4月後半(5月21日公表)
不適合の管理状況(平成24年4月後半審議分)
平成24年4月16日~平成24年4月30日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 1件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 4月23日 | 2号機 | 定期検査中 | 第17回定期検査開始に伴い全炉心燃料(560体)を燃料プールへ取り出した後の原子炉内において,全引抜状態としていた制御棒137本中,1本が部分挿入されていることを確認した。 (制御棒駆動水圧ユニット挿入駆動側の弁シート部からの,わずかな漏えいによるものであることを確認) 当該弁の部品を取り替える。 (制御棒駆動水圧制御ユニット:制御棒を動作させるための水圧を制御する装置) |
Cグレード 23件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 4月16日 | 2号機 | 定期検査中 | 復水系の弁点検において浸透探傷検査したところ,第4給水加熱器の出口側サンプリング弁の弁座[PDF:160KB]にわずかな傷を確認した。 当該弁座[PDF:160KB]を手入する。 (浸透探傷検査:検査対象物に薬液をかけて,表面の傷などを検出する検査) (給水加熱器:原子炉の熱効率を上げるため,原子炉へ供給する水を予め加熱する装置) (サンプリング弁:分析用の試料を採取する弁) |
2 | 4月16日 | 2号機 | 定期検査中 | 原子炉浄化系の弁点検において,再生熱交換器入口側の電動弁の駆動部からわずかなグリス漏れを確認した。 当該弁の部品を交換する。 (原子炉浄化系:原子炉内を循環する冷却水から不純物を取り除き,水質を管理するための系統) (再生熱交換器:一旦冷却した原子炉水を原子炉へ戻す前に再度加温するための熱交換器) |
3 | 4月17日 | 2号機 | 定期検査中 | 原子炉再循環ポンプ可変周波数電源装置[PDF:36KB]の点検において,潤滑油フローグラスのひび割れを確認した。 当該潤滑油フローグラスを取り替える。 (原子炉再循環ポンプ可変周波数電源装置[PDF:36KB]:再循環ポンプに電源を供給し,ポンプの速度の調整を行う装置) (フローグラス:配管内を通る流体の流れを目視により確認するための器具) |
4 | 4月18日 | 2号機 | 定期検査中 | TIP駆動装置の点検において,TIPの位置を確認するための機械式カウンターの指示値にズレを確認した。 当該機械式カウンターを取り替える。 (TIP:発電所運転中の原子炉出力を測定する装置の校正時に使用する装置) (TIP駆動装置:TIPを駆動させる装置) |
5 | 4月18日 | 2号機 | 定期検査中 | 排ガス処理系の弁点検において漏えい試験をしたところ,サンプリング弁のシート部[PDF:160KB]からわずかな空気の漏えいを確認した。 当該弁を補修する。 (排ガス処理系:主復水器等からの排ガスを処理し,周辺環境に放出される放射性物質の量を低減するための系統) |
6 | 4月19日 | 2号機 | 定期検査中 | 窒素ガス制御系の弁点検において漏えい試験をしたところ,原子炉建物につながるA側のラインに設置している弁のシート部[PDF:160KB]からわずかな空気の漏えいを確認した。 当該弁を補修する。 (窒素ガス制御系:原子炉冷却材(水)喪失事故時に,放射線分解により発生する酸素と水素の反応(燃焼)防止のため,原子炉格納容器内を窒素ガスに置換し窒素ガス濃度を維持するための系統) |
7 | 4月19日 | 2号機 | 定期検査中 | 窒素ガス制御系の弁点検において漏えい試験をしたところ,原子炉建物につながるB側のラインに設置している弁のシート部[PDF:160KB]からわずかな空気の漏えいを確認した。 当該弁を補修する。 |
8 | 4月20日 | 2号機 | 定期検査中 | 除じん設備の点検において,F-除じん機[PDF:39KB]の駆動チェーンのガイドレールの一部に傷を確認した。 当該箇所を補修する。 (除じん設備:発電所で使用する冷却水(海水)を取水する際に,ゴミ等を除去するための設備) |
9 | 4月20日 | 2号機 | 定期検査中 | B-非常用ディーゼル発電設備の機器用電源設備の点検において,受電用の電流計指示が動かないことを確認した。 当該電流計を取り替える。 (非常用ディーゼル発電設備:外部からの電力の供給がなくなった場合に,非常用炉心冷却系の設備に電力を供給するための設備) |
10 | 4月20日 | 1号機 | 定期検査中 | 液体廃棄物処理設備の弁点検において浸透探傷検査したところ,廃液再処理のための移送弁の弁棒[PDF:160KB]にわずかな傷を確認した。 当該弁棒[PDF:160KB]を補修する。 (液体廃棄物処理設備:発電所建物内の各設備等からで発生する,放射性および非放射性の排水を処理する設備) (廃液再処理:水質浄化のための処理を再度行うこと) |
11 | 4月20日 | 共通 | ― | 雑固体廃棄物処理設備の冷却水用冷却塔への補給水配管接続部からわずかな水の漏えいを確認した。 当該箇所を補修する。 (雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性雑固体廃棄物を処理する設備) |
12 | 4月20日 | 2号機 | 定期検査中 | 碍子水洗設備の洗浄水を供給する弁のシート部[PDF:160KB]からわずかな水の漏えいを確認した。 当該弁を取り替える。 (碍子水洗設備:送電線の碍子を洗浄するための設備) |
13 | 4月23日 | 1号機 | 定期検査中 | A-タービン建物送風機の操作スイッチが引保持できないことを確認した。 当該操作スイッチを取り替える。 (引保持:補機類の操作スイッチを停止状態で保持すること) |
14 | 4月23日 | 2号機 | 定期検査中 | 中間領域モニタの8つの内の1つの指示が瞬時に上昇し,中央制御室に「B-自動スクラム」警報が発報した。 当該警報の発報は,作業時の一時的なノイズによるもの。(炉内に燃料も無く,他の中間領域モニタの指示に変化は無かった) (B-自動スクラム:原子炉を緊急停止するための信号2つの内,一つが動作したときに出る警報(A,B 2つの信号が発信した時に原子炉が自動停止する)) |
15 | 4月24日 | 2号機 | 定期検査中 | B-非常用ディーゼル発電設備の点検において,燃料噴射ノズル表面に傷を確認した。 当該燃料噴射ノズルを取り替える。 |
16 | 4月24日 | 2号機 | 定期検査中 | 除じん設備の点検において,A-除じんポンプ[PDF:36KB]入口配管のライニングにはく離を確認した。 当該箇所を補修する。 (除じんポンプ[PDF:36KB]:除じん機[PDF:39KB]で除去したゴミ等を洗い流すためのポンプ) (ライニング:腐食を防止するため,ゴム等を貼り付けたもの) |
17 | 4月24日 | 2号機 | 定期検査中 | 原子炉建物空調換気設備の弁点検において浸透探傷検査したところ,温度調節弁の上流側に設置された手動弁の弁蓋[PDF:160KB]にわずかな傷を確認した。 当該弁蓋[PDF:160KB]を手入する。 |
18 | 4月24日 | 2号機 | 定期検査中 | 原子炉建物空調換気設備の弁点検において浸透探傷検査したところ,温度調節弁の下流側に設置された手動弁の弁蓋[PDF:160KB]にわずかな傷を確認した。 当該弁蓋[PDF:160KB]を手入する。 |
19 | 4月25日 | 2号機 | 定期検査中 | 循環水系の弁点検において,B-循環水ポンプ出口に電動弁の電気回路図に誤記※があることを確認した。 ※弁の閉表示ランプを消灯する回路に誤記があった。(弁の動作は異常なし) 当該電気回路図を修正する。 |
20 | 4月26日 | 2号機 | 定期検査中 | C-タービン補機海水ポンプ[PDF:134KB]の点検において,ゴム軸受に傷を確認した。 当該ゴム軸受けを取り替える。 (タービン補機海水ポンプ[PDF:134KB]:主タービン関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ) |
21 | 4月26日 | 2号機 | 定期検査中 | D-原子炉補機海水ポンプ[PDF:94KB]の点検において,ゴム軸受に傷を確認した。 当該ゴム軸受けを取り替える。 (原子炉補機海水ポンプ[PDF:94KB]:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ) |
22 | 4月26日 | 2号機 | 定期検査中 | 予備の原子炉補機海水ポンプ[PDF:94KB]の点検において,浸透探傷検査したところインペラ(羽根車)にわずかな傷を確認した。 当該インペラを手入する。 |
23 | 4月27日 | 共通 | ― | 水ろ過装置のPAC注入ポンプを運転しても,PACが注入できないことを確認した。 当該PAC注入ラインを点検し適切に処置する。 (PAC:懸濁物質を凝集する薬品) |