7月前半(8月7日公表)

不適合の管理状況(平成24年7月前半審議分)

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 平成24年7月1日~平成24年7月15日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
 なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

 対象となる事象は,ありませんでした。

Bグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 7月3日 共通 放射性同位元素による放射線測定器の点検(校正)において,放射性同位元素を使用するための社内申請を行っていないことを確認した。
当該作業について,放射性同位元素使用における適切性および作業者への影響を評価する。
(放射性同位元素:同じ元素で質量の異なるもので,核の崩壊により放射線を放出する元素)
(放射線測定器:サーベイメータ[PDF:16KB]等の放射線量を測定する器具)
サーベイメータ[PDF:16KB]:持ち運び可能な放射線量を測定する器具)

Cグレード 22件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 7月2日 1号機 定期検査中 液体廃棄物処理設備の弁点検において,廃液サンプルポンプ[PDF:15KB]出口にある流量計元弁の弁体[PDF:165KB]にわずかな傷を確認した。
当該弁を継続使用可能か評価する。
(液体廃棄物処理設備:発電所建物内の各設備等から発生する,放射性および非放射性の排水を処理する設備)
廃液サンプルポンプ[PDF:15KB]:機器(ポンプ等)からの排水等を処理した後の水を,タンクへ回収するためのポンプ)
2 7月2日 1号機 定期検査中 A-タービン補機冷却水ポンプ[PDF:175KB]運転中において,電動機の軸受部から異音を確認した。
当該軸受を点検し適切に処置する。
タービン補機冷却水ポンプ[PDF:175KB]:主タービン関係のポンプ電動機等の機器へ冷却水を供給するポンプ)
3 7月2日 共通 4号所内ボイラーの計器点検において,排ガス分析計の計測範囲のレンジ切替えスイッチが損傷していることを確認した。
当該スイッチを取り替える。
(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ,蒸気を供給する装置(1,2号機プラント用として3号,4号の所内ボイラー2基を設置))
(排ガス分析計:ボイラーから排出される燃焼ガス中のイオウ酸化物,窒素酸化物の濃度を測定する計器)
4 7月3日 共通 3号所内ボイラー運転中において,中央制御室へ「噴霧媒体圧力低」の警報が発報し,ボイラーが停止したことを確認した。
当該噴霧媒体を供給している蒸気配管廻りを点検する。
(噴霧媒体:ボイラーの燃料油を噴霧するための蒸気または空気)
5 7月3日 1号機 定期検査中 気象観測データ記録中において,記録計の打点機構の動きが悪くなり,記録できないことを確認した。
(データについては,計算機に収録されている)
当該記録計を点検し適切に処置する。
(気象観測データ:風向,風速を測定した値)
6 7月3日 共通 ガスタービン発電設備の確認運転において,ガスタービンを起動するための電源を供給する遮断器が,自動で「入」しないことを確認した。
当該遮断器を点検し適切に処置する。
(ガスタービン発電設備:燃料の燃焼で発生した高温ガスでタービンを回して発電する設備)
(遮断器:電気回路を「入」「切」する機器)
7 7月3日 共通 チェックポイントにおいて,作業員が脱衣所で靴下を脱いだ後,靴下を着用すべき場所へ素足で引き返した事象を確認した。
当該作業員の足裏の汚染がないことを確認した。
(チェックポイント:管理区域への人の出入を管理する場所)
8 7月5日 2号機 定期検査中 A-原子炉給水ポンプ用潤滑油ポンプ運転中において,潤滑油フィルタ本体の接続部から油のにじみを確認した。
当該接続部のパッキンを取り替える。
(原子炉給水ポンプ:原子炉へ冷却水を送るためのポンプ)
9 7月5日 共通 水ろ過装置の加圧水ポンプ運転中において,ミニマムフロー弁出口接続部からわずかな漏えいを確認した。
当該ミニマムフロー弁出口接続部を補修する。
(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
(加圧水ポンプ:濁度成分を除去するために渓流水と薬品を撹拌しているポンプ)
(濁度成分:土壌その他浮遊物質等の水の濁りを発生させるもの)
(ミニマムフロー弁:ポンプの過熱損傷防止のための最低流量を確保する弁)
10 7月6日 1号機 定期検査中 復水器真空ポンプの点検において,軸受接続部およびドレンプラグから油のにじみを確認した。
当該箇所を補修する。
(復水器真空ポンプ:プラント起動時に復水器内の空気を排出し,復水器の真空度を上昇させるためのポンプ)
(ドレンプラグ:油抜き用のねじ込み栓)
11 7月6日 共通 ガスタービン発電設備停止中において,ガスタービン起動時に燃料へ着火するための火種(トーチ)用に使用しているプロパンガスを供給する配管の圧力計指示値が最大目盛を超えていることを確認した。
当該圧力計を取り替える。
12 7月6日 1号機 定期検査中 除じん機[PDF:40KB]の点検において,減速機のドレン弁接続部から油のにじみを確認した。
当該弁の接続部を補修する。
除じん機[PDF:40KB]:発電所で使用する冷却水(海水)を取水する際に,ゴミ等を除去するための装置)
(ドレン弁:油を抜くための弁)
13 7月10日 2号機 定期検査中 プラスチック固化設備の点検において,乾燥機凝縮水ポンプ[PDF:28KB]の出口配管にあるドレン弁に詰まりを確認した。
当該ドレン弁を点検し適切に処置する。
(プラスチック固化設備:廃液等を乾燥粉砕したものをプラスチックにて固化する設備)
乾燥機凝縮水ポンプ[PDF:28KB]:乾燥機から発生する凝縮水を移送するポンプ)
(ドレン弁:水を抜くための弁)
14 7月10日 1号機 定期検査中 海水電解装置[PDF:216KB]運転中において,電解液注入流量を調節する弁が動かないことを確認した。
当該弁を補修する。
海水電解装置[PDF:216KB]:海水を使用している機器への海生生物の付着を抑制するために注入している次亜塩素酸ソーダを,海水の電気分解により生成する装置)
(電解液:海水の電気分解により生成した次亜塩素酸ソーダ)
15 7月11日 1号機 定期検査中 雑固体廃棄物焼却設備の排ガスブロワ運転中において,電動機の振動が大きくなったことを確認した。
当該電動機を点検し適切に処置する。
(雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備)
(排ガスブロワ:燃焼ガスを排出するための機器)
16 7月11日 2号機 定期検査中 原子炉建物内において,仮置きしている電気関係物品(1箇所)で仮置表示期間を超えていることを確認した。
当該電気関係物品を撤去する。
17 7月11日 2号機 定期検査中 原子炉建物内において,仮置きしている機械関係物品(2箇所)で仮置表示期間を超えていることを確認した。
当該機械関係物品を撤去する。
18 7月11日 2号機 定期検査中 原子炉建物の非常用交流電灯盤の点検において,電灯盤に設置している電圧計の計器誤差が許容範囲を超えていることを確認した。
当該電圧計を取り替える。
(非常用交流電灯盤:所内停電時,非常用ディーゼル発電設備から電源を供給する照明用分電盤)
(非常用ディーゼル発電設備:外部からの電力の供給がなくなった場合に,非常用炉心冷却系の設備に電力を供給するための設備)
(非常用炉心冷却系:原子炉内の冷却水が減少したり,配管が破れて急速に冷却水が流失したときなどに,緊急に炉心を冷却するための系統)
(計器誤差:計器指示値の認められた誤差)
19 7月11日 2号機 定期検査中 タービン建物の非常用交流電灯盤の点検において,電灯盤に設置している電圧計の計器誤差が許容範囲を超えていることを確認した。
当該電圧計を取り替える。
20 7月11日 2号機 定期検査中 水素・酸素注入設備の動作確認において,酸素圧力を調節する弁の動きが悪く酸素圧力が安定しないことを確認した。
当該調節弁を点検し適切に処置する。
(水素・酸素注入設備:復水系へ水素を注入し,原子炉内構成機器の腐食を緩和するとともに,注入した水素を結合させ水にするため排ガス処理系へ酸素を注入する設備)
21 7月11日 共通 被ばく線量データを当社のシステムから放射線従事者中央登録センターへ送信した際,登録センターで表示される線量データのうち検出限界未満回数の表示ができないことを確認した。
当該システムを補修する。
(被ばく線量データ:発電所で働く人々の被ばく管理するための線量のデータ)
(放射線従事者中央登録センター:原子力施設で働く人々の被ばく線量を一元的に集約管理し,被ばく管理の一助とするために設立された機関)
(検出限界未満:測定した放射線被ばく線量が「ある」か「ない」かを測定器で測定できる限界の量未満)
22 7月12日 2号機 定期検査中 A-原子炉補機海水ストレーナの点検において,ストレーナの入口側接続部からわずかな海水の漏えいを確認した。
当該接続部を補修する。
(原子炉補機海水ストレーナ:原子炉補機海水系機器の損傷を防止するため,海水中に存在する貝等のごみを除去する網)
(原子炉補機海水系:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する系統)