島根1,2号機のトラブル事象【2003年9月30日までに生じたトラブル事象】

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島根1,2号機のこれまでのトラブル 【2003年9月30日までに生じたトラブル事象】

島根1,2号機のこれまでのトラブル(法律対象)

(注)国際評価尺度は,1992年8月1日から運始開始

発生年月日
号機
状況
評価
レベル
1995年1月30日
2号機
「スクラム排出水容器水位異常高」の信号により,原子炉が自動停止。
原因は,復水スラッジ分離水を移送する際,切替え弁のひとつが閉状態であったため,分離水がスクラム排出水容器ドレン配管を通じて容器内に逆流したもの。
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1993年2月4日
1号機
原子炉格納容器内の機器ドレン量に増加が認められたため,原子炉を手動停止。
原因は,原子炉圧力容器ベントラインの弁のグランドパッキンの締めつけ不良による蒸気の漏えい。
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1993年1月18日
2号機
原子炉再循環ポンプA号機のメカニカルシールに機能低下が認められたため原子炉を手動停止。
原因は,メカニカルシール第1段シール部に異物が入り込んだことによる機能低下。
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1992年2月20日
1号機
「中性子束異常高」の信号により原子炉が自動停止。
原因は,原子炉建物避雷針への落雷により,中性子計測設備のケーブルに誘導電流が流れ,これにより誤信号が発信されたもの。
1990年12月4日
2号機
原子炉出力上昇中に原子炉が自動停止。
原因は,主蒸気圧力が定められた値より低い状態で原子炉モードスイッチを「起動」から「運転」に切り替えたため原子炉が自動停止したもの。
1990年11月19日
2号機
原子炉再循環ポンプ電動機B号機に「潤滑油位低下」の警報が発生したため原子炉を手動停止。
原因は,当該電動機下部軸受部の排気風量が設計より多かったため,排気に伴って移送される潤滑油量が多く,潤滑油位が低下したもの。
1989年9月6日
1号機
原子炉再循環ポンプ電動機B号機に「振動大」の警報が発生したため原子炉を手動停止。
原因は,当該モータの振動検出器の鉄心と磁石の間に異物が付着したことによる誤動作。
1989年4月10日
2号機
原子炉再循環ポンプA号機の回転数が低下したため原子炉を手動停止。
原因は,原子炉再循環ポンプの速度制御回路のリレー接点に異物が付着したことによる接触不良。
1977年3月1日
1号機
定期検査時,制御棒駆動水戻りノズル部にひびを発見。
原因は,低温の戻り水と炉内の高温水が混合する部分で温度差により熱応力が生じひびが発生したもの。
1976年8月27日
1号機
主蒸気止め弁テスト用電磁弁の不調により原子炉が自動停止。
原因は,電磁弁に異物がかみ込んだため,油圧機構操作用空気が漏れて主蒸気止め弁が閉止したもの。

島根1,2号機のこれまでのトラブル(旧通産大臣通達対象)

(注)国際評価尺度は,1992年8月1日から運用開始

発生年月日
号機
状況
評価
レベル
1988年11月13日
1号機
定期検査後,蒸気タービンの起動過程において,軸振動が上昇したため蒸気タービンを手動停止。
原因は,タービン起動過程において復水器の真空度が急変したためタービン軸振動が上昇したもの。
1988年7月11日
2号機
建設時の試運転中,発電機・主変圧器比率差動継電器が動作し,発電機およびタービンが自動停止。
原因は,展開接続図の誤作成による当該継電器の誤結線によるもの。
1987年8月12日
1号機
送電線への落雷により原子炉が自動停止。
1985年9月12日
1号機
送電線への落雷により原子炉が自動停止。
1981年12月7日
1号機
計画停止中の点検において制御棒駆動系挿入引抜き配管表面に傷を発見。
原因は,配管表面についたわずかな傷が進展したもの。
1981年6月16日
1号機
定期検査中に原子炉浄化系再生熱交換器の検査用フランジ取付配管から蒸気漏えい。
原因は,配管溶接部近傍に発生した応力腐食割れ。
1979年7月28日
1号機
制御棒挿入引抜き試験時に制御棒1本がワンノッチで停止せず全挿入されたため出力が460MWから454MWまで低下。
原因は,制御棒常駆動用の電磁弁のシート部に異物がかみ込んだため弁が閉止せず水圧がかかったままとなり制御棒が全挿入となったもの