3号機:有効性評価

新規制基準では、福島第一原子力発電所事故を踏まえて実施してきた重大事故等対策の有効性を評価するため、

①重大事故等対策が実施されていない状態を仮定して、内部事象(機器故障・人的ミス等)や外部事象(地震・津波)が原因となって重大事故に至る確率を評価(確率論的リスク評価:PRA)

②①の評価結果を踏まえ、重大事故が進展するシナリオ(事故シーケンス)を選定

③実施されている重大事故等対策が有効に機能するかを評価(有効性評価)

することが求められています。

③の有効性評価に関する審査状況は以下のとおりです。

2025年11月11日(火)新規制基準適合性に係る審査(22回目)(第1369回審査会合)

【島根原子力発電所3号炉 設計基準への適合性および重大事故等対策について】
島根3号炉に関し、以下の点について説明しました。

  • 有効性評価
  • 監視測定設備
  • 審査スケジュール

  原子力規制委員会から、指摘事項はありませんでした。

審査概要

原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。

2025年10月16日(木)新規制基準適合性に係る審査(20回目)(第1364回審査会合)

【島根原子力発電所3号炉 設計基準への適合性および重大事故等対策について】
島根3号炉に関し、以下の点について説明しました。

  • 竜巻による影響評価
  • 内部火災
  • 有効性評価
  • 格納容器フィルタベント系
  • 残留熱代替除去系(循環冷却モード)
  • 水素爆発による原子炉建物等の損傷を防止するための設備
  • 審査スケジュール

  原子力規制委員会から、指摘事項はありませんでした。

審査概要

原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。

2025年8月28日(木)新規制基準適合性に係る審査(18回目)(第1354回審査会合)

【島根原子力発電所3号炉 有効性評価について】
  運転中の原子炉における事故進展シナリオ(事故シーケンス)のうち、雰囲気圧力・温度による静的負荷(格納容器過圧・過温破損)および水素燃焼のシナリオについて格納容器破損防止対策が有効に機能することを説明しました。
  また、安全保護回路に関する考え方などについて説明しました。
  原子力規制委員会からは、指摘事項はありませんでした。

※原子炉緊急停止系を自動的に作動させる信号を発する原子炉緊急停止系作動回路と、工学的安全施設を作動させる信号を発する工学的安全施設作動回路で構成している。

審査概要

原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。

2025年8月7日(木)新規制基準適合性に係る審査(17回目)(第1351回審査会合)

【島根原子力発電所3号炉 設計基準への適合性および重大事故等対策について】
島根3号炉に関し、以下の点について説明しました。

  • 火山影響評価
  • 人の不法な侵入等の防止
  • 原子炉冷却材圧力バウンダリ
  • 有効性評価
  • 審査スケジュール

原子力規制委員会からは、火山影響評価について、記載の適正化に関するコメントがありました。
今後、コメントを踏まえて対応してまいります。

審査概要

原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。

2025年6月17日(火)新規制基準適合性に係る審査(15回目)(第1342回審査会合)

【島根原子力発電所3号炉 有効性評価について】
   運転中の原子炉における事故進展シナリオ(事故シーケンス)のうち、LOCA※1時注水機能喪失、格納容器バイパス※2など5つのシナリオについて炉心損傷防止対策が有効に機能することを説明しました。
  原子力規制委員会からは、次回以降の審査会合にて評価の前提条件の基本的考え方等について説明するようコメントがありました。
   今後、コメントを踏まえて対応してまいります。

  • ※1 LOCA:原子炉圧力容器に直接繋がる配管が破断し、圧力容器内の保有水が流出する事象(Loss of Coolant Accident)
  • ※2 格納容器バイパス:原子炉圧力容器の隔離失敗により、格納容器外部の配管に高い圧力がかかることで破断し、圧力容器内の保有水が流出する事象
審査概要

原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。