準備工事

工事の概要(準備工事中断前の計画です)

準備工事では,上関原子力発電所に必要な敷地面積約51万平方メートルのうち,約33万平方メートルの土地を造成するとともに護岸(総延長約1,500メートル)の設置および取水口敷地との連絡道路トンネル(約300メートル)の新設などを行います。

工事計画の概要

  主な工事内容 工事期間
陸域 陸上部の切取,整地,トンネル掘削など 約5年
海域 沿岸部の護岸整備,埋立など 約3年
敷地造成面積
約33万m2(陸域約19万m2,海面埋立約14万m2

主要工事平面

代表断面図

発電所主要建物用地の地盤高については,福島第一原子力発電所の事故を踏まえ,海抜(T.P.)10mから15mへ設計変更する予定です。

準備工事の流れ

準備工事の状況

 上関原子力発電所建設準備工事は,2009年4月から陸域の,また2009年10月からは海域の工事を開始していましたが,現在は一時中断しています。

東北関東大震災による福島第一原子力発電所等での事象を踏まえた対応について (2011年3月15日)


写真
2010年11月5日撮影

実施済み

  • 陸域部・・・ 立木伐採(一部),工事区域境界ネット設置,作業用通路設置 ,
    工事施行区域立入禁止看板設置(11基のうち7基),地盤改良工事(一部)
  • 海域部・・・ 灯浮標設置(工事区域明示)

今後の主な作業内容(予定)

  • 陸域部・・・ 立木伐採,地盤改良工事,地山切取り,土砂運搬(海面埋立て),法面保護,整地,盛土など
  • 海域部・・・ 資機材等の搬入出,地盤改良船での地盤改良,グラブ浚渫船による床堀り,砕岩浚渫,ガットバージ船等による埋立護岸等の基礎となる捨石の投入,クレーン付台船による埋立護岸等のコンクリートブロック据付など

※地盤改良船(サンドコンパクション船)
海底地盤中に振動を用いて改良材等を注入し,締め固められた砂杭を造成する作業船

※グラブ浚渫船
海底部の土砂,岩を掴み上げるためのグラブバケット付クレーンを装備した作業船(浚渫した土砂等は別の運搬船に積込み)

※ガットバージ船
グラブバケット付クレーンを装備し,自船に積んだ捨石を運搬・投入する作業船