島根1,2号機のトラブル事象 【2003年10月1日以降に生じたトラブル事象】

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島根1,2号機のこれまでのトラブル 【2003年10月1日以降に生じたトラブル事象】

島根1,2号機のこれまでのトラブル(法律対象)

(注)国際評価尺度は,1992年8月1日から運用開始

発生年月日
  号機  
状況
評価
レベル
2004年3月17日 2号機   原子炉格納容器内の機器ドレン量および床ドレン量に増加が認められたため,原子炉を手動停止。
  原因は,除染用接続口フランジのボルトによる締付けが不十分であったことによる漏えい。
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2005年7月6日 1号機   ドライウェル真空破壊弁8弁のうち1弁の全閉が確認できない状態となったため,原子炉を手動停止。
  原因は,マイクロスイッチが損傷し,全閉表示ができなくなったもの。
0-
2006年10月13日 1号機   復水貯蔵タンク水位計配管取付け部の一部に,腐食により技術基準における必要な厚さを下回っている部位があることを確認。
  原因は,保温材で覆われていたことから,長期間点検および再塗装を実施していなかったため経年的に塗装が劣化し,保温材への雨水の浸入によって腐食が進行したもの。
0-
2006年11月9日 1号機   復水フィルタ出口ヘッダー配管の復水フィルタ出口配管との合流部6箇所のうち2箇所の一部に減肉が認められ,技術基準における必要最小厚さを満足していないことを確認。
  原因は,復水フィルタ出口配管に偏流発生要素が連続していたこと,および長期の運転に伴いエロージョン・コロージョンによる減肉が進展したもの。
0-
2007年11月21日 1号機   燃料取替装置の点検を実施するために燃料取替装置を移動したところ,燃料つかみ部が燃料プールの手摺りに接触し変形する事象が発生。
  原因は,作業者間で手摺りの取扱いに関する認識が共有されていなかったこと,工事要領書に手摺りの確認手順が明記されていなかったこと,および作業者が装置移動の際に手摺りを含めた干渉物に関する周辺状況確認を怠っていたことによるもの。
評価
対象外
2008年8月5日(※)

(※)トラブルの報告対象事象として判断した日
1号機   8月3日,高圧注水ポンプ起動直後に,高圧注水系駆動用タービン(以下タービン)が自動停止。
  原因は,主塞止弁の急速な開動作を防止するために設けている調節弁の流路が閉塞傾向となり,主塞止弁内に滞留しているドレンとあいまって急速に開動作し,蒸気流入量が一時的に過大となったことから設定値を超える圧力差が生じたことのよるもの。
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2009年3月26日 1号機   原子炉保護系ハーフスクラム試験を実施していたところ,制御棒1本が全挿入。
  原因は,2つの電磁弁(スクラムパイロット弁)のうち,片方の電磁弁の電源端子が異なった仕様のネジにより締め付けられていたことによる接触不良によるもの。
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2016年12月8日 2号機   中央制御室空調換気系ダクトに腐食孔が生じていることを確認。
  原因は,ダクト内部で発生した結露ならびに外気とともにダクト内にとり込まれた水分および海塩粒子がダクト内部に付着したことによって腐食が進行したもの。
・原因調査結果および再発防止対策に関する説明資料(平成30年2月22日新聞折込)[PDF:3,630KB]
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