し、コンプライアンス意識の定着状況の把握・評価を行っています。
  調査結果については、研修等のコンプライアンス推進施策の評価・改善につなげるとともに、調査結果を各職場にフィードバックし、より良い職場づくりに向けた対策の検討・実施などに活用しています。

所属長による業務点検

  所属長が年1回、自らの業務管理状況や所属員の業務遂行状況について、所定のチェックリストで点検することにより、職場の問題点や弱点を把握のうえ自律的な改善を図っています。
  また、点検結果を踏まえ、全社の対応を要する事項については、本社が検討を行い、必要な改善を図ることとしています。

業務実態やルールの適切性確認

  不適切事案の未然防止および課題・問題の早期発見・是正のため、「実態と合わない業務ルールはないか」、「ルールどおりに行われていない業務はないか」といった視点に加え、「業務実態が社会の意識・感覚から乖離していないか」、「電力自由化などの事業環境の変化に対応できているか」等の視点で、各職場から提起された課題・問題の適切性を確認し、必要に応じて改善等を実施しています。