9月前半(10月7日公表)
不適合の管理状況(2019年9月前半審議分)
2019年9月1日~2019年9月15日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Cグレード26件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 9月2日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 洗濯廃液処理設備の運転において,ランドリ・ドレン乾燥機の系統圧力が上昇したことを確認したことからランドリ・ドレン乾燥機を手動で停止させた。 当該乾燥機を点検する。 (洗濯廃液処理設備:洗濯後の排水を処理する設備) (ランドリ・ドレン乾燥機:洗濯排水を濃縮処理した後,乾燥・粉体化する機器) |
2 | 9月3日 | 2号機 | 施設定期検査中 | ランドリ・ドレン濃縮器の運転において,当該濃縮器の液位調節弁が全開しているにもかかわらず,液位が設定値まで上昇しないことを確認した。 当該機器を点検する。 (ランドリ・ドレン濃縮器:洗濯排水を濃縮処理する機器) |
3 | 9月3日 | 共通 | ― | 免震重要棟の消防設備の点検において,電線管との干渉により誘導灯の点検スイッチが押せないことを確認した。 当該電線管または誘導灯を移設する。 (免震重要棟:大規模地震が発生しても緊急時対応に支障をきたすことがないよう,復旧作業等に従事する要員を収容し,新たに設置する緊急時対策所とあわせて活用する免震構造の建物) |
4 | 9月4日 | 共通 | ― | 積算線量計のバッテリー交換において,本体とバッテリーを接続するコネクターの本体側のピンが折れたことを確認した。 当該線量計を補修する。 (積算線量計:特定の場所に設置し,放射線を一定の期間に受けた線量の積算量として測定する計測器) |
5 | 9月4日 | 1号機 | 廃止措置中 | 原子炉補機海水設備において,現場圧力計の指示値と中央制御室の計算機の圧力指示値に差があることを確認した。 当該圧力計を点検する。 (原子炉補機海水設備:原子炉関係のポンプ,電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する設備) |
6 | 9月4日 | 1号機 | 廃止措置中 | フィルタスラッジ貯蔵タンクのレベル確認において,レベル計のフロート操作中に操作ハンドルが動かなくなったことを確認した。 当該レベル計を点検する。 (フィルタスラッジ貯蔵タンク:廃液,原子炉水,燃料プール水等を浄化するためのフィルタに堆積した不純物を貯蔵するタンク) |
7 | 9月4日 | 1号機 | 廃止措置中 | 計装用空気圧縮機の点検において,アンローダ機構の軸受が摩耗していることを確認した。 当該軸受を取替える。 (空気圧縮機:所内で使用する作業用圧縮空気を作る機器) (アンローダ機構:空気圧縮機を無負荷運転に切り替えるための機構) |
8 | 9月5日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 残留塩素測定装置において,海水電解装置停止後も残留塩素濃度指示が低下しないことを確認した。 当該装置を点検する。 (残留塩素測定装置:放水口における塩素の濃度を測定する計器) (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため,海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し,海水を使用している機器に注入する装置) |
9 | 9月5日 | 共通 | ― | 計器校正用の気圧計の点検において,測定値の誤差が大きいことを確認した。 当該気圧計を校正する。 |
10 | 9月6日 | 1号機 | 廃止措置中 | 原子炉建物の排風機室壁面からわずかな水の滴下を確認した。 当該部を補修する。 |
11 | 9月6日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 電動機の点検において,除染廃液移送ポンプの電動機の冷却ファンに損傷があることを確認した。 当該冷却ファンを取替える。 (除染廃液移送ポンプ:制御棒駆動設備機器の除染を行った際に発生する廃液を廃棄物処理設備に移送するポンプ) (制御棒駆動設備:原子炉内の制御棒を動かすための水を供給する設備) |
12 | 9月6日 | 共通 | ― | ダストサンプラーの使用前点検において,電源を入れても動作しないことを確認した。 当該ダストサンプラーを廃棄する。 (ダストサンプラー:空気中の放射性物質濃度を測定するため,空気中の塵をろ紙上に集める装置) |
13 | 9月9日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラーにおいて,所内ボイラー用空気圧縮機の負荷運転への切替設定圧力がずれていることを確認した。 当該空気圧縮機の設定圧力を調整する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
14 | 9月10日 | 共通 | ― | 中央制御室において,モニタリングポスト(No.1)の異常を知らせる警報が発報し,中央制御室記録計がダウンスケールし,SPDS伝送データが正常値でないことを確認した。 モニタリングポスト(No.1)局舎内の子局伝送装置を点検する。 (モニタリングポスト:空間放射線量を測定するため原子力施設周辺に設置された放射線観測装置) (SPDS[緊急時原子力発電所情報伝送システム]:原子力発電所からプラント状態等の各種運転監視パラメータを原子力規制庁等に伝送するシステム) |
15 | 9月10日 | 3号機 | 建設中 | サービス建物において,局所空調機のリモコンに異常を知らせるメッセージが表示され,運転できないことを確認した。 当該空調機を点検する。 (サービス建物:3号機の洗濯設備やチェックポイントを設置している建物) |
16 | 9月10日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 設備主管課の巡視において,復水貯蔵タンクおよびトーラス水受入タンクと遮へい壁の間の天井部分からわずかな雨水の流入があることを確認した。 当該天井部を補修する。 (復水貯蔵タンク:発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンク(非常用炉心冷却系の水源としても使用する)) (非常用炉心冷却系:原子炉内の冷却水が減少したり配管が破れて急速に冷却水が流失したときなどに緊急に炉心を冷却するための系統) (トーラス水受入タンク:トーラスに内包する水を点検時等に一時的に受け入れるタンク) (トーラス:非常用炉心冷却系で使用する水を貯蔵するドーナツ状の設備) (遮へい壁:放射線を遮へいするための壁) |
17 | 9月10日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 原子炉給水系統において,逆止弁の弁体の浸透探傷検査を実施したところ,弁体にわずかな傷があることを確認した。 当該部品を取替える。 (原子炉給水系統:原子炉へ水を送る系統) (浸透探傷検査:検査対象物に薬液を掛けて表面の傷などを検出する検査) |
18 | 9月11日 | 2号機 | 施設定期検査中 | A-循環水ポンプ用電動機の点検において,軸受油槽カバー他に腐食が発生していることを確認した。 当該腐食部を補修する。 (循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻すための復水器に海水を送るポンプ) |
19 | 9月12日 | 3号機 | 建設中 | 巡視において,ろ過水ポンプのグランドリーク水受け皿の排水配管に詰りがあることを確認した。 当該配管の清掃を行う。 (ろ過水ポンプ:ろ過水タンクの水を送るポンプ) |
20 | 9月12日 | 2号機 | 施設定期検査中 | C-循環水ポンプ用電動機の点検において,軸受油槽カバー他に腐食が発生していることを確認した。 当該腐食部を補修する。 |
21 | 9月12日 | 1号機 | 廃止措置中 | 屋内開閉所において,照明用配電盤のしゃ断器が動作したことを確認した。 当該配電盤を点検する。 (屋内開閉所:発電所と送電線をつなぐ開閉器(電気を入切するスイッチ)が設置されている建物) (しゃ断器:電気回路を入切する装置) |
22 | 9月13日 | 2号機 | 施設定期検査中 | ランドリ・ドレン処理水分析に使用するイオンクロマトグラフ装置の使用前確認において,当該装置が故障していることを確認した。 当該装置を補修する。 (イオンクロマトグラフ装置:液体試料中のイオン成分の定性・定量を行う分析装置) |
23 | 9月13日 | 共通 | ― | 2号機廃棄物処理建物(地下中1階北側)の現場作業のMO活動において,仮置き中の可燃性物品が難燃または不燃シートで覆われていないことを確認した。 当該物品を適切に養生する。 (MO(マネジメントオブザベーション)活動:管理的職位にある社員が,現場作業の実施状況などを観察することにより,目標となるふるまいとの差を確認し,改善の手助けとなるような気づき点を提供し,現場の改善につなげる活動。) |
24 | 9月13日 | 共通 | ― | 2号機廃棄物処理建物(1階北側)の現場作業のMO活動において,保修用具保管用キャビネットに恒常物品表示がないことを確認した。 当該キャビネットに恒常物品表示を行う。 |
25 | 9月13日 | 共通 | ― | 2号機廃棄物処理建物(4階北側)の現場作業のMO活動において,恒常物品保管エリアに仮置き中の可燃性物品が難燃または不燃シートで覆われていないことを確認した。また,仮置き表示がないことも確認した。 当該物品に仮置き表示を行い,適切に養生する。 |
26 | 9月13日 | 共通 | ― | 2号機廃棄物処理建物(4階北側)の現場作業のMO活動において,恒常物品として保管中の可燃性物品が難燃または不燃シートで覆われていないことを確認した。 当該物品を適切に養生する。 |