9月後半(10月21日公表)

不適合の管理状況(2019年9月後半審議分)

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2019年9月16日~2019年9月30日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。

なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は,ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は,ありませんでした。

Cグレード28件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 9月17日 2号機 施設定期検査中 運転員の巡視において,原子炉建物西側の配管ダクト壁面のひびからわずかな雨水のにじみがあることを確認した。

当該部に雨水が入らないように処置する。
2 9月17日 2号機 施設定期検査中 原子炉浄化設備において,原子炉浄化系ろ過脱塩器廻りの弁のシート部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該弁を点検する。

(原子炉浄化設備:原子炉内を循環する冷却水から不純物を取り除き,水質を管理するための設備)
(原子炉浄化系ろ過脱塩器:原子炉内を循環する冷却水の浄化を行う機器)
3 9月17日 1号機 廃止措置中 海水電解装置において,配管の接続部からわずかな海水の漏えいがあることを確認した。

当該接続部を取替える。

(海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため,海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し,海水を使用している機器に注入する装置)
4 9月17日 共通 3号機タービン建物の壁面のボーリング作業において,誤って図面と異なる位置に穴あけを行い,埋設電線管を損傷させたことを確認した。

当該電線管内のケーブルの健全性確認を行い,別経路で再敷設する。当該電線管は不使用とする。

(ボーリング作業:建物の床や壁に配管,ケーブル等を通す穴をあける作業)
5 9月18日 共通 がいし汚損検出器(66kV系)において,検出器の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該検出器を点検する。

(がいし汚損検出器:がいしの汚れ等を検出する装置)
6 9月18日 共通 雑固体廃棄物処理設備において,運転中の溶融炉が送電系統の電圧変動により自動停止したことを確認した。廃棄体製作途中での停止に伴い,廃棄体の製作基準に適合しない不良な溶融体が発生したことを確認した。

当該不良体を識別し,保管する。

(雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融,固化処理する設備)
(溶融体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物(これを冷却しドラム缶に詰め,モルタルを充填したものが固化体となる))
7 9月19日 共通 水ろ過装置において,停止中にもかかわらず,ろ過器の差圧が高くなってきていることを確認した。
当該差圧計および検出配管を点検する。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
(ろ過器:淡水中の濁度成分を除去する水ろ過装置の構成機器)
8 9月19日 共通 水ろ過装置において,ブロー水受槽の水位計が正常に動作していないことを確認した。

当該計器を点検する。

(ブロー水受槽:水をろ過する過程で分離された濁水を一時的に貯蔵するタンク)
9 9月19日 共通 雑固体廃棄物処理設備において,運転中の溶融炉が送電系統の電圧変動により自動停止したことを確認した。廃棄体製作途中での停止に伴い,廃棄体の製作基準に適合しない不良な溶融体が発生したことを確認した。

当該不良体を識別し,保管する。
10 9月20日 1号機 廃止措置中 原子炉補機海水設備の配管点検において,伸縮継手の内面塗装が剥離していることを確認した。

当該伸縮継手を取替える。

(原子炉補機海水設備:原子炉関係のポンプ,電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する設備)
11 9月20日 2号機 施設定期検査中 がいし汚損検出器(220kV系)において,検出器の異常を知らせる警報が発報し,がいしの汚れ具合を示す計器がダウンスケールしたことを確認した。

当該検出器を点検する。
12 9月24日 1号機 廃止措置中 海水電解装置において,停止中の注入ポンプ出口圧力計が0MPa以下を指示していることを確認した。

当該圧力計を点検する。
13 9月24日 1号機 廃止措置中 常用電気室内の巡視において,所内用圧縮空気設備の配管からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。

当該配管を補修する。

(所内用圧縮空気設備:所内で使用する作業用圧縮空気を供給する設備)
14 9月25日 2号機 施設定期検査中 復水貯蔵タンクの入口扉に設置しているAPD携帯チェック装置において,電子錠が故障していることを確認した。

当該電子錠を補修する。

(復水貯蔵タンク:発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンク(非常用炉心冷却系の水源としても使用する))
(非常用炉心冷却系:原子炉内の冷却水が減少したり配管が破れて急速に冷却水が流失したときなどに緊急に炉心を冷却するための系統)
(APD携帯チェック装置:復水貯蔵タンクなど放射線管理区域の飛び地に入域する際にAPDを所持しているか確認する装置。この装置にAPDをかざすことにより扉の電子錠が開く。)
(APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器)
15 9月25日 3号機 建設中 サービス建物の点検において,避雷設備の導線が断線していることを確認した。

当該導線を取替える。

(サービス建物:3号機の洗濯設備やチェックポイントを設置している建物)
16 9月25日 2号機 施設定期検査中 廃棄物処理建物の防火扉の点検において,自動で閉鎖しない扉があることを確認した。

当該扉を補修する。
17 9月25日 2号機 施設定期検査中 運転員の巡視において,生体認証装置付き扉の電子錠が開閉できないことを確認した。

当該生体認証装置の電子錠を取替える。

(生体認証装置:指紋を認証することにより扉の鍵を開閉する装置)
18 9月26日 2号機 施設定期検査中 液体廃棄物処理設備において,ポンプの操作スイッチのハンドルが所定の位置に保持できないことを確認した。

当該操作スイッチを取替える。

(液体廃棄物処理設備:発電所建物内で発生する廃液を処理する設備)
19 9月26日 共通 α線測定用サーベイメーターの点検において,当該サーベイメーターが故障していることを確認した。

当該サーベイメーターを補修する。

(サーベイメーター:持ち運び可能な放射線量を測定する器具)
20 9月26日 共通 放射線管理区域内の養生撤去作業において,作業中にもかかわらず作業後APDを返却した際に発生する警報が発報したことを確認した。

当該APDを除却する。また,当該APDを装着していた作業員の被ばく線量を評価する。
21 9月26日 2号機 施設定期検査中 原子炉ウェル水張り作業において,燃料プールゲートの漏えい水を回収する弁のシート部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該弁を点検する。

(原子炉ウェル:運転中は,原子炉圧力容器および原子炉格納容器の蓋がある空間。施設定期検査時は,この空間を満水状態にして燃料取出し作業等を行う。)
(燃料プールゲート:原子炉ウェルと燃料プールを仕切るゲート)
22 9月27日 1号機 廃止措置中 排気筒トリチウム捕集装置(B)において,異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該装置を点検する。

(排気筒トリチウム捕集装置:排気筒のトリチウム濃度を測定するために排気中の凝縮水を採取する装置)
23 9月27日 1号機 廃止措置中 排気筒トリチウム捕集装置(A)において,異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該装置を点検する。
24 9月27日 2号機 施設定期検査中 残留塩素測定装置において,海水電解装置が停止しているにも関わらず,測定装置の指示が上昇したことを確認した。

当該測定装置を点検する。

(残留塩素測定装置:放水口における塩素の濃度を測定する計器)
25 9月27日 2号機 施設定期検査中 海水電解装置において,配管の接続部からわずかな海水の漏えいがあることを確認した。

当該接続部を取替える。
26 9月27日 1号機 廃止措置中 タービン建物3階に設置しているクレーンの点検において,東方向に動かした場合に停止ボタンを操作してもすぐに止まらないことを確認した。

当該クレーンを補修する。
27 9月27日 1号機 廃止措置中 タービン建物空調換気設備において,中央制御室に異常を知らせる警報が発報し,冷凍機が停止したことを確認した。

当該冷凍機を点検する。
28 9月30日 共通 水ろ過装置において,PAC注入ポンプの注入量が少ないことを確認した。

当該ポンプ廻りの配管を点検する。

(PAC注入ポンプ:渓流水に含まれる浮遊物を沈殿させるための凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)を注入するポンプ)