第24回 自治体説明会
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《開催日》2018年11月1日(木)10時00分~12時05分
《出席者》島根県,松江市,出雲市,安来市,雲南市,鳥取県,米子市,境港市
前回の説明会(2018年2月20日)以降に開催された7回の審査会合の概要等についてご説明しました。
<基準津波の策定>
○ご説明資料
島根原子力発電所 2号炉 基準津波の策定について(2018年4月6日審査会合資料抜粋) [PDF:822KB]
島根原子力発電所 2号炉 基準津波の策定について(2018年9月28日審査会合資料抜粋) [PDF:1,509KB]
○主なご説明内容
島根2号機の基準津波についてご説明。
○自治体からの主なご質問
- 防波堤の扱い,解釈については,先行サイトにおいて議論されていたという理解でよいか。
→先行サイトの状況も確認しており,同じ日本海側では,柏崎刈羽原子力発電所において防波堤の有無で基準津波が変わるかどうかが議論されている。
- 防波堤には,耐震性能はあるのか。
→発電所の輪谷湾にある防波堤は,実際に岩着しているものではないため,大きな地震があった場合にある程度被災することを想定している。したがって,防波堤がある場合,ない場合を両方計算している。
<基準地震動の年超過確率>
○ご説明資料
島根原子力発電所 基準地震動の年超過確率の参照について [PDF:1,401KB]
○主なご説明内容
基準地震動の年超過確率についてご説明。
○自治体からの主なご質問
- 東北で地震が発生し,津波が大和堆で増幅されて島根にやってくるのと同時に,島根で基準地震動クラスの地震が起こるというのは発生確率としてはかなり低い状況だと思うが,これは今後の年超過確率の議論に関係するのか。また,基準津波 (11.6m)は波源であると理解しているが,設計上考慮される入力津波との違いについて,15m(防波壁)とどちらが大きくなるのかを含めて説明してほしい。
→今後,耐津波設計方針というプラント側の審査の中で,そのような事象が起こりうるかどうかも含め説明していく。 耐津波設計における入力津波については,防波堤有無も含め議論していくが,仮に11.6mとすると,高潮や潮位の不確かさを考慮(プラス)して入力津波を設定した場合でも,現時点では15mを超えるということにはならないと考えている。
<島根原子力発電所3号機に係る申請の概要>
○ご説明資料
島根原子力発電所3号炉 新規制基準適合性審査に係る申請の概要について [PDF:4,256KB]
島根3号機の審査会合における指摘について
[PDF:837KB]
○主なご説明内容
島根原子力発電所3号機に係る申請の概要および審査会合での指摘等についてご説明。
審査に係る原子力規制庁からの指摘については以下のとおり。
島根原子力発電所2,3号機審査に係る原子力規制庁からの指摘について [PDF:68KB]
○自治体からの主なご質問
- これまで度々,関係自治体や県民に対して適切な時期に適切な内容で審査状況の説明をしてほしいと申し入れをしているが,「申請書を受け付けてもらえなかった」とか,「申請書に致命的な不備があり,申請を取り下げなければならない」というような受け止めをされる方もいる。中電として,どのように対応されるのか。
→当社としては,適切な補正をするようコメントを受けたものであり,「不備」との指摘を受けたものではないと考えている。しかしながら,報道等を受け,申請そのものが成立していないと受け止めている方が大勢いると思う。今後,自治体の皆さまとも相談の上,様々な機会を通じて,引き続き,丁寧な説明に努めてまいりたい。
- 2号機の審査がある程度確定してから,申請しても良かったのではないのか。
→第5次エネルギー基本計画に定められた2030年のエネルギーミックスに向けて,3号機の早期運転開始は必至だと思っている。申請および審査対応ならびに安全対策工事を,早期かつ着実に進めていくことが重要であると考えている。
- できるだけ早く審査を受けたいということであれば,いつ補正するのか。
→早期の申請の補正書提出を目指して準備を進めているところであり,準備が整い次第,行いたいと考えている。
- 鳥取県としては,3号機の事前報告について,「判断を見送り留保する」と回答した。申請書不備のようなことが続いていることは遺憾であり,審査および安全に対する姿勢に疑念を抱かせるものではないかと考えている。原子力を扱う覚悟と責任を持って真摯に審査に対応することが必要。3号機審査での指摘や申請書が受理されなかったという報道で住民は不安に思っている。鳥取県,米子市,境港市は今後説明を受けたいと思っており,引き続き,住民に不安を与えないような丁寧な対応を求める。
→申請上の不手際が続いたことを非常に重く受け止め,真摯に対応してまいる。2号機の申請書の件,チェック体制の強化を進めて,なるべく早く提出ができればと考えている。3号機の説明についても,今後適切に対応してまいる。
- 会社として,安全を第一にしてちゃんと審査を受けるという方針であれば,3号もしっかりと審査を受けさせてほしいという姿勢で対応すべき。そういうことを会合に出られる方はしっかりと意識を持って審査を受けてほしい。二度とこのようなことがないように,市民の安全安心を守るためというのは内容の話なので,その議論がこの場でできるようにしてほしい。
→規制上の運用として,同じ電力会社の同じ発電所では一つずつ審査をするというルールがある。8月10日に申請した際に,それに従い,当面は2号機を優先してほしいと規制庁へ文書で回答した。しかしながら,3号機についても早期の運転開始を目指しており,当社としても3号機も万全の態勢をとって,そういった姿勢が見えるように示してまいる。一方で,一基ずつ着実に問題を乗り越えてこなしていくことも大切と考えており,しっかりと期待に沿えるよう対応してまいる。
以上