3月後半(4月20日公表)
不適合の管理状況(2020年3月後半審議分)
2020年3月16日~2020年3月31日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 1件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 3月26日 | 共通 | ― | 固体廃棄物貯蔵所内部の1日1回の巡視業務を,中央制御室から監視カメラにより実施していたが,手順書で定める巡視の目的に対しては不十分であり,保安規定の要求を満足しないことを確認した。 なお,放射性固体廃棄物管理の視点では,1週間に1回巡視している。 原子力安全への影響がないことを確認する。 (固体廃棄物貯蔵所:島根原子力発電所構内にあり,原子炉建物などで実施した保修工事の廃材などの低レベル放射性固体廃棄物を一時保管する建物) |
Cグレード53件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 3月16日 | 共通 | ― | 免震重要棟において,空調用ダンパの羽根が損傷していることを確認した。 当該ダンパを補修する。 (免震重要棟:事故発生時に使用を計画している免震構造の建物) (ダンパ:空調用ダクト等に設けられ,風量調節や遮断などを行う羽根状または板状の装置) |
2 | 3月16日 | 共通 | ― | 2号機タービン建物2階の巡視において,保管中の可燃物品が不燃または難燃シートで覆われていないことを確認した。 当該可燃物品を適切に養生する。 |
3 | 3月16日 | 1号機 | 廃止措置中 | 原子炉補機海水設備において,弁が操作できないことを確認した。 当該弁を取替える。 (原子炉補機海水設備:原子炉関係のポンプ,電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する設備) |
4 | 3月16日 | 共通 | ― | 雑固体廃棄物焼却設備の点検において,空調機ダンパ用電磁弁の排気口からわずかな空気の漏えいを確認した。 当該弁を補修する。 (雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備) (電磁弁:電磁石で作動する弁) |
5 | 3月16日 | 共通 | ― | 純水装置廃液処理装置において,ポンプとホースの継手部が損傷していることを確認した。 当該ポンプを補修する。 (純水装置:発電所の運転に必要な浄化した水を作る装置) |
6 | 3月16日 | 3号機 | 建設中 | サービス建物空調換気設備において,現場の弁と弁リストの仕様が異なっていることを確認した。 弁リストを訂正する。 (サービス建物:洗濯設備やチェックポイントを設置している建物) (チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所) |
7 | 3月17日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラーにおいて,サンプリング用の弁のシート部からわずかな水の漏えいを確認した。 当該弁を補修する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
8 | 3月17日 | 2号機 | 施設定期検査中 | Ge核種分析装置において,液体窒素の量が通常より減少していることを確認した。 当該装置を補修する。 (Ge核種分析装置:放射線のエネルギーを測定し,線源である放射性物質の特定を行う装置) |
9 | 3月17日 | 共通 | ― | 水ろ過装置のポンプ点検において,ケーシングと羽根車の隙間の寸法がわずかに大きいことを確認した。 当該ポンプを補修する。 (ケーシング:ポンプの羽根車を収めるケース) |
10 | 3月17日 | 共通 | ― | モニタリングポスト近傍に設置している線量計において,収納箱に腐食があることを確認した。 当該収納箱を補修する。 (モニタリングポスト:環境放射線量を測定するため原子力施設周辺に設置された放射線観測装置) |
11 | 3月17日 | 1号機 | 廃止措置中 | 残留熱除去ポンプの電源復旧操作において,配電盤の部品を破損させたことを確認した。 当該部品を取り替える。 (残留熱除去ポンプ:原子炉が停止した後に燃料から発生する熱を除去・冷却するポンプ) |
12 | 3月17日 | 3号機 | 建設中 | 海水電解装置注入ポンプにおいて,水切用リングが脱落していることを確認した。 当該水切用リングを取替える。 (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため,海水を電気分解して電解液を生成し,海水を使用している機器に注入する装置) (水切用リング:外部からポンプや電動機の軸貫通部へ雨水等が侵入することを防止する部品) |
13 | 3月17日 | 共通 | ― | 2号機タービン建物地下1階の巡視において,保管中の可燃物品が不燃または難燃シートで覆われていないことを確認した。 当該可燃物品を適切に養生する。 |
14 | 3月17日 | 共通 | ― | サイトバンカ建物空調設備の点検において,空調機用電磁弁の排気口からわずかな空気の漏えいを確認した。 当該弁を補修する。 (サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管する設備を設置している建物) |
15 | 3月17日 | 共通 | ― | チェックポイントにおいて,作業員が管理区域退域時に管理区域用靴下を着用したまま退域したことを確認した。 当該作業員が歩行した範囲の汚染の有無を確認する。 |
16 | 3月17日 | 3号機 | 建設中 | 海水電解装置において,注入ポンプの出口に設置された逆止弁が開状態で固着していることを確認した。 当該弁を点検する。 |
17 | 3月17日 | 1号機 | 廃止措置中 | 原子炉補機海水設備の点検作業後の漏えい確認において,配管継手部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該配管継手部を補修する。 |
18 | 3月18日 | 共通 | ― | 3号機原子炉建物内管理区域作業において,工事監督者が放射線管理教育を受講していない状態で従事していたことを確認した。 必要な教育を実施する。 |
19 | 3月18日 | 3号機 | 建設中 | 屋外タンクに設置している水位計において,指示が正常でないことを確認した。 当該計器を点検する。 |
20 | 3月18日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 復水脱塩設備の点検において,電磁弁のシート部からわずかな空気の漏えいを確認した。 当該電磁弁を補修する。 (復水脱塩設備:原子炉への給水の水質を浄化するための設備) |
21 | 3月18日 | 共通 | ― | 雑固体廃棄物処理設備において,モルタル混練機出口の切替弁が動作しないことを確認した。 当該弁を補修する。 (雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融,固化処理する設備) (モルタル混練機:セメントと水を混ぜ合わせる機器) |
22 | 3月19日 | 1号機 | 廃止措置中 | 廃棄物処理建物の空気圧縮機において,冷却器の継手部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該継手部を補修する。 |
23 | 3月19日 | 共通 | ― | 荷揚場防波扉において,夜間の作業員が防波扉閉止中に非常停止ボタンで停止し,復旧しないまま昼間作業班に引き継いだことを確認した。 当該扉を閉止する。 |
24 | 3月19日 | 共通 | ― | 2号機屋外タンクの巡視において,保管中の可燃物品が不燃または難燃シートで覆われていないことを確認した。また,表示もないことを確認した。 当該可燃性物品を適切に養生する。また,恒常物品表示を取付ける。 |
25 | 3月19日 | 1号機 | 廃止措置中 | 廃棄物処理建物において,廃液濃縮器復水器継手部からわずかな水の漏えいを確認した。 当該継手部を補修する。 (廃液濃縮器復水器:液体廃棄物を濃縮処理する際に発生した蒸気を凝縮回収する機器) |
26 | 3月19日 | 共通 | ― | 可搬式ダストモニタの点検において,サンプルポンプの流量が少ないことを確認した。 当該サンプルポンプを補修する。 (ダストモニタ:空気中の放射性物質濃度を測定する計測器) (サンプルポンプ:測定用空気を収集するポンプ) |
27 | 3月23日 | 共通 | ― | 2号機タービン建物2階の巡視において,保管中の可燃物品が不燃または難燃シートで覆われていないことを確認した。 当該可燃物品を適切に養生する。 |
28 | 3月23日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 原子炉補機海水設備において,ドレン弁のシート部からわずかな海水の漏えいを確認した。 当該ドレン弁を取替える。 |
29 | 3月23日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 原子炉補機冷却水設備において,ドレン弁のシート部からわずかな海水の漏えいを確認した。 当該ドレン弁を取替える。 (原子炉補機冷却水設備:原子炉関係のポンプ,電動機等の機器へ冷却水を供給する設備) |
30 | 3月23日 | 2号機 | 施設定期検査中 | ランドリ・ドレン濃縮器において,廃液流量が少ないことを確認した。 当該ランドリ・ドレン濃縮器を点検する。 (ランドリ・ドレン濃縮器:洗濯排水を濃縮処理する機器) |
31 | 3月23日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 中央制御室において,津波レーダー用パソコンの電源が入らないことを確認した。 当該パソコンを取り替える。 |
32 | 3月23日 | 共通 | ― | 雑固体廃棄物処理設備運転中において,異常を知らせる警報が発報し,モルタル混練機が停止したことを確認した。 当該機器を点検する。 |
33 | 3月24日 | 3号機 | 建設中 | サービス建物の一般排水サンプポンプの点検において,部品が腐食していることを確認した。 当該ポンプの部品を補修する。 |
34 | 3月24日 | 共通 | ― | 2号機タービン建物2階の巡視において,保管中の可燃物品が不燃または難燃シートで覆われていないことを確認した。 当該可燃物品を適切に養生する。 |
35 | 3月24日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 中央制御室において,導電率記録計が印字していないことを確認した。 当該記録計を補修する。 |
36 | 3月24日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 非常用ディーゼル発電設備において,冷却水ポンプグランド部からの滴下量が通常よりわずかに多いことを確認した。 当該グランド部を補修する。 (非常用ディーゼル発電設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を緊急冷却する設備に電力を供給するための設備) (グランド部:ポンプの回転軸貫通部のシール部) |
37 | 3月25日 | 共通 | ― | 2号機タービン建物2階の巡視において,仮置中の可燃物品が不燃または難燃シートで覆われていないことを確認した。 当該可燃物品を適切に養生する。 |
38 | 3月25日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 原子炉補機海水設備において,ドレン弁のシート部からわずかな海水の漏えいを確認した。 当該ドレン弁を取替える。 |
39 | 3月25日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 洗濯廃液処理設備において,計器の点検作業中に警報が発報したことを確認した。 当該警報をリセットする。 (洗濯廃液処理設備:洗濯後の排水を処理する設備) |
40 | 3月26日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 220kV開閉所設備点検において,計画していた開閉所設備の点検が実施できないことを確認した。 当該点検時期を延期する。 (開閉所:発電所と送電線をつなぐ開閉器(電気を入・切するスイッチ)が設置されているところ) |
41 | 3月26日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 廃棄物処理設備のタンクにおいて,水位計からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該水位計を点検する。 |
42 | 3月26日 | 共通 | ― | 雑固体廃棄物処理設備において,モルタル充填を行った廃棄体のうち1体が充填後の基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し,保管する。 (廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物や細断したものをドラム缶に詰め,モルタルを充填し,固化したもの) |
43 | 3月27日 | 1号機 | 廃止措置中 | チェックポイントにおいて,ダストモニタ記録計の印字が薄いことを確認した。 当該記録計を補修する。 |
44 | 3月27日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 中央制御室において,ダストモニタの異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 現場を確認し,当該警報を復帰する。 |
45 | 3月27日 | 2号機 | 施設定期検査中 | 計装用圧縮空気設備の点検において,弁接続部からわずかな空気の漏えいを確認した。 当該弁を補修する。 (計装用圧縮空気設備:計測制御機器へ作動用空気を供給する設備) |
46 | 3月30日 | 3号機 | 建設中 | サービス建物において,一般排水ポンプ点検作業中に軸受の一部に傷があることを確認した。 当該軸受を補修する。 |
47 | 3月31日 | 3号機 | 建設中 | 取水槽のクレーンにおいて,巻上装置が動作しないことを確認した。 当該巻上装置を補修する。 |
48 | 3月31日 | 3号機 | 建設中 | タービン建物の地下水排水設備において,配管支持構造物の損傷を確認した。 当該支持構造物を補修する。 |
49 | 3月31日 | 共通 | ― | 所内ボイラーにおいて,重油ストレーナが詰まりぎみであることを確認した。 当該ストレーナを清掃する。 |
50 | 3月31日 | 2号機 | 施設定期検査中 | タービン建物エリアモニタ記録計において,インクリボン交換時に固定用カバーが損傷したことを確認した。 当該記録計を補修する。 |
51 | 3月31日 | 共通 | ― | 巡視・点検記録の作成において,旧様式の帳票を用いて作成したことを確認した。 当該記録を修正する。 |
52 | 3月31日 | 共通 | ― | サイトバンカ建物排気モニタ設備において,弁の開閉状態が通常と異なっていることを確認した。 当該弁を補修する。 |
53 | 3月31日 | 共通 | ― | 2号機原子炉建物において,作業員が汚染区域入域に必要な装備を着用せずに入域したことを確認した。 当該作業員の体表面に汚染がないことを確認する。 |