4月後半(5月20日公表)
不適合の管理状況(2020年4月後半審議分)
2020年4月16日~2020年4月30日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
なお,不適合事象は重要度に応じて,グレード分けを行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Cグレード 1件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 4月28日 | 共通 | ― | 水抜き中の2号機トーラス内において,仮設足場組立作業時に,請負会社作業員が足場パイプ(約1m)をトーラス床面に落下させ,塗装の一部が剥がれたことを確認した。 当該箇所を補修塗装する。 (トーラス:非常用炉心冷却系で使用する水を貯蔵するドーナツ状の設備) |
Dグレード 28件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 4月16日 | 2号機 | 定期事業者 検査中 |
原子炉建物地下2階の巡視において,原子炉建物とタービン建物を繋ぐ連絡口水密扉のかんぬきのシャッター機構が破損していることを確認した。 当該水密扉を修理する。 (シャッター機構:水密扉は開放状態でかんぬきが動かないよう当該部にシャッターが備わっており,扉を閉めることによってシャッターが開き,かんぬきが動かせるようになる機構) |
2 | 4月17日 | 3号機 | 建設中 | 海水電解装置において,取水槽注入切替弁の本体結合部よりわずかな海水の漏えいがあることを確認した。 当該弁を取替える。 (取水槽:冷却用の海水を取水するための設備) (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため,海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し,海水を使用している機器に注入する装置) |
3 | 4月17日 | 共通 | ― | 設計・開発を伴う工事において,QMS手順書に基づき工事仕様書(2018年3月作成および12月改正版)の課長(品質保証)による確認を受けるように定めているところ,工事発注時の確認をうけないまま着工したことを確認した。 当該工事仕様書について課長(品質保証)の確認を受ける。 (QMS:品質マネジメントシステム) |
4 | 4月17日 | 2号機 | 定期事業者 検査中 |
プラスチック固化設備において,混合器排出弁の内部に固形物が堆積し,排出配管が詰まっていることを確認した。 当該弁を清掃する。 (プラスチック固化設備:廃液等を乾燥粉砕したものをプラスチックにて固化する設備) |
5 | 4月20日 | 共通 | ― | 1号機タービン建物2階の巡視において,仮置中の可燃物品が不燃または難燃シートで覆われていないことを確認した。 当該可燃物を片付ける。 |
6 | 4月21日 | 3号機 | 建設中 | ろ過水配管の水抜き作業において,3号機供給元弁のシート部からのわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該弁を点検する。 |
7 | 4月21日 | 3号機 | 建設中 | 非常用ディーゼル発電設備において,発電機の軸受油配管のオリフィスの取り付け方向が逆向きになっていることを確認した。 当該オリフィスを正しい向きで取り付ける。 (非常用ディーゼル発電設備:外部からの電力供給がなくなった場合に,炉心を緊急冷却する設備に電力を供給するための設備) (オリフィス:流量の調節や測定するため流体の流れ出る小さな穴をあけた板) |
8 | 4月21日 | 2号機 | 定期事業者 検査中 |
各建物に設置している局所空調機用冷凍機の点検において,取替用の軸封装置の寸法誤りにより組み込めないことを確認した。 これまで使用していた軸封装置の健全性を確認して,再使用する。 |
9 | 4月22日 | 共通 | ― | モルタル固化設備で実施したモルタル充填において,搬出できない固化体が2体発生したことを確認した。 当該固化体を識別し,保管する。 (モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性雑固体廃棄物をセメントを使用し固化する設備) |
10 | 4月23日 | 2号機 | 定期事業者 検査中 |
取水槽の巡視において,除じんポンプ出口配管の継手部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該継手部を補修する。 (除じんポンプ:除じん機(発電所で使用する冷却水(海水)のゴミ等を除去する機器)で除去したゴミ等を洗い流すためのポンプ) |
11 | 4月23日 | 共通 | ― | 2号機タービン建物の配電盤の取替工事において,請負者が誤ったサイズの配線で施工したことを確認した。 当該配線を取替える。 |
12 | 4月23日 | 共通 | ― | 2号機空調換気設備の配電盤の取替工事において,請負者が誤ったサイズの配線で施工したことを確認した。 当該配線を取替える。 |
13 | 4月23日 | 共通 | ― | 2号機廃棄物処理建物の配電盤の取替工事において,請負者が誤ったサイズの配線で施工したことを確認した。 当該配線を取替える。 |
14 | 4月23日 | 共通 | ― | 固体廃棄物貯蔵所C棟1階の巡視において,壁面のひびからわずかな雨水が流入していることを確認した。 当該ひび割れ部を補修する。 (固体廃棄物貯蔵所:低レベル放射性廃棄物を詰めたドラム缶を保管するための建物) |
15 | 4月23日 | 共通 | ― | 固体廃棄物貯蔵所C棟2階において,天井の換気ダクト貫通部とダクトの隙間からわずかな雨水が流入していることを確認した。 当該箇所の防水補修を行う。 |
16 | 4月23日 | 共通 | ― | 固化体冷却ボックス排気ファンの電動機の点検において,試運転時の振動が大きいことを確認した。 当該電動機を再点検する。 (固化体:溶融設備で溶融した物を冷却し固体化したもの) |
17 | 4月23日 | 2号機 | 定期事業者 検査中 |
原子炉建物に設置している新燃料貯蔵庫において,扉を開錠しようとしたところ,鍵が回らないことを確認した。 当該扉の鍵を取替える。 |
18 | 4月23日 | 共通 | ― | 所内ボイラーにおいて,蒸気連絡弁のシート部からわずかな蒸気の漏えいがあることを確認した。 当該弁を点検する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
19 | 4月23日 | 3号機 | 建設中 | 除じん機吊上クレーンの点検において,電源装置,横行機械装置および歩廊他に腐食が発生していることを確認した。 当該腐食箇所を補修する。 |
20 | 4月28日 | 3号機 | 建設中 | 地下水排水設備において,ポンプの運転状態の異常を知らせる警報が発報し,自動停止したことを確認した。 当該ポンプを取替える。 |
21 | 4月28日 | 1号機 | 廃止措置中 | 補助サージタンク室の入口扉において,APD携帯チェック装置の表示は開となったが,扉は開錠されないことを確認した。 当該装置を点検する。 (補助サージタンク:屋外に設置されている機器ドレンを一時的に受入れるタンク) (APD携帯チェック装置:飛び地管理区域に入退域するための装置) (APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器) |
22 | 4月28日 | 共通 | ― | 消防用設備の点検において,サイトバンカ建物2階の火災感知器が損傷していることを確認した。 当該火災感知器を取替える。 (サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物) |
23 | 4月28日 | 2号機 | 定期事業者 検査中 |
固体廃棄物処理設備において,乾燥機供給タンク循環ポンプの軸封水がポンプ内側に流入していることを確認した。 当該ポンプを点検する。 (乾燥機供給タンク循環ポンプ:乾燥機供給タンク(乾燥機へ供給するための廃液を受入れるタンク)の廃液を循環するためのポンプ) (軸封水:ポンプの軸封部から内部流体が漏れ出ないように外部から軸封部へ供給している水) |
24 | 4月28日 | 2号機 | 定期事業者 検査中 |
取水槽に設置している埋設配管ダクトにおいて,外気取入口に腐食が発生していることを確認した。 当該外気取入口を補修する。 |
25 | 4月28日 | 1号機 | 廃止措置中 | 消防用設備の点検において,原子炉建物2階の火災感知器が損傷していることを確認した。 当該火災感知器を取替える。 |
26 | 4月28日 | 2号機 | 定期事業者 検査中 |
計装用空気圧縮機の試運転において,安全弁のシート部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該弁を点検する。 (計装用空気圧縮機:計測制御機器へ供給する作動用空気を作る機器) |
27 | 4月30日 | 1号機 | 廃止措置中 | 原子炉水位計の点検において,水位の誤差が大きいことを確認した。 当該計器を校正する。 |
28 | 4月30日 | 3号機 | 建設中 | 除じん機の点検において,ロータリースクリーン用電動機のVリングが損傷していることを確認した。 当該リングを取替える。 (ロータリースクリーン:海水中のごみを除去するためのネットを回転させる機器) (Vリング:電動機の軸受内部に水分や埃が入らないようにする部品) |