(082)541-4016(開院日の8時30分~17時)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 藤井 | 藤井 | 藤井 | 藤井 | 藤井 |
午後 | 特殊検査 外来手術 (予約制) |
藤井 (但し,奇数月の第3火曜の午後は手術のため休診) |
(手術) | 藤井 | 特殊検査 外来手術 (予約制) |
※各診療日担当医師につきましては,都合により代診・休診とさせていただく場合がありますのでご了承ください。
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役職 | 専門領域 | 資格 |
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部長(嘱託社員) | 鼻科学・平衡神経科学 | 日本専門医機構認定 耳鼻咽喉科専門医 日本めまい平衡医学会認定 めまい相談医 日本嚥下医学会認定 嚥下相談医 |
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非常勤 | 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 | 臨床研修終了 緩和ケア研修終了 |
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非常勤 | 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 |
当科は医師1名のため, 耳鼻咽喉科領域の全疾患の治療に対応できるわけではありません。そのようなときには, 患者さんと相談のうえ, それぞれの分野のスペシャリスト(私自身が, 「この病気になったら, この医師」「あの病気だったら,あの医師」に診てもらいたいと思う医師)の所属する病院へ紹介しいたします。情報過多の現代ですが, 溢れる情報の中で患者さんが困惑の沼に陥らないような, ハブ(中継地)として, お手伝いをしたいと思います。
新型コロナウィルス感染症の症例も減りましたが, まだゼロではありません。念のため, 当科では感染防止用診察着を着て診察を行っています。これは「医療者自身のため」だけではなく, 「当院を選んで受診してくださったあなたを感染から守るため」です。
なお, 当科では以下のようなメマイ診療などを行っています。
【メマイ=メニエール病→耳鼻咽喉科,ではありません】
メマイ発生時の状況の聴き取りや電気眼振計等を用いた検査により,めまいの原因を探します。「メマイ」と云えば,メニエール病(=内耳性めまいの1つ)というイメージをお持ちかもしれませんが,実際には「メマイ」の中で,メニエール病や耳石の異常を含む内耳性由来のメマイは約1/3に過ぎませんし,メニエール病自体の新規患者は当科では2~3名/年程度で,有名な割には頻度の高い疾患ではありません。内耳由来が残り1/3,残り1/3は脳の障害,残り1/3は(色々検査しても)原因不明です。
【慢性のフラフラ】
薬を飲んでも芳しくない慢性のフラツキ感については,原因がはっきりしなくても,メマイのリハビリ運動で徐々に改善することは期待できます。慢性化している場合,薬よりも自宅で毎日継続して行っていただくメマイのリハビリ運動のほうが効果を期待できますので,具体的な方法を医師が説明いたします。
【脳のメマイ】
例えば,最近話題のPPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)は脳の機能異常(もともと何らかの原因でメマイが発生→その回復を促す脳内の平衡機能の作用が,元のメマイが落ち着いたあとも残ってしまうため,とも言われています)で,耳鼻咽喉科の扱う内耳由来のメマイではありません。当科の検査で内耳性の可能性が否定され,PPPDの可能性が残るようであれば,TOPで記載したように『適切な医療のHUB(中継地)でありたい』ので,然るべき脳神経内科専門医(当院には該当診療科が無いため他院へ)へ紹介致します。診察の結果,内耳由来のメマイであれば当科で治療の相談をしていきます。
【内耳性メマイ】
有名なメニエール病は回転性メマイだけでなく,メマイと共に片側の聴力低下がセットで連動して出現することが特徴です。そして,そのような(メマイ+難聴)がセットで出現することは,その病名が有名な割には,そう多いものではありません。先に述べたように,新規の真正メニエール病患者は当科では2~3名/年程度です。
耳石片が本来の場所から半規管内に迷入してメマイを引き起こす良性発作性頭位眩暈症については,どちら側のどの半規管内に迷入しているかを判断できれば,浮遊耳石置換法という理学療法も提案しています。ある一定順序で頭位,体位を変換していくことで,半規管内に迷入した耳石片を元々存在していた卵形嚢へ戻す手段です。成功率は70%程度ですが,速効性が期待できます。
【急性メマイを感じた時の注意点】
今,急に『起き上がれないような強いグルグル廻るメマイ』が出現したのなら,頭の血管障害の可能性が強く疑われるので,まずは脳専門医に受診しMRI等で頭の異常の有無を確認してもらいましょう(当院には脳専門の診療科はありません)。内耳性メマイは命にかかわりませんが,頭のメマイは命に関わる可能性があり,特に『急に発生した,起き上がれないような強いメマイ』は要注意です。