5月後半(6月20日公表)
不適合の管理状況(平成23年5月後半審議分)
平成23年5月16日~平成23年5月31日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 1件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 5月31日 | 1号機 | 定期検査中 | 定期事業者検査「主要弁電動機検査」の成績書において,検査対象である電動弁用の電動機3台について,検査記録に記載している電流値の判定基準が,「定格の1.15倍以下」と記載するところ,「定格の1.25倍以下」と記載していたことが認められた。なお,検査要領書については,正しい判定基準が記載されていた。 (検査記録の確認を行い,「定格の1.15倍以下」に対しても基準値を満足していることを確認した) 当該成績書の判定基準を訂正する。 (定期事業者検査:原子力発電所の設備を定期的に検査し,安全上の技術基準への適合性を確認する検査) |
Cグレード 26件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 5月17日 | 1号機 | 定期検査中 | 除じん設備[PDF:40KB] ロータリースクリーンの点検において,配管サポートに傷が認められた。 当該配管サポートを取り替える。 (除じん設備[PDF:40KB]:発電所で使用する冷却水(海水)を取水する際に,ゴミ等を除去するための設備) (ロータリースクリーン:海水中のごみを除去するためのネットおよびネットを回転させる装置) (配管サポート:配管の荷重等を支持するために使用される配管支持金具) |
2 | 5月17日 | 1号機 | 定期検査中 | 起動変圧器のコンサベータの油面計内に水滴が付着し,絶縁抵抗が低下したことにより中央制御室に警報が発報した。 (所内電源は,起動変圧器から予備変圧器の受電に切り替えた) 当該端子を点検する。 (コンサベータ:変圧器内の絶縁油劣化防止および油位変動を吸収するために変圧器上部に設置された容器) |
3 | 5月18日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン建物空調換気系 A-エゼクタ室排気処理装置フィルタ差圧計の検出配管に詰まりが認められた。 当該配管を手入れする。 |
4 | 5月18日 | 2号機 | 運転中 | プラスチック固化設備の乾燥機ドレントラップバイパス弁駆動用電磁弁の点検において,シート部から空気の漏えいが認められた。 当該電磁弁の部品を取り替える。 (プラスチック固化設備:廃液等を乾燥粉砕したものをプラスチックにて固化する設備) |
5 | 5月19日 | 2号機 | 運転中 | プラスチック固化設備の粉体貯槽集塵器差圧計の点検において,計器誤差が許容範囲を外れていることが認められた。 当該計器を取り替える。 |
6 | 5月19日 | 2号機 | 運転中 | サンプリング系 床ドレン濃縮器加熱蒸気戻り水サンプル流量調整弁において,弁の操作ができないことが認められた。 当該弁を点検する。 (サンプリング系:試料水を採取する系統) |
7 | 5月19日 | 1号機 | 定期検査中 | 野外放射線モニタ系 モニタリングポスト[PDF:321KB]No.5(低レンジモニタ)の計算機への入力信号の低下が認められた。 (記録計の指示には異常はない) 当該計器の部品を取り替える。 (モニタリングポスト[PDF:321KB]:環境モニタリングのため,原子力施設周辺に設置された放射線観測装置) |
8 | 5月20日 | 2号機 | 運転中 | プラスチック固化設備の冷凍機温度計の点検において,計器誤差が許容範囲を外れていることが認められた。 当該計器を取り替える。 |
9 | 5月20日 | 2号機 | 運転中 | 格納容器雰囲気モニタの冷却水流量計において,通水停止中に,流量を指示していることが認められた。 当該計器を取り替える。 (格納容器雰囲気モニタ:格納容器内の可燃性ガス(水素,酸素)濃度を計測するモニタ) |
10 | 5月23日 | 1号機 | 定期検査中 | 補助サージタンク室の入口通路内に雨水の浸入が認められた。 当該箇所を補修する。 (補助サージタンク:機器ドレンを受入れるタンク) |
11 | 5月23日 | 2号機 | 運転中 | 機器ドレンスラッジ分離タンク出口弁前弁について,平成22年度内に点検するよう計画していたが,作業のための系統隔離の調整ができず,点検ができなかった。 当該弁の評価を行い,点検の計画を変更する。 (機器ドレンスラッジ分離タンク:機器ドレン系で使用したろ過脱塩樹脂を受入れるタンク) |
12 | 5月24日 | 2号機 | 運転中 | 制御棒駆動系 スクラム排出水容器水位計の検出配管内のドレンにより,4台あるうちの1台の水位計が高目に水位を指示していることが認められた。 当該配管内のドレンを排水する。 |
13 | 5月24日 | 2号機 | 運転中 | プラスチック固化設備の搬出台車リフタ駆動用の電磁弁点検において,電磁弁のシート部から空気の漏えいが認められた。 当該電磁弁を取り替える。 (搬出台車リフタ:固化体を投入したドラム缶を搬出する運搬台車(トラック 等)に積載するための昇降装置) |
14 | 5月24日 | 2号機 | 運転中 | プラスチック固化設備のキャッピング装置点検において,キャッピング装置用電磁弁の電気回路図に誤記が認められた。※ ※実際の電気回路は適切に構成されており,装置に影響を与えるものではない。 当該電気回路図を修正する。 (キャッピング装置:固化体を投入したドラム缶に蓋をする装置) |
15 | 5月25日 | 2号機 | 運転中 | タービン建屋 酸素ボンベ室内の金属製収納棚の中に潤滑油等の可燃物が置いてあることが認められた。 当該収納棚および可燃物を移設する。 |
16 | 5月25日 | 1号機 | 定期検査中 | 空調換気設備共通系 B-非常用電気室空調器に内蔵している2台のコンプレッサのうち,1台に不調が認められた。 当該コンプレッサを点検する。 |
17 | 5月25日 | 共通 | ― | 社員が,管理区域への入域時,管理区域用の手袋を着用せず入域したことが認められた。 管理区域用の手袋を着用した。 |
18 | 5月25日 | 共通 | ― | 消防訓練のため,可搬式の消火ポンプを消火栓に接続し,運転しようとしたところ,消火ポンプが損傷した。 当該消火ポンプを取り替える。 |
19 | 5月26日 | 2号機 | 運転中 | 廃棄物処理建物空調換気系 加湿用電動弁のグランド部から,わずかな蒸気の漏えいが認められた。 当該弁を点検する。 |
20 | 5月26日 | 2号機 | 運転中 | プラスチック固化設備の窒素ガス圧力計の点検において,圧力スイッチに動作の不調が認められた。 当該計器の部品を取り替える。 (圧力スイッチ:設定された圧力を検知し,信号を発信するスイッチ) |
21 | 5月26日 | 2号機 | 運転中 | プラスチック固化設備の窒素ガス槽出口圧力計の点検において,圧力計の指示針の動きがなめらかでないことが認められた。 当該計器を取り替える。 |
22 | 5月27日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉浄化系の熱交換器の点検において,熱交換器の出口温度計に断線が認められた。 当該計器を取り替える。 |
23 | 5月31日 | 2号機 | 運転中 | タービンヒータドレン系 第6給水加熱器水位調節弁の制御用空気の圧力計が本来の値より高目に指示していることが認められた。 当該計器を点検する。 (給水加熱器:原子炉の熱効率を上げるため,原子炉へ供給する水を予め加熱する装置) |
24 | 5月31日 | 2号機 | 運転中 | 3号所内ボイラー建物の窓3箇所のうち,1箇所に動作の不調が認められた。 当該窓を点検する。 |
25 | 5月31日 | 2号機 | 運転中 | タービン建物に設置されたダストサンプリング装置が,「サンプルポンプ入口圧力異常」信号により装置が自動停止するとともに中央制御室に警報が発報した。 当該装置を点検する。 |
26 | 5月31日 | 2号機 | 運転中 | プラスチック固化設備 粉体重量計の点検において,計量スイッチに動作の不調が認められた。 当該スイッチの誤用を防止する(当該スイッチは今後使用する予定はない)。 (計量スイッチ:粉体重量を一定量とするために,設定した重さを検知するスイッチ) |