5月後半(6月20日公表)

不適合の管理状況(平成29年5月後半審議分)

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平成29年5月16日~平成29年5月31日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。

なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は,ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は,ありませんでした。

Cグレード 22件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 5月16日 共通 管理事務所の除染室において,排水貯留槽の排水用電動弁が動かないことを確認した。

当該電動弁を補修する。

(除染室:被災者に体表面汚染がある場合,被災者を除染する部屋)
2 5月16日 2号機 施設定期
検査中
原子炉建物において,非常用照明の一部が停電したことを確認した。

当該非常用照明を点検する。
3 5月16日 2号機 施設定期
検査中
発電機関係設備の点検において,水素ガス乾燥器の弁の劣化を確認した。

当該弁を補修する。

(水素ガス乾燥器:発電機回転子の冷却媒体として水素ガスを使用している。その水素ガス中の湿気を除去する機器)
4 5月17日 共通 雑固体廃棄物焼却設備において,焼却炉排ガスモニタのサンプリング流量が少ないことを確認した。

当該サンプリング装置を点検する。

(雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備)
(焼却炉排ガスモニタ:焼却炉の排ガス中の放射線量を測定する装置)
5 5月18日 共通 モニタリング車に積載している風向風速計において,当該風向風速計の点検は実施していたが点検実績を入力していないことを確認した。

当該風向風速計の点検実績を入力する。

(モニタリング車:大気中の放射線量等を測定する装置を積載した車)
6 5月19日 共通 雑固体廃棄物処理設備の点検において,投入容器重量計の指示が安定しないことを確認した。

当該重量計を補修する。

(雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融,固化処理する設備)
(投入容器:貯蔵された雑固体廃棄物を溶融炉に投入する容器)
7 5月22日 3号機 建設中 消火設備の点検において,屋内消火栓弁のシート部からわずかな水の漏えいを確認した。

当該消火栓弁を取替える。
8 5月22日 共通 不活性ガス消火設備の点検において,不活性ガスが放出される部屋の注意表示が隣接用の表示となっていることを確認した。

当該注意表示を適切なものにする。

(不活性ガス消火設備:火災発生時に二酸化炭素,窒素等を放出し消火を行う設備)
9 5月22日 2号機 施設定期
検査中
廃棄物処理建物空調換気設備において,空調機ダンパおよび弁が腐食していることを確認した。

当該ダンパおよび弁を取替える。

(ダンパ:流量を調節する装置)
10 5月23日 2号機 施設定期
検査中
配電盤の点検において,保護継電器を手動操作しても動作しないことを確認した。

当該継電器を取替える。

(配電盤:機器に電気を供給している盤)
(保護継電器:電流や電圧の急激な変化から電気回路を保護するための装置)
11 5月23日 2号機 施設定期
検査中
地下水排水設備において,貯水タンクのレベルスイッチが設定レベルより早く動作することを確認した。

当該レベルスイッチを取替える。

(地下水排水設備:湧水等を貯槽へ移送するための設備)
12 5月23日 共通 QMS文書において,定められた方法で文書を作成していないものがあることを確認した。

当該QMS文書を定められた方法に改正する。

(QMS:品質マネジメントシステム)
13 5月24日 2号機 施設定期
検査中
可燃性ガス濃度制御設備の点検において,電動弁のステムナットが摩耗していることを確認した。

当該ステムナットを取替える。

(可燃性ガス濃度制御設備:原子炉冷却材喪失事故時に発生する可燃性ガス(水素および酸素)を制限値以下にする設備)
(ステムナット:電動機の駆動力を弁に伝える機構の一部)
14 5月25日 共通 モニタリングポストの点検において,測定装置の警報回路の出力電圧が管理値から外れていることを確認した。
なお,モニタリングポストの測定値への影響はないことを確認している。

当該測定装置を補修する。

(モニタリングポスト:空間放射線量を測定するため原子力施設周辺に設置された放射線観測装置)
15 5月26日 2号機 施設定期
検査中
高圧炉心スプレイ補機冷却設備の点検において,熱交換器のライニングにはく離を確認した。

当該ライニングを補修する。

(高圧炉心スプレイ設備:原子炉内の冷却水が減少したり配管破断により冷却水が流失したとき等に炉心を冷却するための設備)
(高圧炉心スプレイ補機冷却設備:高圧炉心スプレイ設備のポンプ,電動機等の機器へ冷却水を供給する設備)
(ライニング:腐食を防止するための表面処理)
16 5月26日 2号機 施設定期
検査中
燃料プール冷却設備の点検において,浸透探傷検査を実施したところ,ろ過脱塩器にわずかな傷があることを確認した。

当該ろ過脱塩器を補修する。

(浸透探傷検査:検査対象物に薬液をかけて表面の傷などを検出する検査)
(ろ過脱塩器:水の浄化を行う機器)
17 5月26日 共通 サーベイメーターの点検において,電離箱式サーベイメーター(管理番号VIC-195)の誤差が大きいことを確認した。

当該サーベイメーターを補修する。

(サーベイメーター:持ち運び可能な放射線量を測定する機器)
(電離箱:サーベイメーターの一種であり,内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
18 5月26日 共通 サーベイメーターの点検において,電離箱式サーベイメーター(管理番号VIC-104)の誤差が大きいことを確認した。

当該サーベイメーターを補修する。
19 5月29日 1号機 廃止措置
段階
海水電解装置において,ポンプケーシングが損傷していることを確認した。

当該ポンプを補修する。

(海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため,海水を電気分解して電解液を生成し,海水を使用している機器に注入する装置)
(ケーシング:ポンプの羽根車が収まるケース)
20 5月30日 2号機 施設定期
検査中
配電盤の点検において,保護継電器の動作時間が管理値から外れていることを確認した。

当該継電器を補修する。
21 5月31日 2号機 施設定期
検査中
非常用ディーゼル発電設備の点検において,一部の燃料噴射弁に噴霧不良があることを確認した。

当該噴射弁を取替える。

(非常用ディーゼル発電設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
(燃料噴射弁:燃焼室に燃料を供給するラインに設置された弁)
22 5月31日 共通 携帯型の残留塩素計において,5月に点検予定としていたが,当該残留塩素計が損傷しているため点検ができないことを確認した。

当該残留塩素計の点検時期を変更する。

(残留塩素計:放水口における塩素の濃度を測定する計器)