9月後半(10月20日公表)
不適合の管理状況(平成22年9月後半審議分)
平成22年9月16日~平成22年9月30日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 13件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 9月16日 | 1号機 | 停止中 | 原子炉浄化系熱交換器の溶接事業者検査計画書記載事項の部材の材質に誤記があった。 (溶接検査記録作成の際,溶接部一覧表に溶接構造図との相違を確認) 溶接事業者検査計画書を修正する。 (原子炉浄化系:原子炉内を循環する冷却水から不純物を取り除き,水質を管理するための系統) (溶接事業者検査:発電所の機器の溶接箇所が,技術基準に適合していることの確認を行う検査) |
2 | 9月17日 | 1号機 | 停止中 | 保全活動管理指標の監視サイクル期間について,必要な監視サイクル期間の見直し手続きをとっていなかった。(監視は継続しており,監視項目に追加・削除・変更はなかった。) 監視サイクル期間の見直し手続きをする。 (保全活動管理指標:保全の有効性を合理的かつ客観性を持って評価し,保全を継続的に改善するための機能の健全性に係る指標) (監視サイクル:保全の有効性を評価するための対象期間) |
3 | 9月21日 | 1号機 | 停止中 | 第28保全サイクルの保全の有効性評価実施時期について,当初計画を変更する手続きの際に,発電所長の承認を受けていなかった。 実施時期の変更について,発電所長の承認を受ける。 (保全の有効性評価:保全活動から得られた情報等から,保全が有効に機能していることを確認するとともに,継続的な改善につなげる活動) |
4 | 9月21日 | 1号機 | 停止中 | 保全の有効性評価を行う対象に,モニタリングポスト[PDF:315KB]で取り替えを行う検出器を含めていなかった。 取り替えを行う検出器について,保全の有効性を評価する。 (モニタリンクポスト:環境モニタリングのため,原子力施設周辺に設置された放射線観測装置) |
5 | 9月21日 | 共通 | - | 放射線管理区域からの退域時に,協力会社作業員1名が体表面モニタ通過後,忘れ物に気付き,非管理区域から管理区域側へ戻った。 汚染検査し,汚染がないことを確認した上で退域した。 (体表面モニタ:放射線管理区域出口に設置され,作業者の汚染の有無を測定,判定する装置) |
6 | 9月22日 | 1号機 | 停止中 | 第29回定期検査期間中に実施する定期事業者検査の計画を,手順書(3次文書)で定めた期間までに策定していなかった。 定期事業者検査の計画を策定する。 (定期事業者検査:原子力発電所の設備を定期的に検査し,安全上の技術基準への適合性を確認する検査) |
7 | 9月22日 | 共通 | - | 放射線管理区域からの退域時に,協力会社作業員1名が管理区域内用の靴下を脱がずに管理区域を退域した。 通過した箇所の汚染がないことを確認した。 靴下を管理区域に戻した。 |
8 | 9月24日 | 共通 | - | 原子力防災資機材について防災資機材である旨の表示はあったが,手順書で指定した色のシールを貼っていなかった。 手順書で指定した色のシールを貼る。 (原子力防災資機材:原子力防災組織は原子力災害対策特別措置法に基づき原子力事業者が設置しなければならない。原子力防災組織がその業務を行うために必要な資機材で,放射線障害防護用器具,非常用通信機器等がある) |
9 | 9月24日 | 2号機 | 停止中 | 原子炉格納容器内のコンセントに,設置期限の切れた機器使用札が付いた機器(電源延長コード)が接続されていた。 当該機器を撤去する。 |
10 | 9月27日 | 1号機 | 停止中 | 4号所内ボイラーの重油流量積算計点検の際に,点検用として電気回路を設置したが,試験終了後に取り外すことを忘れた。この影響で,ボイラーが停止中にも重油流量積算計がカウントしていた。 点検用の電気回路を取り外す。 重油使用量の記録を修正する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器およびプラント起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
11 | 9月27日 | 共通 | - | 放射線管理区域からの退域時に,社員1名が管理区域内用の肌着(シャツ)を脱がずに管理区域を退域した。 通過した箇所の汚染がないことを確認した。 シャツを管理区域に戻した。 |
12 | 9月28日 | 1号機 | 停止中 | ドライウェル凝縮水の流量計が接続された配管が閉塞していたため,凝縮水は流量計を通らずにオーバーフロー配管から直接床ドレンサンプに排出されていた。 当該配管を点検補修する。 (ドライウェル凝縮水:格納容器内に設置された冷却機で凝縮された水) (オーバーフロー配管:一つの容器から水があふれ出る前に最終的に回収する容器へ導く配管) (床ドレンサンプ:不純物を多く含んだ水を一時的に受けるタンク) |
13 | 9月30日 | 共通 | - | 手順書(3次文書)の9次改正版を施行したが,8次改正で改正を行った箇所の一部が9次改正版に反映されていなかった。 手順書(3次文書)の9次改正版を修正して,10次改正版として施行する。 |
Cグレード 36件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 9月16日 | 2号機 | 停止中 | サイトバンカ建物において,キャスク用吊具のストッパーを固定しているボルトが1本曲がっていた。 当該ボルトを取り替える。 (サイトバンカ:使用済の制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための設備) (キャスク:使用済燃料の輸送容器) |
2 | 9月16日 | 2号機 | 停止中 | B-原子炉給水ポンプの油タンク用ドレン配管の末端に取り付けてある閉止栓に,わずかな油のにじみがあった。 当該配管の上流にある弁を含め点検する。 (原子炉給水ポンプ:原子炉へ冷却水を供給するためのポンプ) |
3 | 9月16日 | 1号機 | 停止中 | エリアモニタ記録計No.3(廃棄物処理関連)に記録される9箇所すべての指示値が,わずかに低下した。このとき,実際の現場の指示計は変化なく通常の値であった。 当該記録計を点検する。 (エリアモニタ記録計:建物内の放射線の強さを記録する計器) |
4 | 9月16日 | 共通 | - | サーベイメータ[PDF:126KB](機器番号:GM-77)の測定部を測定器本体に固定する箇所が破損した。(測定への影響なし) 当該測定器を補修する。 (サーベイメータ:放射線を測定する計器) |
5 | 9月16日 | 共通 | - | 使用前点検時,サーベイメータ[PDF:126KB](機器番号:GM-61)の指示針が動かなかった。 当該測定器を補修する。 |
6 | 9月16日 | 共通 | - | 使用前点検時,サーベイメータ[PDF:114KB](機器番号:VIC-57)の指示針が動かなかった。 当該測定器を補修する。 |
7 | 9月16日 | 共通 | - | 使用前点検時,サーベイメータ[PDF:114KB](機器番号:VIC-67)の指示針が振り切れた。 当該測定器を補修する。 |
8 | 9月16日 | 共通 | - | 使用前点検時,サーベイメータ[PDF:114KB](機器番号:VIC-27)の指示針が振り切れた。 当該測定器を補修する。 |
9 | 9月17日 | 共通 | - | 使用前点検時,サーベイメータ[PDF:114KB](機器番号:VIC-20)の指示針が,一瞬動いた後,ゼロを指したままとなった。 当該測定器を補修する。 |
10 | 9月17日 | 2号機 | 停止中 | 給水系のリークオフ弁の下流配管継手部で腐食,ネジ部の固着があった。 当該箇所を取り替える。 (給水系:原子炉へ冷却水を供給する系統) (リークオフ弁:弁のグランド部から水が出てきた場合に,その水を排水する配管に設置された弁) |
11 | 9月17日 | 2号機 | 停止中 | 原子炉浄化系のリークオフ弁の下流配管に,割れがあった。 当該配管を取り替える。 (原子炉浄化系:原子炉内を循環する冷却水から不純物を取り除き,水質を管理するための系統) |
12 | 9月17日 | 2号機 | 停止中 | 原子炉浄化系のリークオフ弁の下流配管に,減肉があった。 当該配管を取り替える。 |
13 | 9月17日 | 2号機 | 停止中 | 核種分析装置[PDF:105KB]で,試料の自動入替えができなかった。(手作業により入替えることで,試料分析は可能) 当該装置を補修する。 |
14 | 9月17日 | 1号機 | 停止中 | ドラム缶詰め用のモルタル(セメント)固化装置で,装置洗浄水に含まれた砂を分離する機器の弁グランド部からわずかな水漏れがあった。 当該弁を補修する。 (グランド:弁棒の可動部) |
15 | 9月17日 | 1号機 | 停止中 | 水ろ過装置の薬液貯槽の上蓋廻りに析出物があった。 当該箇所を点検し補修する。 |
16 | 9月21日 | 2号機 | 停止中 | 化学廃液濃縮器のサンプリング弁の弁体に腐食があった。 当該弁を点検する。 (化学廃液濃縮器:液体廃棄物を濃縮処理する機器の一つ) |
17 | 9月21日 | 2号機 | 停止中 | 原子炉隔離時冷却系のリークオフ弁の下流配管に,減肉があった。 当該配管を取り替える。 (原子炉隔離時冷却系:原子炉への給水がなくなった場合に,原子炉水位を保持する系統) |
18 | 9月21日 | 2号機 | 停止中 | B-残留熱除去系ポンプ室において,床ドレンサンプポンプの出口側で逆止弁が機能せず,サンプ側へ水が戻ってきた。 当該弁を点検補修する。 (残留熱除去系:原子炉が停止した後に,燃料から発生する熱を除去・冷却する系統) (床ドレンサンプ:不純物を多く含んだ水を一時的に受けるタンク) |
19 | 9月21日 | 1号機 | 停止中 | サイトバンカ建物にある補機冷却水タンクの架台に腐食があった。 当該架台を補修する。 |
20 | 9月21日 | 2号機 | 停止中 | タービン設備のB-電気油圧式制御装置において,制御油用補助ポンプの吐出配管の継手部からわずかな油の漏れがあった。 当該継手部を補修する。 (電気油圧式制御装置:電気信号を用いて油圧を調整し,タービンの動きを制御する装置) |
21 | 9月22日 | 2号機 | 停止中 | タービン設備のB-制御油ポンプにおいて,カップリング部からわずかなグリス漏れがあった。 当該箇所を点検する。 (カップリング部:電動機側とポンプ側を接続する部位) |
22 | 9月22日 | 2号機 | 停止中 | ランドリドレン乾燥機へ熱源として供給される蒸気の圧力調節弁が不調であったため,乾燥機内の蒸気温度が低下し,乾燥機が自動停止した。 当該弁を点検補修する。 (ランドリドレン:洗濯廃液) |
23 | 9月22日 | 2号機 | 停止中 | 原子炉浄化系のリークオフ配管に,減肉があった。 当該配管を取り替える。 |
24 | 9月24日 | 1号機 | 停止中 | サイトバンカ焼却炉の排ガスの放射線を監視する機器の冷却槽温度が上昇したため,排ガスを吸引するポンプが自動停止した。 当該機器を補修する。 (サイトバンカ:使用済の制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための設備) |
25 | 9月24日 | 2号機 | 停止中 | 鉄イオン注入装置の計器収納盤のノブが不調のため,扉が閉じられなかった。 ノブを点検補修する。 (鉄イオン注入装置:復水器内の冷却配管内面に金属酸化皮膜を作って保護するための装置) |
26 | 9月24日 | 2号機 | 停止中 | タービン建物1階の通路(非管理区域)で,ろ過水配管のフランジ部(接続部)からわずかな水の滴下があった。 当該箇所を点検,補修する。 |
27 | 9月24日 | 2号機 | 停止中 | B-ランドリドレンポンプのドレン配管の閉塞があった。 当該配管を点検補修する。 |
28 | 9月24日 | 1号機 | 停止中 | 残留熱除去系ポンプの軸受潤滑水の圧力計において,指示針の根元付近に金属粉が付着していた。 当該計器を点検する。 |
29 | 9月27日 | 2号機 | 停止中 | タービン設備のA-電気油圧式制御装置において,制御油用補助ポンプの出口配管の継手部から油のにじみがあった。 当該継手部を補修する。 |
30 | 9月27日 | 2号機 | 停止中 | 碍子の汚損検出装置で,「検出器洗浄」ボタンを押した際,装置の故障を知らせる警報が出た。 当該装置を点検補修する。 |
31 | 9月28日 | 2号機 | 停止中 | B-ランドリドレンタンク入口弁の前弁で,弁棒の腐食があった。 当該弁を点検する。 |
32 | 9月30日 | 共通 | - | 体表面モニタNo.7の定例点検において,胸部を測定する検出器の値が通常指示する範囲を超えて高めに指示した。(当該体表面モニタで計測し退出した者の汚染検査結果に異常なし) 当該測定器を点検する。 |
33 | 9月30日 | 共通 | - | イオンクロマトグラフ試料を移送するポンプが動かなくなった。 当該ポンプを取り替える。 (イオンクロマトグラフ:イオン成分を分析する装置) |
34 | 9月30日 | 2号機 | 停止中 | ランドリドレンタンク出口連絡弁のバックシート部(弁棒根元部)に微細な傷があった。 当該弁の手入れを行う。 |
35 | 9月30日 | 共通 | - | 所内用空気圧縮機の電磁弁に腐食があった。 当該電磁弁を補修する。 |
36 | 9月30日 | 共通 | - | 山林消火用水を貯めているタンクへ水を送る固定式ポンプが動かなくなった。 (代替手段:可搬式ポンプ) 当該ポンプを取り替える。 |