第11回 自治体説明会

《開催日》2015年3月16日(月)13時00分~14時40分
《出席者》島根県,松江市,出雲市,安来市,雲南市,鳥取県,米子市,境港市

  前回の説明会(2015年2月12日)以降に開催された6回の審査会合の概要および海域活断層に係る追加調査結果の概要についてご説明しました。

<誤操作防止,安全避難通路,安全保護回路について>

○ご説明資料  「島根原子力発電所2号機 誤操作の防止,安全避難通路,安全保護回路  [PDF:576KB]」


○主なご説明内容
  • 運転員の誤操作防止に配慮していること,万一の事故の際には作業用照明の配備などによって,適切な措置がとれることを説明。
  • 原子力規制委員会から,新たに設置した設備の技術基準適合についても説明するようコメントがあり,今後,説明を行っていく旨説明。

【自治体からの主なご質問等】
  • 特になし。


<原子炉冷却材圧力バウンダリについて>

○ご説明資料  「 島根原子力発電所2号機 原子炉冷却材圧力バウンダリ  [PDF:322KB]」


○主なご説明内容
  • 原子炉冷却材圧力バウンダリについて,規制基準の変更に伴う対象範囲の変更該当箇所と,範囲内の設備の健全性について説明。
  • 原子力規制委員会から,原子炉冷却材圧力バウンダリに含まれる設備の抽出方法や,設備の健全性の評価方法について,より詳細に説明するようコメントがあり,今後,審査等の中で説明を行っていく旨説明。

【自治体からの主なご質問等】
  • 特になし。

※原子炉冷却材圧力バウンダリとは
原子炉圧力容器に接続する配管や隔離弁などは,運転時に原子炉から発生する蒸気によって原子炉圧力容器と同じ圧力がかかっており,この範囲のことを「原子炉冷却材圧力バウンダリ」という。



<格納容器フィルタベント系(主ライン・弁構成)について>

○ご説明資料  「 島根原子力発電所2号機 フィルタ付ベント設備(主ライン・弁構成)  [PDF:380KB]」


○主なご説明内容
  • フィルタ付ベント設備における弁の構成の妥当性などについて説明。
  • 原子力規制委員会から,フィルタ付ベント設備の弁動作の信頼性確保について,詳細に説明するようコメントがあり,今後の審査の中で説明を行っていく旨説明。

【自治体からの主なご質問等】
  • 人力での開閉操作を行うことになるが,その時の建屋内の温度の想定など,作業現場の環境評価はどうか。

    →人力による開閉操作は,バルブ設置場所ではなく2次格納施設の外からフレキシブルシャフトによる操作となる。第1~3弁の操作環境は,通常の外気と同様な40度以下であり,被ばくに関しても100ミリシーベルト以下で操作可能と評価している。



<原子炉格納容器の限界温度・圧力に関する評価結果について>

○ご説明資料  「 島根原子力発電所2号機 原子炉格納容器限界温度・圧力に関する評価  [PDF:561KB]」


○主なご説明内容
  • 重大事故が発生した場合の,原子炉格納容器が持つ「放射性物質の閉じ込め機能」の健全性について説明。
  • 原子力規制委員会から,評価の前提条件や妥当性について,より詳細に説明するようコメントがあり,今後の審査の中で説明を行っていく旨説明。

【自治体からの主なご質問等】
  • 特になし。


<静的機器の単一故障に係る設計について(指摘事項回答)について>

○ご説明資料  「 島根原子力発電所2号機 静的機器の単一故障に係る設計について(審査会合における指摘事項の回答)  [PDF:383KB]」


○主なご説明内容
  • 前回の静的機器の単一故障に係る審査会合において,原子力規制員会から機器の抽出方法の妥当性などについて詳細に説明するようコメントがあり,そのコメントに対して回答したことを説明。
  • 原子力規制委員会から,機器が故障した場合の復旧作業の訓練実績などを資料に記載するようコメントがあり,今後,資料を整理したうえで説明を行っていく旨説明。

【自治体からの主なご質問等】
  • 特になし。


<地下構造評価に関するコメント回答について>

○ご説明資料  「 島根原子力発電所 地下構造評価について(コメント回答)  [PDF:21,542KB]」


○主なご説明内容
  • 第106回審査会合(2014.4.16) および第164回審査会合(2014.11.21)における原子力規制委員会からのコメントに対して,地震動評価の前提となる地下構造評価に関する全体像を示したうえで,これらのコメントについて回答したことを説明。
  • 原子力規制委員会から,地下構造評価について必要な検討がなされているとまとめられたことを報告。なお,評価の前提となった考え方などについて補足説明するようコメントがあったため,今後,ヒアリングの場で説明を行っていく旨説明。

【自治体からの主なご質問等】
  • 結論としては原子力規制委員会から了解を得られたということだが,原子力規制委員会のコメントを考慮しても全体としての地下構造の評価の結論に影響がないと考えてよいか。

    →原子力規制委員会のコメントを考慮しても地下構造の評価が変わることはないと考えている。



<海域活断層に係る追加調査結果について>

○ご説明資料  「 海域活断層に係る追加調査結果(概要)  [PDF:7,288KB]」


○主なご説明内容
  • 審査会合における指摘を踏まえて,データ拡充のための追加調査を実施した結果,海域活断層の評価長さの見直しを行ったことを説明。

【自治体からの主なご質問等】
  • 基準地震動,基準津波の設定について,敷地前面海域の三連動が代表と思うが,これらへの影響はどうか。

    →地震動については,三連動の影響が大きく,基準地震動への影響があると考えている。津波について支配的なのは日本海東縁部における地震津波であり,三連動による津波はこれより低いことから影響は小さいと考えている。



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