洋上風力の特徴と当社の取り組み

洋上風力発電の特徴

一般的に、海上は陸上と比べて風を遮るものがなく、風況が良いことが期待されます。そこで近年、これまでのように陸上ではなく、洋上に風車を設置する「洋上風力」が注目されており、第7次エネルギー基本計画では「再生可能エネルギーの主力電源化に向けた、わが国の『切り札』」と位置付けられています。

洋上風力には、大きく分けて、風車を支える塔体部分を海底に設置する「着床式」と、海底に係留された浮体の上に設置する「浮体式」があります。2025年現在、着床式については国内の導入実績が増えてきていますが、浮体式は国内のみならず、世界的に見ても導入例が少なく、技術開発の途上にあります。

【洋上風力発電の形式とその特徴】

洋上風力発電の形式とその特徴

(出典:国土交通省「国土交通白書 2022」76頁(図表Ⅰ-2-2-5))

当社の取り組み

中国地方において、特に山陰沖は浮体式洋上風力発電のポテンシャルがあるとされており、当社は浮体式洋上風力の将来開発に向けた、知見・ノウハウの獲得を目的とし、以下の取り組みを行っています。

ひびき灘沖浮体式洋上風力事業への出資参画 (2025年4月22日プレス済)

【事業の概要】
会社名 ひびきフローティングウインドパワー合同会社
発電所名 ひびき灘沖浮体式洋上風力発電所
商用運転開始 2025年4月22日
発電所位置 北九州市響灘沖
定格出力 3,000kW
出資企業 SMFLみらいパートナーズ株式会社、株式会社グローカル、株式会社合人社グループ、コトブキ技研工業株式会社、中国電力株式会社、リニューアブル・ジャパン株式会社 計6社[五十音順]

発電設備画像

発電所の全景

発電設備紹介動画(音声付き)

浮体式洋上風力技術研究組合(FLOWRA)への参画 (2024年6月20日お知らせ済)

【事業の概要】
名称 浮体式洋上風力技術研究組合
(Floating Offshore Wind Technology Research Association[略称:FLOWRA])
設立日 2024年3月1日
設立目的 浮体式洋上風力発電の商用化を推進するにあたり、そのコストとリスクを低減させるテーマや技術開発を促進させるテーマ等に共同で取り組むことにより、浮体式洋上風力発電の広域かつ大規模な商用化を実現し、カーボンニュートラル社会の実現に寄与するとともに、海外市場をも視野に入れた国内産業の創出に資すること
組合員 株式会社INPEX、NTTアノードエナジー株式会社、ENEOSリニューアブルエナジー株式会社、大阪ガス株式会社、関西電力株式会社、九電みらいエナジー株式会社、コスモエコパワー株式会社、四国電力株式会社、株式会社JERA、中国電力株式会社、中部電力株式会社、電源開発株式会社、東京ガス株式会社、東京電力リニューアブルパワー株式会社、東邦ガス株式会社、東北電力株式会社、北陸電力株式会社、北海道電力株式会社、丸紅洋上風力開発株式会社、三菱商事洋上風力株式会社、株式会社ユーラスエナジーホールディングス 計21社[2025年7月現在]
HP https://flowra.or.jp/