2009年度決算会社説明会 主なご質問

主なご質問

「2009年度決算会社説明会」の主要QA

Q.  点検不備問題により,現在原子力発電所が稼動していない状況であるが,今後の運転再開の見通しはどうか。仮に,2010年度に原子力発電所が全く稼動しない場合,収支はどうなるのか。営業赤字となるのか。

A.  今回の問題により,当社は地元の皆さまの信頼を大きく損なったと認識しており,運転再開のためには,何よりまず問題の原因究明とそれに対する再発防止対策等をしっかりと行い,地元の皆さまにご理解いただくことが重要だと考えている。従って,現時点で運転再開の見通しについて言及できる状況になく,利益水準についてのコメントは差し控えたい。

Q.  停止中の原子力発電の代替電源は何か。自社の火力電源を焚き増すのか,それとも他社からの受電を増やすのか。また,夏季の安定供給に支障はないのか。

A.  4月の需給運用では,主に自社の石油火力で代替しており,その他にLNG火力の稼働増や,他社受電の増などにより対応している。5~6月も同じような状況になると考えている。仮に夏季に原子力の稼動がない場合でも,必要な供給予備力は確保しており,安定供給には支障はない。

Q.  2010年度の業績予想は示せないということだが,修繕費や減価償却費などの固定費の見通しについて,現時点で分かる範囲で教えてほしい。

A.  修繕費については,2009年度が火力発電所の点検が多かった反動を受け,2010年度は前年度に比べて約100億円程度減少する見通し。また,減価償却 費は定率償却の進行等により前年度から50億円程度減少する見通し。なお,これらの費用の見通しには,今回の島根原子力発電所点検不備による影響は反映されていない。

Q.  原子力停止の影響により,今年度のCO2排出量が増加することが予想されるが,CO2排出削減目標(1990年度比20%減)へはどのように取り組んでいくのか。

A.  原子力停止によりCO2排出量の増加は避けられないが,CO2排出クレジットの活用等により,目標達成に向け着実に取り組んでいく。

Q.  2010年度の石炭燃料の調達方針はどうか。スポットで調達する予定はあるのか。

A.  当社は従来から所要量の大半を,長期契約や年間契約でカバーしてきた。ただし,所要量が計画よりも増加した場合,あるいは契約先炭鉱の生産トラブル等が発生した場合などは,一部をスポットで調達してきたこともある。2009年度は全体の所要量が減少したため,スポットによる調達は限定的であったが,2010年度以降については,価格変動リスク低減の観点からスポット調達の量を一定程度確保したいと考えているところである。

Q.  2009年度の利益の中に,燃料費調整制度によるスライドタイムラグ影響はどれくらい含まれているか。

A.  燃料費調整の特別措置や経過措置の影響を含めて300億円の差益となっている。