3月後半(4月20日公表)
不適合の管理状況(平成23年3月後半審議分)
平成23年3月16日~平成23年3月31日 の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの
なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Cグレード 32件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 3月16日 | 2号機 | 運転中 | 洗濯廃液処理設備の点検において,ランドリ・ドレン乾燥機軸受の取り付けボルトの傷が認められた。 当該ボルトを取り替える。 (ランドリ・ドレン乾燥機:洗濯設備から出た濃縮処理した排水を乾燥させる設備) |
2 | 3月16日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉隔離時冷却系配管接続部の溶接事業者検査記録の作成において,放射線透過検査用線源の寸法を誤って記載したことが認められた。なお,放射線透過検査条件である線源から対象継手までの距離は線源寸法に関係なく十分満足しており,試験結果に影響がないことを確認した。 当該溶接事業者検査記録を訂正する。 (原子炉隔離時冷却系:給水系で原子炉への注水が出来なくなった場合に,原子炉水位を保持するために冷却水を注水する系統) (溶接事業者検査:発電所の機器の溶接箇所が,技術基準に適合していることの確認を行う検査) (放射線透過検査:放射線を試験体に照射して,透過した放射線の強さの変化から欠陥やきずの有無・状態などを調べる検査) |
3 | 3月16日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉隔離時冷却系配管接続部(上記とは違う箇所)の溶接事業者検査記録の作成において,放射線透過検査用線源の寸法を誤って記載したことが認められた。なお,放射線透過検査条件である線源から対象継手までの距離は線源寸法に関係なく十分満足しており,試験結果に影響がないことを確認した。 当該溶接事業者検査記録を訂正する。 |
4 | 3月16日 | 1号機 | 定期検査中 | 海水電解装置[PDF:216KB]の海水ポンプ出口逆止弁の弁箱から,海水のにじみが認められた。 当該弁の点検を行う。 (海水電解装置[PDF:216KB]:海水を使用している機器への海生生物の付着を抑制するために注入している次亜塩素酸ソーダを,海水の電気分解により生成する装置) |
5 | 3月16日 | 1号機 | 定期検査中 | ドライウェル冷却系のサージタンクへ水を補給する弁のシート部から,わずかな水の漏えいが認められた。 当該弁を点検する。 (ドライウェル冷却系:ドライウェル内機器に対し,発生した熱および湿分を除去することで機器の雰囲気温度,湿度を適正範囲に保持する系統) (サージタンク:水流,水圧の急峻な変化を吸収するために設置したタンク) (シート部:弁の閉止機能を有するところ) |
6 | 3月18日 | その他 | ― | 「不適合処置および是正処置報告書」を統合型保全システム(EAM)へ登録する時に付与する文書番号が,組織改正前の組織略称を用いた番号であったことが認められた。 組織改正前の番号を使用しても管理上支障がないこと,また,同一年度内は文章番号を統一したほうが管理しやすいため,平成22年度内は同一の文章番号とすることを通知した。 平成23年度から新しい文書番号とする。 (統合型保全システム(EAM):予実算管理,懸案事項管理等を統合的に管理するシステム) |
7 | 3月18日 | 2号機 | 運転中 | ランドリドレン濃縮器の運転中に濃縮器デミスタの差圧が高くなり,廃棄物処理制御室へ「濃縮器デミスタ差圧高」の警報が発報した。 当該濃縮器デミスタを点検する。 (ランドリドレン濃縮器:洗濯設備から出た排水を濃縮処理する機器) (デミスタ:蒸気と水を分離する機器) |
8 | 3月18日 | 1号機 | 定期検査中 | 床ドレンサンプポンプの点検において,配管接続部の溶接箇所から水のにじみが認められた。 当該配管を取り替える。 (床ドレンサンプ:不純物を多く含んだ水を一時的に受けるタンク) |
9 | 3月18日 | 2号機 | 運転中 | 碍子汚損検出装置[PDF:105KB]の検出器を洗浄したところ,排水時間が長かったことにより中央制御室に「碍子水洗装置」の警報が発報した。 当該検出器の排水ラインを点検する。 (碍子汚損検出装置[PDF:105KB]:定期的に碍子の汚損状態を測定する装置) (碍子水洗装置:送電線の碍子を洗浄するたの装置) |
10 | 3月18日 | 1号機 | 定期検査中 | 制御建物空調換気系の冷水循環ポンプ空気抜き弁グランド部からわずかな水のにじみが認められた。 当該弁を点検する。 (冷水循環ポンプ:空調用の冷やした水を供給するポンプ) (弁グランド部:弁可動部) |
11 | 3月18日 | 2号機 | 運転中 | 液体廃棄物処理系の弁点検において,浸透探傷検査を行ったところ,弁座シート面にわずかな傷が認められた。 当該弁を手入する。 (浸透探傷検査:検査液対象物にかけて,表面の傷などを検出する検査) (弁座シート:弁体と当たる箇所) |
12 | 3月18日 | 2号機 | 運転中 | 固体廃棄物処理系の弁点検において,濃縮廃液ポンプ[PDF:104KB]シール水入口弁の弁体および弁座にわずかな傷が認められた。 当該弁を取り替える。 (濃縮廃液ポンプ[PDF:104KB]:濃縮処理した液体廃棄物をタンクへ送るポンプ) (ポンプシール水:ポンプグランド部へ異物混入防止のため供給している水) (弁体:弁箱内を上下し,弁座と圧着することで流体の流れを止めるもの) (弁座:弁体と当たる箇所) |
13 | 3月22日 | 1号機 | 定期検査中 | 制御棒の駆動操作を行った時に,動作が緩慢なものが認められた。 当該動作が緩慢な制御棒について,駆動用として使用している水の系統へ混入した空気を抜く処置をする。 (制御棒:原子炉の下部から挿入し,上下に移動することによって原子炉の出力を制御する十字形の機器) |
14 | 3月23日 | 2号機 | 運転中 | 凝縮水ろ過脱塩装置ホールディングポンプ出口配管の一部から,水のにじみが認められた。 当該配管を点検補修する。 (凝縮水ろ過脱塩装置ホールディングポンプ:ろ過脱塩器に張り付いているイオン交換樹脂の張り替え時等に運転し,イオン交換樹脂が剥がれ落ちるのを防止するポンプ) |
15 | 3月23日 | 1号機 | 定期検査中 | 排ガス処理系の排ガスドレン水位計の上側計器元弁のグランド部から,わずかな水の漏えいが認められた。 当該弁を点検補修する。 (排ガスドレン:復水器等から排出されるガスを処理する系統から出てくる凝縮水) |
16 | 3月23日 | 1号機 | 定期検査中 | サイトバンカ設備の計装用空気除湿装置[PDF:194KB]出口圧力が,通常圧力よりわずかに低い圧力を指示していることが認められた。 当該除湿装置を点検する。 (サイトバンカ:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための設備) (計装用空気:計測制御機器へ供給している作動用空気) |
17 | 3月23日 | 1号機 | 定期検査中 | 海水電解装置[PDF:216KB]の点検において,電解液受槽の点検用マンホールのライニングに一部はがれが認められた。 当該ライニングを補修する。 |
18 | 3月23日 | 1号機 | 定期検査中 | 主蒸気隔離弁[PDF:95KB]の点検において,浸透探傷検査を行ったところ弁シート部に,わずかな傷が認められた。 当該弁シート部を補修する。 (主蒸気隔離弁[PDF:95KB]:原子炉から発生した蒸気をタービンへ導く配管(主蒸気配管)に設けられている弁で,主蒸気配管の原子炉格納容器の内側と外側に各1弁ずつ設置しており,原子炉とタービンを隔離する機能を持っている弁) (シート部:弁の閉止機能を有するところ) |
19 | 3月23日 | その他 | ― | 廃棄予定文書の目録を,旧版の様式で作成し各課へ廃棄可否を照会した。 変更は様式の文書番号のみであり,業務に支障のないことを確認した。 引続き使用する手続きを行う。 |
20 | 3月24日 | 2号機 | 運転中 | 鉄イオン注入装置の注入ポンプ[PDF:30KB]起動時に,出口圧力が通常よりわずかに高くなることが認められた。 当該注入ラインの詰まりを清掃する。 (鉄イオン注入装置:復水器内の冷却配管内面に金属酸化皮膜を作って,配管内面を保護するための装置) |
21 | 3月24日 | 2号機 | 運転中 | 固体廃棄物処理系の固化材冷却器冷却水ラインの弁シート部から,わずかな漏えいが認められた。 当該冷却水ラインの弁を点検する。 (固化材:粉末状の固体廃棄物を固化するための薬液) |
22 | 3月25日 | 2号機 | 運転中 | 固体廃棄物処理系の濃縮廃液ポンプ[PDF:104KB]点検において,ポンプ羽根車とケーシングの隙間がわずかに広がっていることが確認された。 当該ケーシング内面の部品を一部取り替える。 (ケーシング:ポンプ羽根車が納まるケース) |
23 | 3月25日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉保護系インターロック機能検査成績書において,復旧確認欄へ署名忘れが認められた。(検査の各項目については,チェックしていることを確認した) 当該復旧確認欄へ署名する。 (原子炉保護系:原子炉の安全性を損なうおそれのある事故等が生じた場合に,原子炉の安全性を維持するために原子炉を緊急停止 (制御棒の緊急挿入)する設備) (インターロック:安全装置の一つで,一定の条件が整っていないと制御・機械等が動作しないようにする仕組み) |
24 | 3月29日 | 1号機 | 定期検査中 | 燃料プール冷却系の弁点検において,浸透探傷検査を行ったところ,弁棒にわずかな傷が認められた。 当該弁を手入する。 (燃料プール冷却系:燃料プールに移された使用済燃料から発生する熱の除去およびプール水の浄化を行う系統) (弁棒:弁体と弁駆動部を連結している棒) |
25 | 3月29日 | 1号機 | 定期検査中 | 給水加熱器脚部のボルト点検において,浸透探傷検査を行ったところ,ボルトの廻り止め溶接部にわずかな傷が認められた。 当該廻り止め溶接部を補修する。 (給水加熱器:原子炉の熱効率を上げるため,原子炉へ供給する水を予め加熱する装置) |
26 | 3月29日 | 1号機 | 定期検査中 | 計装用空気圧縮系の圧力計元弁配管接続部から,わずかな空気の漏えいが認められた。 当該配管接続部を点検する。 |
27 | 3月29日 | 1号機 | 定期検査中 | 主タービンの制御装置の点検において,蒸気加減弁の開度を制御する装置の位置指示計に絶縁の低下が認められた。 当該検出器を取り替える。 (蒸気加減弁:高圧タービンの入口に設置され,原子炉からタービンに流入する蒸気の流量を調整することにより,タービンの出力を制御する弁) |
28 | 3月29日 | 2号機 | 運転中 | 固体廃棄物処理系のドラム缶キャッピング装置の駆動装置から,駆動用空気のわずかな漏えいが認められた。 当該駆動装置を点検する。 (キャッピング装置:ドラム缶に蓋をする装置) |
29 | 3月29日 | 1号機 | 定期検査中 | 放射線管理室の空調用排風機出口ダクトの逆流防止ダンパの動きが緩慢なことが認められた。 当該ダンパを点検する。 (逆流防止ダンパ:空気の逆流が起こると自然に全閉となる装置) |
30 | 3月30日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン設備系の計器点検において,潤滑油圧力指示計の指示針用ギアの磨耗により,指示値にばらつきが認められた。 当該圧力指示計を取り替える。 |
31 | 3月31日 | 1号機 | 定期検査中 | ドライウェル冷却系の弁点検において,圧力計元弁の弁棒にわずかな傷が認められた。 当該圧力計弁棒を取り替える。 |
32 | 3月31日 | 1号機 | 定期検査中 | 残留熱除去系の計器点検において,残留熱除去系ポンプ[PDF:141KB]軸受潤滑水圧力指示計の指示針用ギヤの磨耗により,その計器に定められた誤差基準からわずかに外れていることが認められた。 当該指示計を取り替える。 (残留熱除去系:原子炉が停止した後に,燃料から発生する熱を除去・冷却する系統) |