2月前半(3月7日公表)
不適合の管理状況(平成23年2月前半審議分)
平成23年2月1日~平成23年2月15日 の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの
なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Cグレード 46件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 2月1日 | 共通 | ― | 当社社員が管理区域へ入域する際,社給靴下に着替えず個人所有靴下のまま入域した。 足裏および個人所有靴下の汚染検査を行い問題ないことを確認し,退域した。 |
2 | 2月2日 | 2号機 | 運転中 | 排ガス処理系の水素ガス分析計の点検時,サンプリング用空気作動弁から,わずかな標準ガスの漏えいが認められた。 当該空気作動弁を点検する。 (標準ガス:既知濃度のガスのことで,このガスを使用し分析装置が正しい値を示すよう調整を行う) |
3 | 2月2日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉補機海水ポンプ[PDF:38KB]出口圧力検出配管の点検において,検出配管の凍結防止用ヒーター線の被覆にわずかな傷が認められた。 当該ヒーター線を取り替える。 (原子炉補機海水ポンプ[PDF:38KB]:原子炉関係のポンプモーター等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ) |
4 | 2月2日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン補機冷却水ポンプ[PDF:175KB]の点検においてポンプ羽根車を浸透探傷検査したところ,わずかな傷が認められた。 当該ポンプを手入れする。 (タービン補機冷却水ポンプ[PDF:175KB]:タービン関係のポンプモーター等の機器へ冷却水を供給するポンプ) (浸透探傷検査:赤色や蛍光の浸透性のよい検査液を用いて,表面の割れなどを検出する非破壊検査) |
5 | 2月2日 | 1号機 | 定期検査中 | C-タービン補機冷却水熱交換器の点検において,熱交換器の閉止栓に小さな傷が認められた。 当該閉止栓を取り替える。 (タービン補機冷却水熱交換器:タービン関係のポンプモーター等の機器へ供給する水を冷却するための機器) |
6 | 2月2日 | 1号機 | 定期検査中 | 復水フィルタ出口ストレーナの点検において,ストレーナの接続部に傷が認められた。 当該接続部を補修する。 (復水フィルタ:原子炉へ送る水に含まれる錆び等の不純物を取り除く設備) (ストレーナ:ゴミを除去する機器) |
7 | 2月2日 | 1号機 | 定期検査中 | 定期検査中に実施する定期事業者検査『安全保護系設定値確認検査』において,検査手順の記載に誤りが認められた。 (正しくないケーブルを取り外す手順であることが判明した) 当該検査手順を改正し検査を行う。 (安全保護系:原子炉を安全に停止させるための計器) |
8 | 2月3日 | 1号機 | 定期検査中 | 放射性ドレン移送系排ガスドレンサンプの点検において,サンプ内面のライニングに,わずかな傷が認められた。 当該ライニングを補修する。 (ライニング:腐食を防止するため,ゴム等を貼り付けたもの) |
9 | 2月3日 | 1号機 | 定期検査中 | 復水器水位発信器ドレン弁の点検において,ドレン弁を浸透探傷検査したところ,わずかな傷が認められた。 当該弁を補修する。 (浸透探傷検査:赤色や蛍光の浸透性のよい検査液を用いて,表面の割れなどを検出する非破壊検査) |
10 | 2月3日 | 1号機 | 定期検査中 | 制御棒位置指示計の点検において,座標K-05の位置指示の一部が表示しないことが認められた。 当該位置指示計を取り替える。 (制御棒:原子炉の下部から挿入し,上下に移動することによって原子炉の出力を制御する十字形の機器) (制御棒位置指示計:全制御棒の原子炉内での位置を監視する装置) |
11 | 2月4日 | 1号機 | 定期検査中 | 制御棒手動操作装置及び制御棒位置指示装置の点検において,作業に伴う誘導電圧によりリレーが動作しない事象が認められた。 当該制御回路を点検する。 |
12 | 2月4日 | 1号機 | 定期検査中 | グランドコンデンサ室の空調換気設備排気ダクトの接続部に,わずかな空気の吸い込みが認められた。 当該排気ダクトを点検する。 |
13 | 2月4日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン補機冷却水ポンプ[PDF:175KB]の軸受けを点検したところ,軸受ケース内径と軸受外輪外径との隙間[PDF:39KB]が管理値を超えていることが認められた。 当該箇所を手入れする。 |
14 | 2月4日 | 2号機 | 運転中 | 洗濯乾燥機[PDF:63KB]へ所内蒸気を供給している配管の弁接続部および弁グランド部からわずかに凝縮水の漏えいが認められた。 当該弁を補修する。 (グランド:弁棒の可動部) |
15 | 2月4日 | 2号機 | 運転中 | 濃縮器循環ポンプの点検において,ポンプ羽根車とケーシングリングの隙間が管理値を超えていることが確認された。 当該部品を取り替える。 (ケーシングリング:ポンプの羽根車とケーシングの摺動部分に取付けた部品) |
16 | 2月4日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン補機海水ポンプの点検において,揚水管[PDF:104KB]のライニングにはがれが認められた。 当該ライニングを補修する。 (揚水管[PDF:104KB]:ポンプ羽根車からの水を系統へ送る流路の管) |
17 | 2月4日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン補機海水ポンプの点検において,ゴム軸受のゴム部の一部がはがれていることが認められた。 当該ゴム軸受けを補修する。 |
18 | 2月4日 | 2号機 | 運転中 | 原子炉建物の空気作動の二重扉のうちタービン側の扉に閉動作の不調が認められた。 (内の押しボタンスイッチで閉せず,外の押しボタンスイッチでは閉する) 当該タービン側の扉を点検する。 |
19 | 2月4日 | 1号機 | 定期検査中 | 可燃性ガス濃度制御系コールドエバポレータ液位計の点検において,液位計指示針が動かなかった。 当該液位計を取り替える。 (可燃性ガス濃度制御系:原子炉冷却材喪失事故時に発生する可燃性ガス(水素,酸素)が原子炉格納容器内に溜まり,水素と酸素が反応して燃焼を起こす事を防ぐため,水素・酸素ガス濃度を制限値以下になるよう処理する装置) (コールドエバポレータ:液体窒素を蒸発しガス化する装置) |
20 | 2月4日 | 1号機 | 定期検査中 | 高圧注水ポンプ潤滑油圧力計の点検において,圧力計内部に封入しているグリセリンに異物が混じっていることが認められた。 当該圧力計を取り替える。 (高圧注水ポンプ:原子炉につながる配管が破断して冷却材(水)が流出するような事故を想定して,原子炉内に水を送り冷却するための非常用炉心冷却装置を構成する系統のひとつで,原子炉の圧力が高いときに水を注入するポンプ) (グリセリン:振動防止のため計器内に封入する液体) |
21 | 2月4日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン補機冷却水ポンプ[PDF:175KB]出口ヘッダ圧力監視計器用電源スイッチの点検において,監視計器の電源が入らない事象が認められた。 当該計器を取り替える。 |
22 | 2月7日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン補機冷却水ポンプ[PDF:175KB]の点検においてポンプ羽根車を浸透探傷検査したところ,わずかな傷が認められた。 当該ポンプ羽根車を手入れする。 |
23 | 2月7日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン補機冷却水熱交換器の点検において,配管接続部ライニングに,わずかな傷が認められた。 当該ライニングを補修する。 |
24 | 2月7日 | 1号機 | 定期検査中 | 非常用電気室空気調和装置ファンの点検において,ファン用Vベルトに傷および摩耗が認められた。 当該ベルトを取り替える。 |
25 | 2月7日 | 2号機 | 運転中 | 固体廃棄物処理系開始剤ポンプ入口配管接続部に,わずかな開始剤の漏えい跡が認められた。 当該接続部を点検する。 (開始剤:廃棄物をプラスチックで固めるための薬剤) |
26 | 2月7日 | 1号機 | 定期検査中 | 放射線管理室空気調和装置のドレントラップ後弁に取り付けてある弁銘板名称がドレントラップ前弁となっている誤記が認められた。 当該弁銘板を取り替える。 (ドレントラップ:蒸気配管における水抜き装置) |
27 | 2月8日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉隔離時冷却水ポンプ[PDF:25KB]入口圧力計の点検において,圧力計の計器誤差が許容範囲を外れていることが認められた。 当該圧力計を取り替える。 (計器誤差:計器指示値の認められた誤差) |
28 | 2月8日 | 1号機 | 定期検査中 | 純水タンクサンプリング元弁を開したところ出口側接続部から,わずかな水の漏えいが認められた。(この弁は通常閉止) 当該接続部を補修する。 |
29 | 2月8日 | 1号機 | 定期検査中 | サイトバンカ設備の可燃物仕分設備油圧ユニット圧力計から,わずかな油の漏えいが認められた。 当該圧力計を取り替える。 |
30 | 2月9日 | 1号機 | 定期検査中 | 制御室建物ドレン系の,ろ過装置水面計下部取付け部から,わずかな水の漏えいが認められた。 (管理区域外) 当該箇所を補修する。 |
31 | 2月9日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン油冷却器冷却水出口弁の点検において,弁およびスタフィンボックス内面等にわずかな傷が認められた。 当該箇所を手入れする。 (スタフィンボックス:弁のグランドパッキンを納める部位) |
32 | 2月9日 | 1号機 | 定期検査中 | グランド蒸気排風機出口弁の点検において,弁体締め付けボルトに固着が認められた。 当該箇所を補修する。 (グランド蒸気排風機:タービン軸シール部を負圧にし流入した空気,蒸気をグランド蒸気復水器へ回収するとともに,グランド蒸気復水器で冷却凝縮した際の空気と蒸気の混合気体を排ガス処理系へ送るための機器) (排ガス処理系:主復水器,グランド蒸気復水器からの排ガスを処理し,周辺環境に放出される放射性物質の量を低減するための系統) |
33 | 2月9日 | 2号機 | 運転中 | 酸素ガスボンベ出口弁から,わずかな酸素ガスの漏えいが認められた。 当該弁を点検する。 |
34 | 2月10日 | 1号機 | 定期検査中 | 中性子計装系中性子源領域計装(SRM)の4つのうちの1つに指示変動が認められた。 当該計器を点検した結果,計器は健全であり他作業からのノイズによるものと思われる。 (中性子源領域計装(SRM):原子炉の中性子計測装置の一種。原子炉の起動及び停止時の中性子の量を監視するもの) |
35 | 2月10日 | 1号機 | 定期検査中 | 復水ポンプ室床ドレンサンプの点検において,サンプ内面ライニングにわずかな傷が認められた。 当該ライニングを補修する。 (床ドレンサンプ:不純物を多く含んだ水を一時的に受けるタンク) |
36 | 2月10日 | 1号機 | 定期検査中 | 圧力容器円筒胴温度監視計器用電源スイッチの点検において,計器の電源が入らない事象が認められた。 当該計器を取り替える。 |
37 | 2月14日 | 1号機 | 定期検査中 | B-タービン補機冷却水熱交換器の点検において,熱交換器の閉止栓に傷が認められた。 当該閉止栓を取り替える。 |
38 | 2月14日 | 1号機 | 定期検査中 | 復水貯蔵タンク入口圧力計の点検において,計器入口弁の動きが固いことが認められた。 当該弁を点検する。 (復水貯蔵タンク:発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンク(非常用炉心冷却系の水源としても使用する)) |
39 | 2月14日 | 1号機 | 定期検査中 | 復水昇圧ポンプ[PDF:107KB]出口圧力計の点検において,圧力計の計器誤差が許容範囲を外れていることが認められた。 当該計器を取り替える。 (復水昇圧ポンプ[PDF:107KB]:復水ポンプから出た水の圧力を上げて原子炉へ冷却水を送るためのポンプ) |
40 | 2月15日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室にて循環水系「電気防食装置」の異常警報が発報した。 当該装置を点検する。 (電気防食装置:電圧の作用で水と接する環境にある金属の腐食を防止する装置) |
41 | 2月15日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン建物復水器室のドアノブが空回りすることが認められた。 当該ドアノブを補修する。 |
42 | 2月15日 | 1号機 | 定期検査中 | 可燃性ガス濃度制御系の電動弁点検において,ドライウェル注入ライン隔離弁およびドライウェル側隔離弁の現場電気回路※と電気回路図に違いがあることが認められた。 ※現場には弁動作を確実に行うため,電動機のトルクスイッチを動作させないようにする回路が設置されていた。(弁の動作には影響なし) 当該電気回路図を修正する。 (ドライウェル:格納容器) (トルクスイッチ:弁動作時,電動機に一定以上の力が加わった場合に停止するためのスイッチ) |
43 | 2月15日 | 1号機 | 定期検査中 | 可燃性ガス濃度制御系の電動弁点検において,サプレッションチェンバ注入ライン隔離弁の内部電気回路※と電気回路図に違いがあることが認められた。 ※電動弁内部には弁動作を確実に行うため,電動機のトルクスイッチを動作させないようにする電気回路が設置されていた。(弁の動作には影響なし) 当該電気回路図を修正する。 (サプレッションチェンバ:原子炉格納容器下部に位置し水を貯蔵している設備。原子炉圧力容器につながる配管の破断事故などで原子炉格納容器内に放出された蒸気を水中に導いて冷却し,原子炉格納容器圧力の上昇を抑制するとともに,非常用炉心冷却系の水源としての機能を有する。) |
44 | 2月15日 | 2号機 | 運転中 | 海水電解装置[PDF:216KB]注入ポンプ出口配管集合部の空気抜き弁の点検において,弁蓋に傷が認められた。 当該弁を取り替える。 |
45 | 2月15日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉補機海水ポンプ[PDF:38KB]出口弁点検において,手動ハンドルの軸に曲がりが認められた。 当該ハンドル軸を取り替える。 |
46 | 2月15日 | 共通 | ― | 当社社員が管理区域内で一般区域用靴下のまま汚染区域用靴を履いて,汚染区域へ入域した。 汚染検査を行い異常のないことを確認し,汚染区域から一般区域へ退域した。 |