6月前半(7月7日公表)

不適合の管理状況(平成23年6月前半審議分)

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 平成23年6月1日~平成23年6月15日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
 なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

 対象となる事象は,ありませんでした。

Bグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 6月10日 1号機 定期検査中 定期事業者検査「コンクリート構造物健全性検査」の成績書に記載したコンクリート強度の計算値に誤記が判明した。
なお,誤記があった項目については,判定基準の範囲内であり,検査の合否判定には影響しないことを確認した。
当該成績書を訂正する。
(定期事業者検査:原子力発電所の設備を定期的に検査し,技術基準への適合性を確認する検査)

Cグレード 22件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 6月1日 共通 軸受の交換作業用機材として管理しているベアリングヒーター[PDF:58KB]の点検時に,温度調節器の故障が認められた。
当該ベアリングヒーター[PDF:58KB]を補修する。
ベアリングヒーター[PDF:58KB]:ベアリング(軸受)の交換時に用いるヒーター)
2 6月1日 共通 - 管理区域から管理区域外への物品搬出において,搬出物品を記入した申請書に事前の確認印が押されていないことが認められた。(当該搬出物品は搬出当日,表面汚染を測定し搬出基準を満足することを確認した上で搬出している。)
搬出基準は満足しているため,物品搬出の申請書を事後承認する。
3 6月2日 1号機 定期検査中 4号所内ボイラーの安全弁の点検において,安全弁の作動テストのためボイラーの圧力を上げ,動作を確認したところ安全弁は正常に作動したが,圧力が基準値以下に下がっても作動した(開いた状態の)ままになった。
※弁開度の測定用治具が干渉していた。
測定用治具の取付け方法を改善する。また,当該弁を点検する。
(安全弁:装置機器類や配管等に取り付け,あらかじめ定められた圧力になった時,自動的に開弁し内部流体を排出して圧力が所定の値に下がれば閉弁することで,装置機器類や配管を圧力的に保護するための安全装置)
4 6月2日 1号機 定期検査中 定期事業者検査「中央制御室非常用循環系機能検査」を実施後,同系統を構成するダンパ駆動用機器を分解点検したため,再度検査が必要になった。
再度,「中央制御室非常用循環系機能検査」を実施する。
(中央制御室非常用循環系:原子力発電所の非常時に,中央制御室内の空気を清浄な状態に保つための系統)
(ダンパ:流量を調整する装置)
5 6月3日 2号機 運転中 プラスチック固化設備の冷却水用電磁弁の点検において,シート部から空気の漏えいが認められた。
当該電磁弁の部品を取り替える。
(プラスチック固化設備:廃液等を乾燥粉砕したものをプラスチックにて固化する設備)
(シート部:弁の閉止機能を有する部位)
6 6月3日 2号機 運転中 プラスチック固化設備のベント用電磁弁の点検において,シート部から空気の漏えいが認められた。
当該電磁弁の部品を取り替える。
(ベント弁:空気抜き弁)
7 6月3日 共通 - 化学分析装置のパソコンがコンピュータウイルスに感染していたことが認められた。当該パソコンはネットワークに接続しておらず,ウイルス感染による分析データへの影響や個人情報の流出はなかった。
当該パソコンのコンピュータウイルスを駆除する。
8 6月6日 2号機 運転中 原子炉補機海水系のベント弁シート部からわずかな海水の漏えいが認められた。
当該弁を点検する。
(原子炉補機海水系:原子炉関係の機器を冷やす冷却水(淡水)の温度を下げるために熱交換器へ海水を供給する系統)
9 6月6日 1号機 定期検査中 給水加熱器用弁の点検において,空気による計器元弁の耐圧試験を行ったところ,ベローズ部[PDF:147KB]から空気の漏えいが認められた。
当該ベローズ部[PDF:147KB]を取り替える。
(給水加熱器:原子炉の熱効率を上げるため,原子炉へ供給する水を予め加熱する装置)
ベローズ[PDF:147KB]:弁体の気密を保つための金属製の蛇腹)
10 6月6日 2号機 運転中 プラスチック固化設備の粉体貯槽供給機の点検において,ヒーター用ケーブルに傷が認められた。
当該ケーブルを取り替える。
11 6月6日 1号機 定期検査中 原子炉建物天井クレーン[PDF:86KB]の巻上装置のボルトに緩みが認められた。
当該ボルトを締め付ける。
12 6月6日 共通 - 本社へ定期的に送る気象データの収集作業をしていたところ,計算機操作を誤ったため,島根県へのデータ伝送(モニタリングポストの数値等)が約30分間停止した。
データ伝送の復旧および関係箇所への連絡を行う。
13 6月6日 1号機 定期検査中 原子炉建物空気冷却設備の点検において,冷水供給用ポンプの軸受部から異音が認められた。
当該軸受部を補修する。
14 6月7日 1号機 定期検査中 原子炉給水系の配管の点検において,配管図の誤記が認められた。
※機器の機能,性能には影響のない誤記
当該図面を修正する。
(原子炉給水系:原子炉へ冷却水を送るための系統)
15 6月8日 1号機 定期検査中 4号所内ボイラー用補給水元弁のグランド部から,わずかな水の漏えいが認められた。
当該弁を点検する。
(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ,蒸気を供給する装置)
(グランド部:弁棒の可動部)
16 6月8日 共通 - 核種分析装置[PDF:40KB]用パソコンの故障により,分析試料を測定部へ自動で出し入れできなくなった。(手作業で試料を移動することで,試料分析は可能)
当該パソコンを修理する。
17 6月10日 1号機 定期検査中 廃棄物処理設備用の圧縮空気冷却器のドレントラップから,空気の排出が認められた。
当該ドレントラップを点検する。
(ドレントラップ:凝縮水を抜く装置)
18 6月10日 1号機 定期検査中 雑固体廃棄物処理設備の冷却水ポンプから異音が認められた。
当該ポンプを点検する。
19 6月14日 1号機 定期検査中 モルタル固化設備の試運転において,廃棄物を収納したドラム缶にモルタルを充填したところ,一部のドラム缶でモルタル性状に関する数値が管理値から外れているのが認められた。
当該ドラム缶を識別し,当該設備を点検する。
(識別:誤って使用したり,搬出したりすることを防ぐために,不適合(品)であることを特定すること)
20 6月14日 1号機 定期検査中 除じん設備の電動機のファンカバーから異音が認められた。
当該ファンカバーを補修する。
(除じん設備:発電所で使用する冷却水(海水)を取水する際に,ゴミ等を除去するための設備)
21 6月14日 1号機 定期検査中 予備変圧器を設置しているエリアの周囲にたまった雨水を排水する弁が開かないことが認められた。
当該弁を点検する。
22 6月15日 2号機 運転中 固体廃棄物処理系のヒーター回路で,一部の操作スイッチに動きの悪いものがあった。(スイッチの「入」「切」は可能)
当該スイッチを取り替える。