9月後半(10月20日公表)
不適合の管理状況(2020年9月後半審議分)
2020年9月16日~2020年9月30日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
なお,不適合事象は重要度に応じて,グレード分けを行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Cグレード 3件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 9月28日 | 共通 | ― | 2号機原子炉補機冷却水設備において,熱交換器の直近に工事用足場が設置されていることにより,決められた距離が確保できていないことを確認した。 当該熱交換器と足場の距離を確保する。 (原子炉補機冷却水設備:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ冷却水を供給する設備) |
2 | 9月29日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉建物1階において,配管サポートを取り付けている壁面にひび割れが生じていることを確認した。 当該ひび割れ個所を補修する。 |
3 | 9月29日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 制御棒駆動設備の動作確認において,制御棒位置の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該制御棒駆動設備を点検する。 (制御棒駆動設備:原子炉内の制御棒を動かすための設備) |
Dグレード 36件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 9月16日 | 共通 | ― | 免震重要棟の巡視において,通信用機器専用の小型無停電電源装置の異常を知らせる警報が発報していることを確認した。 通信用機器の電源供給元を切替える。 (免震重要棟:事故発生時に使用を計画している免震構造の建物) (無停電電源装置:停電時などにも安定的に電源を供給するための設備) |
2 | 9月16日 | 共通 | ― | モニタリングポスト(上講武局,佐陀本郷局,手結局,大芦局)の非常用発電装置の点検において,燃料配管に空気が混入したことにより非常用発電装置が正常に動作しないことを確認した。 当該燃料配管の空気抜きを実施する。 (モニタリングポスト:空間放射線量を測定するため原子力施設周辺に設置された放射線観測装置) |
3 | 9月17日 | 共通 | ― | 化学送水車の点検において,オイルシールが劣化し,ミッションオイルがわずかに漏えいしていることを確認した。 当該オイルシールを取替える。 (化学送水車:泡消火薬剤と水を混合させて発泡状態にしたものを放水する車) |
4 | 9月17日 | 共通 | ― | 所内ボイラーの巡視において,ドレントラップが動作し続けていることを確認した。 当該ドレントラップを補修する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) (ドレントラップ:配管内に溜まった水を抜く機器) |
5 | 9月18日 | 共通 | ― | 放射性固体廃棄物管理システムにおいて,放射性物質の輸送帳票を作成したところ,出力した帳票と手順書の様式に差異があることを確認した。 当該システムの帳票様式を手順書の様式に変更する。 |
6 | 9月18日 | 1号機 | 廃止措置中 | ケーブルダクトの点検において,ダクト部のコーキングおよび貫通部のカバーが劣化していることを確認した。 当該コーキングおよびカバーを補修する。 |
7 | 9月18日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 制御棒駆動設備の起動操作において,制御棒駆動水圧ポンプの振動が管理値から外れていることを確認した。 当該制御棒駆動水圧ポンプを補修する。 (制御棒駆動水圧ポンプ:原子炉の出力を調整する制御棒の駆動用水を供給するポンプ) |
8 | 9月18日 | 1号機 | 廃止措置中 | 取水槽設備の巡視において,海水電解装置の圧力計が劣化していることを確認した。 当該圧力計を取替える。 (取水槽:冷却用の海水を取水するための設備) (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため,海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し,海水を使用している機器に注入する装置) |
9 | 9月18日 | 共通 | ― | 水ろ過装置において,回収槽から水が溢れているにもかかわらず,水位上昇により異常を知らせる警報が発報していないことを確認した。 当該回収槽水位計を点検する。 (水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置) (回収槽:水ろ過装置で処理しきれなかった水を回収する貯槽) |
10 | 9月18日 | 1号機 | 廃止措置中 | 燃料プール冷却設備において,フィルタ入口の現場および中央制御室の導電率計と比較して廃棄物処理制御室の導電率計の指示値が低いことを確認した。 当該導電率計を点検する。 |
11 | 9月23日 | 3号機 | 建設中 | 復水器連続洗浄設備の電動弁の点検において,減速機が腐食していることを確認した。 当該減速機を点検する。 (復水器連続洗浄設備:復水器の海水配管に生物が付着することを防止するために定期的に洗浄するための装置) |
12 | 9月23日 | 共通 | ― | 1号機燃料プール冷却設備の点検において,作業準備で警報が発報しないようケーブルを隔離することとしていたが,隔離をしていないことを確認した。 当該ケーブルを隔離する。 |
13 | 9月24日 | 共通 | ― | 1号機タービン建物の床の修繕作業において,埋設されていたポンプの接地線を損傷したことを確認した。 当該接地線を補修する。 |
14 | 9月24日 | 3号機 | 建設中 | 所内用圧縮空気設備の巡視において,弁のシート部からわずかな空気の漏えいを確認した。 当該弁を点検する。 (所内用圧縮空気設備:所内で使用する作業用圧縮空気を供給する設備) |
15 | 9月25日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 開閉所において,ケーブルピットの止水処理が劣化したことにより,操作盤に雨水が流入し,異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該止水処理を補修する。 (開閉所:発電所と送電線をつなぐ開閉器(電気を入・切するスイッチ)が設置されているところ) |
16 | 9月25日 | 共通 | ― | サイトバンカ建物連絡ダクトにおいて,連絡ダクト内のコンクリートハッチの止水処理が劣化したことにより,雨水が流入し,異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該止水処理を補修する。 |
17 | 9月25日 | 共通 | ― | 事務所用のディーゼル発電設備において,設置時に工事計画届出書が未提出であったことを確認した。 当該設備の届出書を提出する。 |
18 | 9月25日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 補助盤室の空気調和装置において,空気調和装置内からわずかな結露水が漏えいしていることを確認した。 当該漏えい箇所を補修する。 |
19 | 9月25日 | 共通 | ― | 雑固体廃棄物処理設備において,モルタル充填用の水位計の指示が正常でないことを確認した。 当該水位計を取替える。 (雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融,固化処理する設備) |
20 | 9月25日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | タービン建物4階の巡視において,大気圧とタービン建物内の気圧の差圧計に誤差が大きいことを確認した。 当該差圧計を取替える。 |
21 | 9月25日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | タービン補機冷却設備において,タービン補機冷却水ポンプ出口ヘッダの現場圧力計と比較して中央制御室の圧力計の指示値が低いことを確認した。 当該圧力計を点検する。 (タービン補機冷却設備:主にタービン関係のポンプ,電動機等の機器へ冷却水を供給する設備) (タービン補機冷却水ポンプ:主にタービン関係のポンプ電動機等の機器へ冷却水を供給するポンプ) (ヘッダ:配管集合部) |
22 | 9月28日 | 1号機 | 廃止措置中 | タービン建物4階の巡視において,タービン建物の排気ダクトからわずかな雨水が流入していることを確認した。 当該雨水流入箇所を補修する。 |
23 | 9月28日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | ドライウェル内の空調換気設備のダンパの動作確認において,ダンパが開状態のまま固着していることを確認した。 当該ダンパを取替える。 (ドライウェル:圧力抑制室とともに格納容器を構成する設備) (ダンパ:流量を調節する装置) |
24 | 9月28日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | ランドリ・ドレン濃縮廃液ポンプにおいて,メカニカルシールの冷却水がポンプ内に流入していることを確認した。 当該メカニカルシールを補修する。 (ランドリ・ドレン濃縮廃液ポンプ:洗濯排水を濃縮処理した液体廃棄物を粉体化するため,ランドリ・ドレン乾燥機に送るポンプ) (メカニカルシール:流体機器などの軸の貫通部分から流体が漏れるのを防止する装置) |
25 | 9月28日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 除じんポンプ出口配管の修理工事において,当該配管フランジ面のライニングがはく離していることを確認した。 当該ライニングを補修する。 (除じんポンプ:除じん機(発電所で使用する冷却水(海水)のゴミ等を除去する機器)で除去したゴミ等を洗い流すためのポンプ) (ライニング:腐食を防止するための表面処理) |
26 | 9月29日 | 共通 | ― | 不適合管理後の対応において,応急処置,特別採用の考え方が不明確となっていることを確認した。 考え方を明確にする。 |
27 | 9月29日 | 共通 | ― | 使用前事業者検査(溶接)において,記録の一部に不足があり,合否の判定に疑義が生じたことを確認した。 当該記録を修正し,合否を再判定する。 (使用前事業者検査(溶接):発電所の機器の溶接個所が技術基準に適合していることの確認を行う検査) |
28 | 9月29日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | がいし水洗設備の巡視において,がいし水洗タンク水位計の指示針動作確認用のノブが固着していることを確認した。 当該水位計を補修する。 (がいし水洗設備:開閉所から送電線へつながる箇所のがいしを洗浄する設備) |
29 | 9月29日 | 3号機 | 建設中 | サービス建物において,火災感知器が誤動作したことを確認した。 当該火災感知器を取替える。 (サービス建物:3号機の洗濯設備やチェックポイントを設置している建物) |
30 | 9月29日 | 共通 | ― | 雑固体廃棄物処理設備において,モルタル充填を行った8体の廃棄体のうち1体が廃棄体の基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し,保管する。 (廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め,モルタルを充填し,固化したもの) |
31 | 9月30日 | 共通 | ― | サイトバンカ建物において,空気除湿器の圧力スイッチからわずかな空気の漏えいがあり,異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該圧力スイッチを点検する。 (サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物) |
32 | 9月30日 | 3号機 | 建設中 | サービス建物空調換気設備において,配管の保温材のコーキングが劣化していることを確認した。 当該配管の保温材を補修する。 (サービス建物:洗濯設備やチェックポイントを設置している建物) |
33 | 9月30日 | 共通 | ― | 免震重要棟の軽油タンクにおいて,タンク内の火災感知器が故障したことを確認した。 当該火災感知器を取替える。 |
34 | 9月30日 | 共通 | ― | 1,2号機の消防設備の点検において,蓄電池の交換表示が出ている誘導灯があることを確認した。 当該蓄電池を取替える。 |
35 | 9月30日 | 3号機 | 建設中 | 復水脱塩設備の点検において,空気作動弁の動作が遅いことを確認した。 当該空気作動弁を点検する。 (復水脱塩設備:原子炉への給水の水質を浄化するための設備) |
36 | 9月30日 | 共通 | ― | 雑固体廃棄物焼却設備において,雑固体を焼却設備に供給する装置のキャスターが損傷していることを確認した。 当該キャスターを取替える。 (雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備) |