当社は、中国電力ネットワーク株式会社（以下、「中国電力ネットワーク」）が管理する当社以外の小売電気事業者（以下、「新電力等」）と契約中のお客さま情報を閲覧していたことについて、電力・ガス取引監視等委員会（以下、「監視等委員会」）へ報告徴収に基づく報告を実施しました。（2023年2月10日お知らせ済み、事案１・２・３）

　本件に係る調査を進める中で、営業システムの特定業務（太陽光の電力買取に関する受付等）にのみ使用する画面で、小売競争上閲覧が不適切な情報を含む新電力等と契約中のお客さま情報を閲覧できる状態であることが分かりました（同日お知らせ済み、事案４）。加えて、新たに下記の事案（事案５）が判明したことから、本日、監視等委員会にあわせて報告しました。

記

１．閲覧事案

【事案４】電力購入契約管理画面でのお客さま情報の閲覧

　営業システムの電力購入契約（太陽光等の電力買取に関する受付等）を管理する画面において、小売競争上閲覧が不適切な情報を含む新電力等と契約中のお客さま情報を閲覧できる状態となっており、実際に情報を閲覧していました。　

【事案５】最終保障供給契約を締結しているお客さま情報の閲覧

　当社は、中国電力ネットワークと最終保障供給契約を締結しているお客さまの電気料金計算業務等を中国電力ネットワークから受託しており、受託業務を実施する部署においては、営業システム等で当該お客さまの情報の閲覧を行っていますが、受託業務を実施する部署以外においても、当該お客さまの情報を閲覧できる状態となっており、実際に情報を閲覧していました。

２．閲覧理由

　主な閲覧理由は、お客さまからのお申し出内容の確認などであり、営業活動への利用を目的とした閲覧はないと考えています。

３．原因分析　

　事案４については、小売競争上閲覧が不適切な情報を含む新電力等と契約中の　お客さま情報も閲覧できる状態であったことから、システム設計時等における行為規制に対する理解が不足していたものと考えています。

　また、お客さま情報は、中国電力ネットワークとともに情報管理を行っており、第三者からのアクセスは不可能な設計としている中、事案４および事案５については、当社社員が新電力等と契約中のお客さま情報を閲覧していたこと、受託範囲外で中国電力ネットワークと契約中のお客さま情報を閲覧していたことから、個人情報保護の意識が不足していたものと考えています。

４．再発防止策

　現在実施中の行為規制に係る留意事項の研修、個人情報に係る研修等、当面の再発防止策に速やかに取り組んでまいります。また、調査結果の妥当性や再発防止策の有効性などについては、今後、社外の有識者を含む企業倫理委員会で検証していきます。

　当社といたしましては、本事案によりお客さまに多大なご心配をおかけしていますことを、深くお詫び申し上げます。

　なお、個人情報保護委員会から受領した報告徴収（2023年1月30日お知らせ済み）についても、報告徴収の内容に基づき、閲覧した期間や経緯、利用目的等について、本日、同委員会に報告しました。

以　　上