11月前半(12月7日公表)
不適合の管理状況(平成22年11月前半審議分)
平成22年11月1日~平成22年11月15日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 5件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 11月1日 | 2号機 | 停止中 | 除じん機がタイマーにより自動起動した際,「A-除じんポンプ揚水不能」の警報が発報した。現場を確認したところ,2台ある除じんポンプのうち1台が水をくみ上げていなかったため点検を行っている。(11/9公表済) (除じん機: 発電所で使用する冷却水(海水)を取水する際に,取り込まれるゴミ等を除去するための装置) (除じんポンプ:除じん機で除去したゴミ等を洗い流すためのポンプ) |
2 | 11月2日 | 共通 | - | 力量認定票について,認定に必要な教育訓練等の実績の記載漏れがあったが,そのまま力量を認定していることが認められた。(認定に必要な教育実績はあった) 当該力量認定票に実績を記入し修正する。 (力量認定票:業務を遂行するのに必要な力量(知識,技能,経験)を記録する認定票) |
3 | 11月2日 | 2号機 | 停止中 | 第16サイクル運転期間において計画していた2回の制御棒計画(決められた期間の運転計画)のうち1回の制御棒計画について,8つの評価項目(「原子炉熱出力」等)の内の1つに確認漏れがあった。 (第16サイクル運転開始前に最も厳しい条件で制御棒計画全体の評価を実施しており安全性は確保されている) (制御棒計画:挿入している制御棒位置を変更した後の運転期間の見通しを都度再評価すること。) (原子炉熱出力:原子炉から発生する熱量) |
4 | 11月5日 | 1号機 | 停止中 | 4号所内ボイラが低負荷運転中の起動時に,「点火バーナ失火」により停止した。 当該ボイラを点検する。 (低負荷運転:蒸気使用量の少ない時に,設定された圧力の範囲内で自動で起動(着火),停止(消火)を行う運転モード) (所内ボイラ:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ,蒸気を供給する装置) |
5 | 11月15日 | 共通 | - | 作業員が管理区域に入域する際,AID(入退域情報登録装置)[PDF:24KB]により,IDカードとAPD(警報付ポケット線量計)[PDF:24KB]の入域処理をせずに入域した。 (APDおよびガラスバッジを着用しているため,被ばく管理には問題なし) 当該作業員の被ばく線量を確認し,管理区域への立入実績を被ばく管理システムに登録する。 (AID:IDカードとAPDにより計算機との入退域情報の伝送を行うことにより,管理区域への入退域管理を行う装置) |
Cグレード 44件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 11月1日 | 2号機 | 停止中 | 復水貯蔵タンクの水を温める所内蒸気系の圧力計に,不調(指示が出ない)が認められた。 当該計器を点検する。 (所内蒸気系:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する系統) (復水貯蔵タンク: 発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンク(非常用炉心冷却系の水源としても使用する) ) |
2 | 11月1日 | 1号機 | 停止中 | 原子炉建物空気冷却機用A-冷水ポンプの吸い込み側ケーシングリングに,わずかな傷が認められた。 当該箇所を点検手入する。 (冷却機用冷水ポンプ:冷却機へ冷やした水を供給するポンプ) (ケーシングリング:ポンプの羽根車とケーシングとの境界に設置されたケーシングを保護する部品) |
3 | 11月1日 | 1号機 | 停止中 | 「溶接作業中確認記録(溶接施工法検査)」の計測器(ストップウォッチ)番号に誤記があった。(ストップウォッチは,参考記録である溶接速度を求めるために使用しており,検査の判定に係るものではない。) 当該記録を修正する。 |
4 | 11月1日 | 1号機 | 停止中 | 燃料プール冷却系ろ過脱塩器のベント配管用フランジ(配管接続部)に,わずかな腐食が確認された。 当該フランジを点検する。 (燃料プール冷却系ろ過脱塩器:燃料プール水の浄化を行う機器) |
5 | 11月1日 | 2号機 | 停止中 | 制御棒駆動装置を除染するための水槽の水位計用フロートステムに曲がりが確認された。 当該水位計を取り替える。 (フロートステム:水位を測定するための浮きが付いた軸) |
6 | 11月1日 | 1号機 | 停止中 | 固体廃棄物処理系温水タンクの水位計のフロートワイヤに,1本の素線切れが認められた。 当該フロートワイヤを点検する。 (フロートワイヤ:水位を測定するための浮きに繋がっているワイヤ) |
7 | 11月1日 | 1号機 | 停止中 | 濃縮廃液計量タンク用水位計のレベルスイッチに,接点の接触不良が認められた。 当該レベルスイッチを取り替える。 (レベルスイッチ:タンク等の水位を検出するためのスイッチ) |
8 | 11月1日 | 2号機 | 停止中 | 電動機駆動のA-原子炉給水ポンプモータ軸受け部閉止キャップに,油のにじみが認められた。 当該箇所を点検する。 (原子炉給水ポンプ:原子炉へ冷却水を供給するためのポンプ) |
9 | 11月1日 | 2号機 | 停止中 | 制御棒駆動水圧制御ユニット1箇所の排出水隔離弁が全開時,弁のグランド部からわずかな漏えいが認められた。 当該弁を点検する。 (制御棒駆動水圧制御ユニット:制御棒を動作させるための水圧を制御する装置) (グランド:弁棒の可動部) |
10 | 11月1日 | 1号機 | 停止中 | 原子炉建物機器ドレンタンク用冷却管の支持金物に腐食が認められた。 当該支持金物を点検補修する。 (原子炉建物機器ドレンタンク:原子炉建物内で発生した機器ドレンを貯留するタンク) |
11 | 11月2日 | 1号機 | 停止中 | B-復水輸送ポンプ[PDF:150KB]の基礎ボルト6本中1本に取付不備が認められた。 当該箇所を点検する。 (復水輸送ポンプ:復水貯蔵タンクの貯蔵水を,復水器等へ供給するためのポンプ) (基礎ボルト:機械などを固定するため,コンクリートの基礎に埋め込んだボルト) |
12 | 11月2日 | 1号機 | 停止中 | 「溶接作業中確認記録(溶接施工法検査)」の溶接条件である予熱温度の判定基準について「100~110℃」と記載するべきところ「100℃以上」と記載していた。(予熱実績は109℃であり,判定基準を満足している) 当該記録の溶接条件の記載を修正する。 |
13 | 11月2日 | 1号機 | 停止中 | 所内用圧縮空気系供給減圧弁が圧力制御しないことが確認された。 当該弁を点検する。 (所内用圧縮空気系供給減圧弁:廃棄物処理建物内タンク水位を計測するための計装空気のバックアップ用に使用している所内空気の圧力調整弁) |
14 | 11月2日 | 1号機 | 停止中 | 計装用圧縮空気系除湿器の制御装置用電源の「切」→「入」操作を行ったところ,制御装置2台のうち1台の電源が入らないことが認められた。 当該制御装置を取り替える。 (計装用圧縮空気系:計測制御機器へ作動用空気を供給する系統) |
15 | 11月2日 | 共通 | - | 「運転支援システムへのデータ移行およびプログラム追加」業務委託の業務委託計画書の「適用する品質保証ランク欄」に,ランクを記載すべきところ「―」と記載していた。 品質保証ランクの記載を修正する。 |
16 | 11月2日 | 共通 | - | 液体シンチレーションカウンタ[PDF:130KB]他点検工事計画書の「適用する品質保証ランク欄」に,ランクを記載すべきところ「―」と記載していた。 品質保証ランクの記載を修正する。 (液体シンチレーションカウンタ:試料の放射線量を測定する装置) |
17 | 11月2日 | 共通 | - | チャンネルボックス,制御棒の点検計画表について,点検内容が取替のため本来であれば「■:取替実績」「□:取替計画」と記載すべきところ「●:実施実績」「○:実施計画」と記載した。 記載を修正する。 (チャンネルボックス:燃料集合体の外部を覆っている金属製の筒) (制御棒:原子炉の下部から挿入し,上下に移動することによって原子炉の出力を制御する十字形の機器) |
18 | 11月4日 | 1号機 | 停止中 | A-燃料プール冷却系ろ過脱塩器の上蓋取付けボルトに,わずかな伸びが認められた。 当該機器を点検する。 (燃料プール冷却系ろ過脱塩器:燃料プール水の浄化を行う機器) |
19 | 11月5日 | 1号機 | 停止中 | 固体廃棄物処理系のA-空気圧縮機運転中に,空気取込口のストレーナの目詰まりにより「空気槽圧力低」の警報が発報した。 当該ストレーナを清掃する。 |
20 | 11月5日 | 1号機 | 停止中 | 液体廃棄物処理系B-床ドレンサンプルタンクの内面塗装に,一部劣化が認められた。 当該箇所を点検する。 (床ドレンサンプルタンク:床ドレンを濃縮処理したあとの水を受けるタンク) |
21 | 11月5日 | 2号機 | 停止中 | 原子炉隔離時冷却系タービン主塞止弁のリンク機構のロックピンの一部が折れていることが認められた。 当該機器を点検補修する。 (原子炉隔離時冷却系:原子炉への給水がなくなった場合に,原子炉水位を保持する系統) (リンク機構:駆動用の連結棒) (ロックピン:連結部の止め金具の外れを防止するピン) |
22 | 11月8日 | 1号機 | 停止中 | 補助サージタンクの水位計の不調(指示が出ない)が確認された。 当該水位計を点検する。 (補助サージタンク:機器ドレンを受入れるタンク) |
23 | 11月8日 | 共通 | - | 「不適合管理・是正処置手順書」(第15次改正 平成22年11月1日施行)の施行後,11月1日および2日に開催した不適合判定検討会の議事録を,第14次改正の様式で作成した。 議事録を修正する。 |
24 | 11月8日 | 1号機 | 停止中 | B-原子炉建物空調系送風機出口ダンパ5個のうち1個(中央)の開動作が遅いことが確認された。 当該ダンパを点検する。 |
25 | 11月9日 | 1号機 | 停止中 | 液体廃棄物処理系復水廃樹脂ポンプの試運転を行ったところ,電動機過負荷により停止した。 当該ポンプを点検する。 (復水廃樹脂ポンプ:復水系で使用したイオン交換樹脂を移送するポンプ) (電動機過負荷:電動機に過大な負荷が掛かったときに,電動機を保護するために作動する装置) |
26 | 11月9日 | 共通 | - | 雨量計発信器の動作試験を実施したところ,信号が出力されないことが認められた。 当該計器を取り替える。 |
27 | 11月9日 | 2号機 | 停止中 | 燃料装荷時の燃料移動実績を自動記録するプリンタ異常の警報が発報した。(仮処置により記録は正常に終了) 当該プリンタを取り替える。 |
28 | 11月9日 | 1号機 | 停止中 | 4号所内ボイラのB-水面計ガラスにひび割れが確認された。 当該水面計を点検する。 (所内ボイラ:空調の暖房用機器及び発電所の起動,停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
29 | 11月9日 | 1号機 | 停止中 | 4号所内ボイラのB-水面計蒸気側コック弁のグランドから,わずかな漏えいが認められた。 当該弁を点検する。 |
30 | 11月9日 | 2号機 | 停止中 | 屋外開閉所の碍子汚損検出装置で,「検出器洗浄」ボタンを押した際,装置の故障を知らせる警報が発報した。 当該装置を点検する。 (開閉所:発電所と送電線をつなぐ開閉器(電気を入・切するスイッチ)が設置されているところ) (碍子汚損検出装置:定期的に碍子の汚損状態を測定する装置) |
31 | 11月9日 | 1号機 | 停止中 | 原子炉建物機器ドレンタンクに以下の事象が認められた。 ・マンホール接続配管フランジの腐食 ・オーバーフロー管フランジのボルト・ナット取付け不備 当該箇所を点検補修する。 (オーバーフロー配管:一つの容器から水があふれ出る前に最終的に回収する容器へ導く配管) |
32 | 11月9日 | 2号機 | 停止中 | 液体廃棄物処理系の化学廃液ポンプ出口ドレン配管に詰まりが認められた。 当該配管を点検する。 (化学廃液ポンプ:薬液等の入った水を移送するポンプ) |
33 | 11月10日 | 1号機 | 停止中 | 固体廃棄物処理系の電気式溶融炉の出力調整装置の冷却設備のうち,純水ポンプのメカシールからわずかな漏えいが認められた。 当該ポンプを点検する。 |
34 | 11月10日 | 2号機 | 停止中 | 排ガス処理系予熱器入口側サンプリングラインにある圧力調整弁の不調が認められた。 当該弁を点検補修する。 (サンプリングライン:分析用の試料を採取するライン) |
35 | 11月11日 | 2号機 | 停止中 | 水素・酸素注入系の水素供給装置周りで,逆止弁(4個)のシート部から,わずかな漏えいが認められた。 当該弁を点検する。 (逆止弁:流体の逆流を防止する弁) (シート部:弁の閉止機能を有するところ) |
36 | 11月11日 | 共通 | - | 「不適合管理・是正処置手順書」の15次改正において,ページに記載している文書番号に一部誤りが認められた。 (誤)QMS-04-N01-15 ↓ (正)QMS8-04-N01-15 当該箇所を修正する。 |
37 | 11月11日 | 1号機 | 停止中 | 非常用ディーゼル機関の始動弁点検時,始動弁の部品の一つであるスリーブが抜け出てシリンダヘッド上面から,わずかに浮き出していることが認められた。 当該機器を点検補修する。 (始動弁:ディーゼル機関が起動する際に始動用空気を供給する弁) |
38 | 11月12日 | 1号機 | 停止中 | 液体廃棄物処理系床ドレン1号受入弁を浸透探傷検査したところ,バックシートに線状指示模様が確認された。 当該弁を点検手入する。 (浸透探傷検査:赤色や蛍光の浸透性のよい検査液を用いて,表面の割れなどを検出する非破壊検査) (バックシート:弁棒根元部) |
39 | 11月12日 | 共通 | - | 力量認定票(上級)の様式変更に伴い,旧様式から新様式に転記する際,力量認定日等について転記誤り,記載漏れが認められた。 力量認定票を修正する。 |
40 | 11月12日 | 共通 | - | 低レベル放射性廃棄物検査装置[PDF:41KB]が,「コンプレッサー異常」により停止した。 当該箇所を点検する。 |
41 | 11月15日 | 2号機 | 停止中 | 原子炉建物にある,仮設の電源ケーブルコネクタ内部の絶縁体が外れていることが認められた。 当該ケーブルを取り替える。 |
42 | 11月15日 | 2号機 | 停止中 | C-復水脱塩器下部空気入口弁の弁座シート面に,噛み込み傷が認められた。 当該弁を点検補修する。 (復水脱塩器:原子炉への給水の水質を浄化するための装置) (弁座シート:弁体と当たる箇所) |
43 | 11月15日 | 1号機 | 停止中 | 焼却設備使用済樹脂供給機の攪拌軸およびスクリュー軸のメッキ部の一部に,はく離が認められた。 当該機器を点検する。 (使用済樹脂供給機:水の浄化に使用した後の樹脂を焼却炉へ供給する設備) |
44 | 11月15日 | 2号機 | 停止中 | 復水ろ過脱塩装置盤に設置しているタイマの設定値と現場の表示シールに相違が認められた。 当該表示シールをタイマの設定値に修正し取り替える。 (復水ろ過脱塩装置:原子炉への給水の水質の浄化および不純物の除去をするための装置) |