教育訓練
原子力運転訓練シミュレータ
概要
原子力発電所を安全に運転するためには,高度の知識・技能をもったオペレータが必要です。
当社においてはシミュレータにより,教育訓練を段階的かつ計画的に実施し,オペレータの知識・技能の維持向上をはかっています。
原子力運転訓練シミュレータは,島根原子力発電所2号機(沸騰水型軽水炉,発電機出力82万kW)および3号機(改良沸騰水型軽水炉,発電機出力137.3万kW)の中央制御室とほぼ同一構成の盤を訓練室に配置して,原子炉,タービン,発電機の動きをコンピューターで模擬しています。このため,発電所の起動・停止操作,事故および故障・トラブルに対しても,適切な対応ができるよう,実際の発電所で運転しているのと同じ臨場感をもって,繰返し徹底した訓練ができます。こうした効果的な教育訓練により,オペレータの資質を向上させ,原子力発電所の安全運転に寄与します。
▼運転シミュレータ訓練棟
原子力運転研修コースの概要
研修コース | 研修対象者 | 研修日数 | 研修頻度 | 研修内容 |
---|---|---|---|---|
運転基礎Ⅰ 研修 |
サブオペレータ | 1日 | その都度 | ・運転操作の基礎知識 ・プラント主要機器の基本操作 |
運転基礎Ⅱ 研修 |
サブオペレータ | 4日 | その都度 | ・プラント全般の基礎知識 ・プラントの起動停止操作 |
オペレータ 養成研修 |
サブオペレータ | 4日 | その都度 | ・プラントの起動停止操作 ・事故時対応操作 |
再研修 | 当直主任および オペレータ |
4日 | 1回/年 | ・プラントの起動停止操作 ・事故時対応操作 |
当直管理者 研修 |
当直長および 当直副長 |
2日 | 1回/年 | ・運転管理能力の維持向上 ・事故状況判断,通報連絡訓練 |
直員連携 研修 |
運転当直チーム | 4日 | 1回/年 | ・プラントの起動停止操作 ・事故時対応操作 |
注 上記とは別に(株)BWR運転訓練センター(BTC)にて上級訓練コース他を受講
▲訓練状況 2号機
▲3号機
原子力技術訓練設備
概要
原子力発電に関する基礎知識,技能および設備の保全技術の修得を目的として設置しています。
机上教育による専門知識の習得および各訓練設備を用いて分解・組立,点検・調整などの実技訓練を行ない,保守作業の円滑な遂行を目指します。
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▲原子力技術訓練棟
原子力技術訓練の研修概要
研修コース | 研修対象者 | 研修日数 | 研修頻度 | 研修人数(1回当り) | 研修内容 | |
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初級教育 | 14コース | 入社1年目 | 各コース0.5日 | 各コース1~3回/年 | その都度 | 入社1年目の技術系社員を対象に電気・機械作業・安全等に関する基礎知識を修得する。 |
中級教育 | 10コース | 入社2~3年目 | 各コース0.5~3日 | 各コース1~3回/年 | 各コース4名程度 | 電気・機械設備の基礎知識を修得する。 |
専門教育(コースI) | 10コース | 入社2年目以降 | 各コース2~3日 | 各コース1~2回/年 | 各コース4名程度 | 電気・機械設備の専門知識とともに,作業時の安全・立会ポイントを修得する。 |
専門教育(コースII) | 18コース | 入社2年目以降 | 各コース1~3日 | 各コース1~2回/年 | 各コース4名程度 | 電気・機械設備の専門知識とともに,作業時の安全・立会ポイントを修得する。 |
専門教育(コースIII) | その都度 | 入社2年目以降 | その都度 | その都度 | その都度 | トラブル事象,新設改造設備等の原子力設備に関する専門的な教育により専門知識を修得する。 |