はじめに

はじめに

国のエネルギー政策および原子力の位置づけ

  平成26年に策定された第4次エネルギー基本計画において,原子力は「重要なベースロード電源」と位置付けられ,2030年度のエネルギーミックスの中での比率は20%程度とされています。

  東日本大震災以降停止している既設の原子力発電については,「基準に適合したものは稼働を進める」とされており,既に許可を受けた島根原子力発電所3号機は既設として位置付けられています。

当社の課題および島根3号機の必要性

  国の政策を踏まえ,当社においても安全確保を大前提に「安定供給」「経済性」「環境への適合」(S+3E)を同時達成できるよう,原子力・火力・再生可能エネルギーそれぞれの特性を活かし,バランスのとれた電源構成の構築に取り組んでいます。

  現状は,原子力発電の停止により供給力の大部分を火力発電に依存しているため,火力発電所の高経年化,CO2削減,電気料金の安定化(燃料価格変動影響の低減)といった課題があります。

  こうした課題の解決に向けては,経年火力発電所の代替や,再生可能エネルギーの導入拡大を進めるとともに,安全確保を大前提とした原子力発電所(島根2,3号機)の早期稼働が必要不可欠です。