1月前半(2月7日公表)

不適合の管理状況(平成23年1月前半審議分)

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 平成23年1月1日~平成23年1月15日 の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの
 なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は,ありませんでした。

Bグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 1月11日 1号機 定期検査中 第29回定期事業者検査(総合負荷性能検査)の記録用紙を調査したところ,測定項目の制限値を記載した欄に3箇所の誤記が判明した。また,前回の第28回定期事業者検査(総合負荷性能検査)においても,同様の誤記があった。
なお,過去の検査で誤記のあった項目の測定値は全て通常運転の目標値の範囲内であり,いずれも正しい制限値を下回る値であったため,過去の検査の合否判定には影響しないことを確認した。
また,第29回定期事業者検査の記録用紙は修正し,正しいもので検査を実施する。
(総合負荷性能検査:定期検査期間中の最終検査であり,定格熱出力運転状態で各部の温度,圧力,流量等のデータを記録し,プラント全体が正常な機能を有することを確認する検査)
(制限値:本検査における判定値として用いる保安規定値,警報設定値等)

Cグレード 37件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 1月4日 1号機 定期検査中 制御棒駆動水圧制御ユニット[PDF:221KB]アキュムレータ圧力計の点検において,圧力計の指示針の動きが悪いことが認められた。
当該圧力計を取り替える。
制御棒駆動水圧制御ユニット[PDF:221KB]:制御棒を動作させるための水圧を制御する装置)
(アキュムレータ:事故時等に制御棒を緊急挿入する際の動力となる高圧窒素ガスが入った容器)
2 1月4日 1号機 定期検査中 高圧タービンの点検において,蒸気の流れを整える部品の取付面,軸封用の部品が収まるケースの取付面,および高圧タービンから蒸気を排出する配管接続部を浸透探傷検査したところ,わずかな傷が認められた。
当該箇所を補修する。
(浸透探傷検査:赤色や蛍光の浸透性のよい検査液を用いて,表面の割れなどを検出する非破壊検査)
3 1月4日 1号機 定期検査中 B-低圧タービンの点検において,蒸気の流れを整える部品の水平継手面を浸透探傷検査したところ,わずかな傷が認められた。
当該継手面を補修する。
4 1月4日 共通 原子力発電所施設周辺に設置している野外放射線観測装置[PDF:296KB]の記録計のうち,感雨計が降雨にもかかわらず「降雨有」の印字をしないことが認められた。(放射線観測については正常である。)
当該記録計を点検する。
5 1月4日 2号機 運転中 放水路水モニタ室の外灯が点灯しなかったため調査したところ,外灯の電源回路が地絡していることが認められた。
当該電源回路を点検する。
(放水路水モニタ:放水路の放射線量を測定する機器)
(地絡:電気が地面に流れる現象)
6 1月4日 1号機 定期検査中 純水装置用空気圧縮機出口配管から,わずかな空気の漏えいが認められた。
当該配管を点検する。
(純水装置:発電所の運転に必要な浄化した水を作る装置)
7 1月4日 共通 当社ホームページに公開している「点検時期を超過している機器の点検状況」の点検開始日に誤記が2箇所見つかった。
当該公開内容を修正する。
8 1月6日 1号機 定期検査中 原子炉浄化系の逃し弁の点検において,弁棒に,わずかな摩耗および曲がりが認められた。
当該弁棒を取り替える。
(原子炉浄化系:原子炉内を循環する冷却水から不純物を取り除き,水質を管理するための系統)
(逃し弁:系統の圧力が異常に上昇した場合,自動的に開いて減圧し系統を保護するための弁)
9 1月6日 1号機 定期検査中 C-原子炉給水ポンプの点検において浸透探傷検査をしたところ,ポンプ入口配管およびケーシング合わせ面に,わずかな傷が認められた。
当該箇所を補修する。
(原子炉給水ポンプ:原子炉へ冷却水を送るためのポンプ)
(ケーシング:羽根車が納まるケース)
10 1月7日 1号機 定期検査中 発電機設備の点検において,固定子の部品の打音点検を実施したところ,音の鈍いものが認められた。また,固定子端部に擦り傷が認められた。
当該箇所を補修する。
(固定子:発電機設備の構成機器で,電気を起こす機器のひとつ)
11 1月7日 2号機 運転中 移動形出力領域計装系駆動装置の位置表示が現場と中央制御室とで相違しており,点検の結果,現場の位置表示器に不良が認められた。
当該位置表示器を取り替える。
(移動形出力領域計装系:発電所運転中の原子炉の中性子分布を測定する装置)
12 1月11日 1号機 定期検査中 高圧タービンの蒸気の流れを整える部品の点検において,一部にわずかな曲がりおよび小さな傷が認められた。
当該箇所を補修する。
13 1月11日 2号機 運転中 屋外に設置しているB-水路潮位計[PDF:47KB]指示針の動きが悪いことが認められた。
当該潮位計を点検する。
(水路:発電所で使用する冷却用の海水を導くための構造物)
14 1月11日 2号機 運転中 屋外に設置している鉄イオン注入装置の操作スイッチ取手部に破損が認められた。
当該操作スイッチを取り替える。
(鉄イオン注入装置:復水器内の冷却配管内面に金属酸化皮膜を作って保護するための装置)
15 1月11日 1号機 定期検査中 B-計装用空気圧縮機[PDF:38KB]の点検において,グランドパッキン部に損傷が認められた。
当該部品を取り替える。
(計装用空気:計測制御機器へ供給している作動用空気)
(グランドパッキン:圧縮機軸封部の部品)
16 1月11日 2号機 運転中 復水フィルタ制御盤の警報テストをしたところ,警報音が出ないことが認められた。
当該警報テスト用押ボタンを点検する。
(復水フィルタ:原子炉へ送る水に含まれる錆び等の不純物を取り除く設備)
17 1月12日 1号機 定期検査中 作業員が管理区域からの退域時,管理区域用下着(シャツ)を着用したまま体表面モニタを通過した。
汚染検査を行い汚染がないことを確認した。
(体表面モニタ:放射線管理区域出口に設置され,作業者の汚染の有無を測定,判定する装置)
18 1月12日 1号機 定期検査中 B-非常用ディーゼル発電設備の点検において,シリンダ出口温度測定用計器の絶縁状態に劣化が認められた。
当該計器を手入れする。
19 1月12日 1号機 定期検査中 発電所設備に直流電源を供給している装置盤の計器の点検において,電流計の指示を計器精度内に調整できなかった。
当該電流計を取り替える。
(計器精度:計器が指示する値の正確さ)
20 1月12日 1号機 定期検査中 B-発電機固定子温度計電源スイッチの点検において,温度指示計の電源が入らない事象が認められた。
当該計器を取り替える。
21 1月12日 1号機 定期検査中 B-発電機固定子温度計電源スイッチの点検において,温度スイッチの電源が入らない事象が認められた。
当該計器を取り替える。
(温度スイッチ:定めた温度になったときに,スイッチが動作し警報を発報させる計器)
22 1月13日 1号機 定期検査中 雑固体廃棄物処理設備モルタル固化装置の砂を分離する機器に,水位指示計の不調が認められた。
当該水位計を点検する。
(モルタル固化装置:放射性不燃物(金属廃材等)をセメントを使用し固化する装置)
23 1月13日 1号機 定期検査中 雑固体廃棄物処理設備モルタル固化装置の添加水を供給する弁を「閉」操作したが,全閉しないことが認められた。また,閉異常警報が発報した。
当該弁を点検する。
24 1月13日 1号機 定期検査中 雑固体廃棄物処理設備モルタル固化装置の圧縮空気入口弁へ空気を供給する電磁弁接続部から,わずかな空気の漏えいが認められた。
当該電磁弁を点検する。
(電磁弁:電磁石の磁力を用いて開閉する弁)
25 1月13日 1号機 定期検査中 高圧注水系注入弁用電動機の点検において,現場電気回路と電気回路図に違いがあることが認められた。
※現場には弁動作を確実に行うため,電動機のトルクスイッチを動作させないようにする回路が設置されていた。
当該電気回路図を修正する。
(高圧注水系:原子炉につながる配管が破断して冷却材(水)が流出するような事故を想定して,原子炉内に水を送り冷却するための非常用炉心冷却装置を構成する系統のひとつで,原子炉の圧力が高いときに水を注入する系統)
(トルクスイッチ:設定された力以上の負荷が掛かると動作するスイッチ)
26 1月13日 1号機 定期検査中 B-非常用ディーゼル発電設備の点検において,一次水循環ポンプ[PDF:50KB]の軸方向の移動量が若干管理値を外れていることが認められた。
当該移動量が適正値となるよう補修する。 
一次水循環ポンプ[PDF:50KB]:ディーゼル機関に冷却水を送るためのポンプ)
27 1月13日 1号機 定期検査中 A-低圧タービンの点検において,蒸気の流れを整える部品を浸透探傷検査したところ,わずかな傷が認められた。
当該接手面を補修する。
28 1月14日 1号機 定期検査中 起動変圧器の点検において,防油提排油管に傷が認められた。
当該配管は使用中止とし,排油が必要な場合はポンプを使用する。
(起動変圧器:発電所の起動・停止時および停止中に必要な機器に電気を供給するための設備)
(防油堤:変圧器から油が漏れ出た際に,一定エリアから流出しないようにするための堤)
(排油管:漏れ出た油を処理する箇所へ導く配管)
29 1月14日 1号機 定期検査中 A-原子炉格納容器内温度計電源スイッチの点検において,電源が入らず温度計の指示がでない事象が認められた。
当該計器を取り替える。
(原子炉格納容器:原子炉圧力容器やポンプなど重要な機器を覆っている鋼鉄製の容器。冷却材喪失時などに原子炉から出てきた放射性物質を閉じ込める設備)
30 1月14日 1号機 定期検査中 B-原子炉格納容器内温度計電源スイッチの点検において,電源が入らず温度計の指示がでない事象が認められた。
当該計器を取り替える。
31 1月14日 1号機 定期検査中 原子炉浄化系非再生熱交換器出口サンプリング弁の点検において,弁開度を固定するためのネジ部に小さな傷が認められた。
当該部品を取り替える
(原子炉浄化系:原子炉内を循環する冷却水中の不純物を取り除き,水質を管理するための系統)
(非再生熱交換器:原子炉水を原子炉補機冷却水で冷却している熱交換器)
(サンプリング弁:試料水採取用の弁)
32 1月14日 1号機 定期検査中 原子炉浄化系非再生熱交換器出口サンプリング弁の点検において,流量を調整する機器の開度を示す指示針の動きが悪いことが認められた。
当該機器を取り替える。
33 1月14日 1号機 定期検査中 B-残留熱除去系サンプリング弁の点検において,流量を調整する機器の開度を示す指示針の動きが悪いことが認められた。
当該機器を取り替える。
(残留熱除去系:原子炉が停止した後に,燃料から発生する熱を除去・冷却する系統)
34 1月14日 1号機 定期検査中 原子炉設備弁の点検において,原子炉圧力容器加圧用の弁を浸透探傷検査したところ,弁体にわずかな傷が認められた。
当該弁を手入れする。
(原子炉圧力容器:原子炉の炉心部を収納する鋼製容器で,原子炉運転時の高温・高圧に耐える構造となっている容器)
35 1月14日 1号機 定期検査中 原子炉設備弁の点検において,高圧注水系のテスト弁を目視検査したところ,弁箱,弁体にわずかな傷および弁蓋のバックシートの一部に溶接外れが認められた。
当該箇所を補修する。
(バックシート:弁棒根元部)
36 1月14日 1号機 定期検査中 タービン設備弁の点検において,B-循環水ポンプ[PDF:213KB]の減圧配管接続部ライニングにはがれ,および小さな傷が認められた。
当該接続部を補修する。
循環水ポンプ[PDF:213KB]:タービンを回し終えた後の蒸気を冷却し,水に戻すために使用する海水を供給するポンプ)
(ライニング:腐食を防止するため,ゴム等を貼り付けたもの)
37 1月14日 1号機 定期検査中 B-低圧タービン内部車室の点検において浸透探傷検査したところ,タービン車室内面にわずかな傷が認められた。
当該車室内面を補修する。
(車室:タービン翼が収まるケース)