

中国電力株式会社中電病院院長、石橋克彦と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
院長に就任してからのこの3年間、社会のあり方は大きく変化してきたように思います。AIの進化、働き方改革の浸透、経済環境の変化、そして止むことのない紛争など、私たちを取り巻く環境は変わり続けています。そんな中、皆さまの健康に対する意識も少しずつ変化してきたように感じます。
国が2024年度から進めている「健康日本21(第三次)」でも、健康寿命の延伸や病気の予防に加え、誰もがより健康に暮らせる社会づくりが重視されています。
病院に求められる役割も、病気を治すことだけではありません。病気を早く見つけ、必要な治療を行い、そして治療を終えた患者さまが再びその方らしい生活に戻っていくまでを支えること。中電病院は、そうした地域の皆さまの健康と暮らしを支える病院でありたいと考えています。
当院は1949年6月、戦後の復興半ばにあった広島市中区に、中国配電株式会社・中配病院として設立され、以来75年以上にわたり、地域の皆さまに支えられながら歩んでまいりました。地域の暮らしを支える中国電力株式会社から生まれた病院として、患者さま一人ひとりに誠実に向き合い、安全で丁寧な医療を提供する。その姿勢は、開院以来受け継がれてきた中電病院の文化です。
近年、特に力を入れているのが、急性期の治療を終えた患者さまの「その先」を支える医療です。2026年には地域包括ケア病棟を拡充し、治療後のリハビリテーションや在宅復帰を支援する体制をさらに強化しました。
高齢の患者さまでは、一つの病気だけでなく、心臓、肺、腎臓、運動機能など、いくつもの問題を併せ持つことも珍しくありません。当院では医師、看護師、リハビリスタッフ、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなど多くの職種が連携し、一人ひとりにとって何が大切かを考えながら、治療から回復、そして退院後の生活までを支えてまいります。
また、併設するPET・検診センターでは、年間6,500件余りの人間ドック・検診を行うとともに、2台のPET-CTを活用して検査を行っています。病気の治療だけでなく、早期発見や健康管理の面でも、地域の皆さまのお役に立つことが私たちの大切な役割です。
医療を取り巻く環境は、これからも変化していくでしょう。その中でも私たちは、効率だけを追い求めるのではなく、患者さまの声に耳を傾け、必要なところにはきちんと人と時間をかける医療を大切にしていきたいと考えています。
これからも地域の皆さまの健康と暮らしを支える病院として、安全で質の高い医療を、職員一丸となって提供してまいります。
引き続き中電病院をどうぞよろしくお願いいたします。
2026年9月
中国電力株式会社 中電病院
院長 石橋 克彦