2010年度 決算会社説明会 主なご質問

主なご質問

「2010年度 決算会社説明会」の主要QA

Q.  島根3号機の試運転開始に向けてのステップについて教えてほしい。

A.  まずは,制御棒駆動機構の分解点検を終えること。次に,今回の地震を踏まえた緊急安全対策を確実に実施することである。これらのステップをクリアし,地元の皆さまにご理解をいただいた後,燃料装荷,試運転という流れになると考えている。当初,燃料装荷は6月と計画していたが,現時点では極めて厳しい状況。

Q.  仮に島根1・2号機が運転しない場合,今夏の安定供給は可能か。

A.  現在の計画では,島根1号機の稼動を織り込んでいないが,7,8月とも供給予備率は15%程度確保できている。一方,何らかの事情で島根2号機も停止した場合には,適正とされる供給予備率8%を下回る可能性はあるが,重原油の追加調達等に努め,安定供給に全力で取り組む。

Q.  島根原子力の緊急安全対策のコストはどれくらいかかるのか。また,緊急安全対策を含めて,今後,設備投資額がどう推移していくのか教えてほしい。

A.  現在,具体的な検討を進めている段階だが,1~3号機全体で,200~300億円程度を見込んでおり,これらの大部分が設備投資として支出される予定。
今後の設備投資額の推移は,震災前の供給計画ベースで2010年~2012年の平均を1,800億円程度と見込んでいたが,これに緊急安全対策への支出が上乗せされることとなる。

Q.  福島第一原子力発電所は運転開始から相当年数経過しており,このことが事故の一因とも報道されているがどのように考えているか。また,同時期に建設された島根1号機は大丈夫なのか。

A.  安全性は,運転開始からの経過年数で評価するのではなく,新しい知見を反映した対策をどれだけ行っているかで評価するものだと考えている。
島根1号機については,止める・冷やす・閉じ込めるという機能について,中越沖地震等の最新の知見も反映して耐震補強を行っており,十分な安全性を確保できていると考えているが,今後の新たな知見にも適切に対応することで,より安全・安心な発電所となるよう取り組んでいく。

Q.  販売電力量の見通しに,震災の影響は織り込んでいるのか。また,4月の需要動向等はどうか。

A.  震災の影響については現時点での見極めが難しく,販売電力量見通しへは織り込んでいない。4月の需要については,自動車産業における需要が大きく減少しているが,全体としては概ね前年並で推移している。今後の動向について,引き続き注視していく必要があると考えている。