4月前半(5月11日公表)
不適合の管理状況(平成23年4月前半審議分)
平成23年4月1日~平成23年4月15日 の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Cグレード 37件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 4月1日 | 1号機 | 定期検査中 | 液体廃棄物処理系の廃液コレクタポンプ[PDF:98KB]入口弁の点検において浸透探傷検査したところ,弁座にわずかな傷が認められた。 当該弁の手入を行う。 (廃液コレクタポンプ[PDF:98KB]:機器(ポンプ等)からの排水を収集したタンクから移送するポンプ) (浸透探傷検査:検査液対象物に薬液をかけて,表面の傷などを検出する検査) (弁座:弁体と圧着することで流体の流れを止めるもの) |
2 | 4月1日 | 共通 | ― | 過去の不適合事象により中断していた溶接事業者検査の再開において,検査再開指示書を作成のうえ再開指示すべきところ,口頭のみで再開指示を行った。 検査再開指示方法の手順逸脱であり,検査の成立は確認済。 (溶接事業者検査:発電所の機器の溶接箇所が,技術基準に適合していることを確認する検査) |
3 | 4月4日 | 1号機 | 定期検査中 | 雑固体廃棄物処理設備の点検において,廃棄物を溶融炉へ搬送する装置のブレーキに摩耗が認められた。 当該ブレーキを取り替える。 (雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性雑固体廃棄物を処理する設備) |
4 | 4月4日 | 1号機 | 定期検査中 | 残留熱除去系のベント弁の点検において浸透探傷検査したところ,弁棒および弁体の廻り止め溶接部に傷が認められた。 当該弁棒および弁体を取り替える。 (残留熱除去系:原子炉が停止した後に,燃料から発生する熱を除去・冷却する系統) (弁棒:弁体と弁駆動部を連結している棒) (弁体:弁箱内を上下し,弁座と圧着することで流体の流れを止めるもの) |
5 | 4月4日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉建物の床ドレン系配管の点検において,一部の配管に腐食および詰りが認められた。 当該配管を取り替える。 (床ドレン:建物内で発生した,ほこり・錆び等を含んだ水) |
6 | 4月5日 | 1号機 | 定期検査中 | 中央制御室空調機における加湿調整弁のバイパス弁の接続部からわずかな水の漏えいが認められた。 当該接続部を点検する。 (バイパス弁:調整弁等が故障した際,それらの機器を遮断して交換や修理を行いながら運転を続けることを目的としてバイパスラインに設けた弁) |
7 | 4月5日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉建物空気冷却系のサージタンクへ水を補給する弁のシート部からわずかな水の漏えいが認められた。 当該弁を点検する。 (サージタンク:水流,水圧の急峻な変化を吸収するために設置したタンク) |
8 | 4月5日 | 1号機 | 定期検査中 | 雑固体廃棄物処理設備における溶融炉操作盤のタッチパネル画面表示が消えていることが認められた。 当該操作盤を点検する。 (溶融炉:工事等で撤去した配管等を溶かし減容する設備) |
9 | 4月5日 | 1号機 | 定期検査中 | A-原子炉補機海水ポンプ[PDF:38KB]の点検において,揚水管[PDF:104KB]他のライニングに一部はがれが認められた。 当該ライニングを補修する。 (原子炉補機海水ポンプ[PDF:38KB]:原子炉関係のポンプモーター等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ) (揚水管[PDF:104KB]:ポンプ羽根車からの水を系統へ送る流路の管) (ライニング:腐食を防止するため,ゴム等を貼り付けたもの) |
10 | 4月5日 | 1号機 | 定期検査中 | C-原子炉補機海水ポンプの点検において,揚水管[PDF:104KB]他のライニングに一部はがれが認められた。 当該ライニングを補修する。 |
11 | 4月5日 | 1号機 | 定期検査中 | A-タービン補機海水ポンプ[PDF:126KB]の点検において,揚水管[PDF:104KB]他のライニングに一部はがれが認められた。 当該ライニングを補修する。 (タービン補機海水ポンプ[PDF:126KB]:タービン関係のポンプモーター等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ) |
12 | 4月6日 | 1号機 | 定期検査中 | 高圧注水系蒸気配管の周囲温度を計測する温度計の点検において,入力信号に対し出力信号にわずかな変動が認められた。 当該計器を取り替える。 (高圧注水系:原子炉につながる配管が破断して冷却材(水)が流出するような事故を想定して,原子炉内に水を送り冷却するための非常用炉心冷却装置を構成する系統のひとつで,原子炉の圧力が高いときに水を注入する系統) |
13 | 4月6日 | 1号機 | 定期検査中 | C-原子炉補機海水ポンプ[PDF:38KB]の点検において,軸受に使われているゴムの一部にはがれが認められた。 当該軸受を補修する。 |
14 | 4月6日 | 1号機 | 定期検査中 | A-原子炉補機海水ポンプ[PDF:38KB]の点検において,軸受に使われているゴムの一部にはがれが認められた。 当該軸受を補修する。 |
15 | 4月6日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉建物空気冷却系の冷凍機が自動停止するとともに,中央制御室に空気冷却設備の異常を示す警報が発報した。 当該冷凍機を点検する。 |
16 | 4月6日 | 1号機 | 定期検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の空気圧縮機の点検において,軸受外径と軸受ケース内径の間隙値がわずかに広がっていた。 当該軸受を手入れする。 |
17 | 4月6日 | 1号機 | 定期検査中 | 空調換気設備のタービン室送風機用電動機の点検において,配線を固定している部品の一部に傷が認められた。 当該部品を取り替える。 |
18 | 4月7日 | 1号機 | 定期検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の一次水循環ポンプ[PDF:51KB]の点検において,軸受外径と軸受ケース内径の間隙値がわずかに広がっていた。 当該軸受を手入れする。 (一次水循環ポンプ[PDF:51KB]:非常用ディーゼル発電機設備に冷却水を送るためのポンプ) |
19 | 4月7日 | 1号機 | 定期検査中 | 窒素ガス制御系の窒素ガス蒸発装置配管および配管サポートの点検において,配管サポートに傷が認められた。 当該配管サポートを補修する。 (窒素ガス制御系:原子炉冷却材(水)喪失事故時に,放射線分解により発生する酸素と水素の反応(燃焼)防止のため,原子炉格納容器内を窒素ガスに置換し窒素ガス濃度を維持するための系統) |
20 | 4月8日 | 1号機 | 定期検査中 | 液体ポイズン系の電動弁の点検において,タンク出口弁および注入弁の電気回路図に誤記が認められた。※ ※電動弁の制御,動作には影響のない誤記 当該電気回路図を修正する。 (液体ポイズン系:制御棒挿入不良時のバックアップとして中性子を良く吸収するホウ酸水を注入し,原子炉を停止する系統) |
21 | 4月8日 | 1号機 | 定期検査中 | 残留熱除去系の電動弁の点検において,炉水入口弁の電動機駆動部下部からわずかな油の漏えいが認められた。 当該電動機駆動部を補修する。 |
22 | 4月8日 | 1号機 | 定期検査中 | A-タービン補機海水ポンプ[PDF:126KB]の点検において,軸受に使われているゴムの一部にはがれが認められた。 当該軸受を補修する。 |
23 | 4月8日 | 1号機 | 定期検査中 | 海水電解装置[PDF:216KB]の配管の点検において,電解液を注入する配管の一部に傷が認められた。 当該配管を補修する。 (海水電解装置[PDF:216KB]:海水を使用している機器への海生生物の付着を抑制するために注入している次亜塩素酸ソーダを,海水の電気分解により生成する装置) (電解液:海水の電気分解により生成した液) |
24 | 4月8日 | 1号機 | 定期検査中 | 「雑固体溶融処理記録の運転温度異常」に係る「不適合処置および是正処置報告書」の不適合処置の記載が一部不足していた。 当該「不適合処置および是正処置報告書」に処置内容を記載する。 (雑固体溶融処理記録:工事等で撤去した配管等を溶かし減容処理した記録) |
25 | 4月11日 | 1号機 | 定期検査中 | 残留熱除去系のサンプリング弁の点検において,弁棒に傷が認められた。 当該弁棒を取り替える。 (サンプリング弁:分析用の試料を採取する弁) |
26 | 4月11日 | 1号機 | 定期検査中 | 燃料プール冷却系のA-熱交換器用冷却水側安全弁の点検において,弁棒にわずかな曲がりが認められた。 当該弁棒を取り替える。 (燃料プール冷却系:燃料プールに移された使用済燃料から発生する熱の除去およびプール水の浄化を行う系統) (安全弁:機器や配管等に取り付け,あらかじめ定められた圧力になった時,自動的に開いて圧力を下げる弁) |
27 | 4月11日 | 1号機 | 定期検査中 | 燃料プール冷却系のB-熱交換器用冷却水側安全弁の点検において,弁棒にわずかな曲がりが認められた。 当該弁棒を取り替える。 |
28 | 4月11日 | 1号機 | 定期検査中 | 燃料プール冷却系の循環弁の点検において浸透探傷検査したところ,弁棒にわずかな傷が認められた。 当該弁棒を手入れする。 |
29 | 4月11日 | 1号機 | 定期検査中 | 主排気ダクトの点検において,ダクトのサポート部にわずかな傷が認められた。 当該サポート部を補修する。 (主排気ダクト:建物からの排気を主排気筒に導くダクト) (ダクトサポート:ダクトの荷重等を支持するために使用される支持金具) |
30 | 4月11日 | 2号機 | 運転中 | 化学廃液濃縮器加熱蒸気戻り水のサンプリング弁のシート部からわずかな水の漏えいが認められた。 当該弁を点検する。 (化学廃液濃縮器:液体廃棄物を濃縮処理する機器の一つ) |
31 | 4月11日 | 共通 | ― | 低レベル放射性廃棄物の重さを計測する重量計に前回計器校正時の計器校正シールが貼り付けられていることが認められた。(今回の校正は実施済であった) 当該重量計の校正シールを貼り替える。 (校正:計器・測定装置の計測値のズレを修正すること 校正を行った計器については,その測定値が妥当と判断できる期間を規定しており,その期限が切れる前に次の校正作業を実施することとしている なお,校正済みの機器には,校正の時期を記したシールを貼り管理している) |
32 | 4月11日 | 1号機 | 定期検査中 | 4号所内ボイラの排水枡に設置している排水ポンプが水を排水した後,自動で停止しなかった。 当該排水ポンプを停止し点検する。 |
33 | 4月12日 | 共通 | ― | 組織改正に伴い「工事業務管理手順書」および「工事管理仕様書」を改正したが,添付様式の枠印欄の役職名等に誤りが認められた。 当該文書の添付様式を修正する。 |
34 | 4月13日 | 1号機 | 定期検査中 | グランド蒸気系の蒸気圧力調節弁の点検において,調節弁の開度を一定に保持する機器から排出される空気の量がわずかに増加したことが認められた。 当該開度保持用の機器を取り替える。 |
35 | 4月14日 | 1号機 | 定期検査中 | 緊急時原子力発電情報伝送システム(SPDS)用の電源ヒューズ取り替えを取替期限である平成23年3月に計画していたが,東日本大震災により作業者の来所が困難となったため,取り替えできなかった。 当該ヒューズの点検(取り替え)計画の変更を行う。 (緊急時原子力発電情報伝送システム(SPDS):緊急時において原子力発電所からプラント状態等の各種運転監視パラメータを経済産業省,島根県,電源事業本部にオンライン伝送することにより,外部からもプラント状態を把握できるシステム) |
36 | 4月14日 | 2号機 | 運転中 | 液体廃棄物処理系の凝縮水ろ過脱塩装置(フィルタ)ホールディングポンプ[PDF:116KB]出口配管の一部からわずかな漏えいが認められた。 当該配管を補修する。 (凝縮水ろ過脱塩装置(フィルタ)ホールディングポンプ[PDF:116KB]:ろ過脱塩器に張り付いているイオン交換樹脂の張り替え時等に運転し,イオン交換樹脂が剥がれ落ちるのを防止するポンプ) |
37 | 4月15日 | 2号機 | 運転中 | 廃棄物処理制御室にある原子炉浄化系樹脂貯蔵タンク入口弁の開閉表示灯が,B側タンク選択中においてA・B両方点灯(開表示)していることが認められた。 当該開閉表示灯を点検する。 (原子炉浄化系樹脂貯蔵タンク:原子炉水の浄化に使用した樹脂を貯蔵するタンク) |