10月前半(11月8日公表)
不適合の管理状況(平成22年10月前半審議分)
平成22年10月1日~平成22年10月15日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 9件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 10月1日 | 共通 | - | 点検工事等においては「初級」以上の力量が必要であるが,「初級」認定をすませていない担当者を従事させた。(初級の業務経験は有していた) 当該者が担当した業務について,工事の有効性を再評価する。 (力量:業務を遂行するのに必要な知識,技能,経験を使って実際に業務を行う能力) (初級:力量の基準(導入,初級,中級,上級,管理)のうちの一つ) |
2 | 10月4日 | 共通 | - | 新入社員配属後,一部の新入社員について力量認定票「導入」を作成していないことが認められた。 (新入社員教育は完了しており,「導入」の力量は有していた) 当該力量認定票を作成する。 (力量認定票:業務に対する要員の力量に関する記録) |
3 | 10月4日 | 1号機 | 停止中 | 社内決定後(国への届出前)の第29保全サイクル保全計画において,検査項目,検査名に一部誤記が認められた。 当該箇所を修正する。 |
4 | 10月7日 | 1号機 | 停止中 | 原子炉隔離時冷却系の主油ポンプ出口安全弁において,弁座に変形が認められた。 (原子炉隔離時冷却系の系統機能には影響なし) 当該弁座を取り替える。 (原子炉隔離時冷却系:原子炉への給水がなくなった場合に,原子炉水位を保持する系統) |
5 | 10月12日 | 共通 | - | 管理区域内の放射線積算線量当量測定において,誤った管理目標値を記載した様式を使用した。 積算線量当量の実績値を確認し評価する。 (線量当量:人体が受ける放射線の量) |
6 | 10月12日 | 1号機 | 停止中 | 燃料プール冷却系熱交換器出口弁を取り替える際,新たに取り付ける弁体(貯蔵品)について浸透探傷検査を実施したところ,指示模様が認められた。 正常な弁体を調達し取り替える。 (燃料プール冷却系:燃料プールに移された使用済燃料から発生する熱の除去およびプール水の浄化を行う系統) (浸透探傷検査:赤色や蛍光の浸透性のよい検査液を用いて,表面の割れなどを検出する非破壊検査) |
7 | 10月12日 | 1号機 | 停止中 | 管理区域内において,社員が汚染区分が高い区域から低い区域への退出時,汚染区分が高い区域で使用した靴下を履いたままであった。 事象発生後直ちに通過した箇所の汚染がないことを確認した。 当該靴下についても直ちに回収した。 |
8 | 10月13日 | 共通 | - | 新入社員の業務教育委託において委託計画書を作成していたが,手順書(3次文書)に基づく様式ではなかった。 手順書(3次文書)の様式で当該委託計画書を作成する。 |
9 | 10月15日 | 1号機 | 停止中 | 燃料検査で使用する装置のチェーンカバー取付ボルトの頭部が折損し,無くなっていることが認められた。その後,燃料プール内へ落下していることを確認した。 (燃料の健全性に問題はない) 当該ボルトを交換する。 当該ボルトの頭部を燃料プールから回収した。 |
Cグレード 43件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 10月1日 | 1号機 | 停止中 | 海水電解装置のA-循環ポンプケーシングベント弁において,わずかな漏えいが認められた。 当該弁を点検補修する。 (ケーシングベント弁:ポンプ躯体に取り付けられた空気を抜くための弁) |
2 | 10月1日 | 2号機 | 停止中 | 原子炉建物にある2重扉開閉動力用空気槽にあるドレントラップにおいて,わずかな空気の漏えいが認められた。 (扉の開閉は可能) 当該ドレントラップを点検補修する。 (ドレントラップ:配管内に溜まった水を自動的に抜く装置) |
3 | 10月1日 | 1号機 | 停止中 | B-計装用空気圧縮機[PDF:58KB]のドレントラップにおいて,空気の漏えいが認められた。 当該ドレントラップを点検補修する。 |
4 | 10月1日 | 1号機 | 停止中 | 廃液濃縮器の廃液出口配管フランジ面において,わずかな腐食が認められた。 当該フランジ面を点検補修する。 (廃液濃縮器:液体廃棄物を濃縮処理する機器の一つ) (フランジ面:配管接続部) |
5 | 10月1日 | 1号機 | 停止中 | 制御建物床ドレンサンプポンプの吸込ケーシングにおいて,腐食が認められた。 (ポンプの機能性能に影響なし) 当該ケーシングを点検補修する。 (床ドレンサンプ:不純物を多く含んだ水を一時的に受けるタンク) (吸込ケーシング:ポンプ吸い込み側の躯体) |
6 | 10月1日 | 1号機 | 停止中 | 復水廃樹脂ポンプにおいて,カップリング取付部に磨耗が認められた。 (ポンプの機能性能に影響なし) 当該カップリング取付部を点検補修する。 (復水廃樹脂:復水系で使用したイオン交換樹脂) (カップリング:電動機側とポンプ側を接続する部位) |
7 | 10月1日 | 1号機 | 停止中 | 床ドレンコレクタタンクの内面塗装において,一部劣化が認められた。 当該箇所を補修塗装する。 (床ドレンコレクタタンク:床ドレンを収集するタンク) |
8 | 10月1日 | 2号機 | 停止中 | B-ランドリドレンタンクの内面塗装において,一部劣化が認められた。 当該箇所を補修塗装する。 (ランドリドレン:洗濯廃液) |
9 | 10月1日 | 2号機 | 停止中 | 機器ドレン脱塩器ブロー弁において,弁棒に曲りが認められた。 (弁の機能に影響なし) 当該弁棒を点検する。 (機器ドレン脱塩器:機器ドレンを浄化するための機器の一つ) (ブロー弁:水を抜くための弁) |
10 | 10月4日 | 2号機 | 停止中 | 高圧炉心スプレイ補機海水系ベント弁において,わずかな漏えいが認められた。 当該弁を点検補修する。 (高圧炉心スプレイ補機海水系:高圧炉心スプレイ系の熱交換器へ冷却するための海水を供給する系統) |
11 | 10月4日 | 1号機 | 停止中 | A-所内用空気圧縮機用冷却水弁において,わずかな漏えいが認められた。 当該弁を点検補修する。 |
12 | 10月4日 | 2号機 | 停止中 | 機器ドレンタンクヘッダ入口弁のバックシート部(弁棒根元部)について浸透探傷検査を実施したところ,指示模様が認められた。 (弁の機能に影響しない箇所) 当該弁を点検補修する。 |
13 | 10月4日 | 1号機 | 停止中 | 雑固体廃棄物処理設備のドラム缶収納記録を作成する計算機において,年月日を印字しないプログラムバグがあった。 当該プログラムを修正する。 (雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性雑固体廃棄物を処理する設備) |
14 | 10月4日 | 2号機 | 停止中 | 原子炉建物にある空気冷却機入口弁において,グランド部からわずかな漏えいが認められた。 当該グランド部を点検補修する。 (グランド部:弁棒の可動部) |
15 | 10月4日 | 2号機 | 停止中 | 海水電解装置のB-注入配管継手部において,わずかな漏えいが認められた。 当該継手部を点検補修する。 |
16 | 10月4日 | 1号機 | 停止中 | 3号所内ボイラ蒸気だめ圧力計の検出配管継手部において,わずかな漏えいが認められた。 当該継手部を点検補修する。 (蒸気だめ:発生した蒸気を一時的に溜める容器) |
17 | 10月4日 | 2号機 | 停止中 | C-復水スラッジ貯蔵タンク入口弁の開閉状態を検出するスイッチが不調で,弁が開にもかかわらず閉のランプが点灯する等の異常が認められた。 当該検出用スイッチを取り替える。 (復水スラッジ貯蔵タンク:復水系で使用したフィルタ廃樹脂をためるタンク) |
18 | 10月5日 | 2号機 | 停止中 | 高圧炉心スプレイ系ディーゼル機関運転中にもかかわらず,燃料フィルタの圧力計の指示が通常より低く指示していた。 当該圧力計を点検する。 |
19 | 10月5日 | 1号機 | 停止中 | 海水電解装置ストレーナ入口圧力計の点検の際,圧力降下時に指示の引っかかりが認められた。 当該圧力計を取り替える。 |
20 | 10月5日 | 1号機 | 停止中 | 原子炉建物にあるA-東床ドレンサンプポンプ用電動機において,カップリング取付部に磨耗が認められた。 当該カップリング部を点検補修する。 |
21 | 10月6日 | 2号機 | 停止中 | 消火系の原子炉建物南西側元弁において,わずかな漏えいが認められた。 当該弁を点検補修する。 |
22 | 10月6日 | 共通 | - | 固体廃棄物貯蔵所1階に設置している電動シャッターの閉ボタンを押してもシャッターが閉止できなかった。 当該シャッターを点検補修する。 |
23 | 10月7日 | 1号機 | 停止中 | 原子炉建物にある残留熱除去系ドレンポンプ用電動機において,カップリング取付け部に磨耗が認められた。 当該カップリングを点検補修する。 |
24 | 10月7日 | 2号機 | 停止中 | 海水電解装置のA-注入配管継手部において,わずかな漏えいが認められた。 当該継手部を点検補修する。 |
25 | 10月8日 | 1号機 | 停止中 | B-廃液濃縮器復水器の漏えい試験において,凝縮水出口フランジ部からわずかな空気の漏えいが認められた。 当該フランジ部を点検補修する。 (廃液濃縮器復水器:液体廃棄物を濃縮処理する機器の一つ) |
26 | 10月12日 | 1号機 | 停止中 | 制御室建物の床ドレンタンクにおいて,タンク内面塗装の劣化および流入配管塗装の劣化が認められた。 当該箇所を補修塗装する。 |
27 | 10月12日 | 2号機 | 停止中 | 固体廃棄物処理系の温水タンク補給水弁において,わずかな漏えいが認められた。 当該弁を点検補修する。 |
28 | 10月12日 | 共通 | - | 液体シンチレーションカウンタ[PDF:150KB]において,分析試料を自動で移送する装置が不調となり停止した。 当該装置を点検する。 (液体シンチレーションカウンタ:試料の放射線量を測定する装置) |
29 | 10月12日 | 2号機 | 停止中 | 除じんポンプの封水配管の弁において,わずかな詰まりが認められた。 当該弁を点検補修する。 (除じんポンプ:主水路に設置された,ごみ取り用網に掛かったごみを洗い流すためのポンプ) |
30 | 10月12日 | 1号機 | 停止中 | 復水脱塩装置の樹脂再生装置の覗き窓(アクリル板)において,擦り傷や曇りが認められた。 (現状監視に支障なし) 当該箇所を点検する。 |
31 | 10月12日 | 2号機 | 停止中 | 鉄イオン溶解元弁および溶解タンク入口弁において,わずかな漏えいが認められた。 当該弁を取り替える。 |
32 | 10月13日 | 2号機 | 停止中 | 濃縮廃液配管温度記録計において,指示値を打点しなかった。 当該記録計を点検補修する。 |
33 | 10月13日 | 2号機 | 停止中 | B-中央制御室送風機において,軸受に取付けている棒状温度計の温度を指示する液に,液切れが認められた。 当該温度計を取り替える。 |
34 | 10月13日 | 2号機 | 停止中 | 第二島根原子力幹線の開閉器および断路器を収納する容器の一部に,わずかな腐食が認められた。 当該タンクを補修塗装する。 |
35 | 10月13日 | 2号機 | 停止中 | 鉄イオン注入装置において,流量計のガラス内部に水滴が認められた。 当該流量計を点検する。 |
36 | 10月15日 | 1号機 | 停止中 | 中央制御室エリア放射線モニタの低ランプ(異常を表示するランプ)が一旦点灯し消灯した。 (現状モニタの指示値は異常なし) 当該モニタを点検する。 (エリア放射線モニタ:建物内の放射線の強さを測定する機器) |
37 | 10月15日 | 1号機 | 停止中 | 燃料プール冷却系のフィルタ出口サンプリング弁において,弁棒に曲りが認められた。 (弁の機能に影響なし) 当該弁棒を点検する。 |
38 | 10月15日 | 1号機 | 停止中 | 復水廃樹脂ポンプ室の床ドレン配管において,わずかな閉塞が認められた。 当該配管を点検補修する。 |
39 | 10月15日 | 1号機 | 停止中 | 再生室ドレンサンプ内面において,塗装の劣化が認められた。 当該サンプ内面を補修塗装する。 |
40 | 10月15日 | 2号機 | 停止中 | B-廃棄物処理建物床ドレンサンプポンプの循環逆止弁において,ディスクガイドに磨耗が認められた。 当該弁を点検補修する。 (ディスクガイド:弁の動きをサポートする箇所) |
41 | 10月15日 | 2号機 | 停止中 | 鉄イオン注入ポンプにおいて,潤滑油をシールする箇所から潤滑油のわずかな漏えいが認められた。 当該シール箇所を点検補修する。 (鉄イオン注入ポンプ:復水器内の冷却配管内面に金属酸化皮膜を作って保護するための液を注入するポンプ) |
42 | 10月15日 | 1号機 | 停止中 | A-所内用空気圧縮機において,シリンダー用取付ボルトに腐食が認められた。 (所内用空気圧縮機の機能性能に影響なし) 当該取付ボルトを点検補修する。 |
43 | 10月15日 | 1号機 | 停止中 | A-所内用空気圧縮機において,ピストンロッド用グランドパッキンの割れ,ばねの損傷が認められた。 当該部品を取り替える。 (ピストンロッド:ピストンを動かすための連結棒) |