(解説)原子力安全文化とは

(解説)原子力安全文化とは

 「原子力安全文化」とは,「Safety Culture」の訳で,旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所事故の根本原因が「いわゆる人的要因にあり,『安全文化』の欠如にあった」という報告※1がなされたことがきっかけで,国際原子力機関(IAEA)が使い始めた言葉です。
IAEAは安全文化について「原子力の安全問題には,その重要性にふさわしい注意が最優先で払われなければならない。安全文化とは,そうした組織や個人の特性と姿勢の総体である。」※2と定義しています。


※1 IAEA Safety Series No.75-INSAG-1 “Summary Report on the Post-Accident Review Meeting on the Chernobyl Accident”, Vienna, 1986

※2 IAEA Safety Series No.75-INSAG-4 “Safety Culture”, Vienna, 1991(和訳は平成17年版原子力安全白書による)

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