10月後半(11月20日公表)
不適合の管理状況(2020年10月後半審議分)
2020年10月16日~2020年10月31日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
なお,不適合事象は重要度に応じて,グレード分けを行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Cグレード 2件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 10月30日 | 共通 | - | 電源機能等喪失時対応資機材の点検において,トラックのバッテリーがあがり,エンジンがかからないことを確認した。 当該バッテリーを取替える。 |
2 | 10月30日 | 共通 | - | 定期事業者検査において,立入許可が与えられていない高放射線区域への立入りがあったことを確認した。 当該入域に伴う被ばく線量実績の管理番号を変更する。 (定期事業者検査:原子力発電所の設備を定期的に検査し技術基準への適合性を確認する検査) (高放射線区域:外部放射線に係る線量当量率が1時間につき1ミリシーベルトを超えるまたは超えるおそれのある区域) |
Dグレード 27件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 10月16日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 仮設電源設備の巡視において,低圧原子炉代替注水設備建物の電線管貫通部から雨水が浸入していることを確認した。 当該電線管貫通部に止水処理を行う。 (低圧原子炉代替注水設備:原子炉冷却機能が喪失した場合に速やかに原子炉を冷却し,炉心の損傷を防止するための常設の代替注水設備) |
2 | 10月16日 | 1号機 | 廃止措置中 | 液体廃棄物処理設備において,廃液濃縮器復水器の導電率計がダウンスケールしていることを確認した。 当該導電率計を点検する。 (液体廃棄物処理設備:発電所建物内で発生する廃液を処理する設備) (廃液濃縮器復水器:液体廃棄物を濃縮処理する際に発生した蒸気を凝縮回収する機器) |
3 | 10月16日 | 1号機 | 廃止措置中 | 中央制御室において,原子炉補機海水ポンプの出口圧力計の指示値が現場圧力計と比較して低いことを確認した。 当該圧力計を点検する。 (原子炉補機海水ポンプ:原子炉関係のポンプ,電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ) |
4 | 10月16日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物処理設備において,モルタル充填を行った8体の廃棄体のうち1体が廃棄体の基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し,保管する。 (雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融,固化処理する設備) (廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め,モルタルを充填し,固化したもの) |
5 | 10月16日 | 1号機 | 廃止措置中 | 放水口の現場確認用カメラにおいて,中央制御室からカメラの向きを操作できないことを確認した。 当該カメラの駆動台を清掃する。 |
6 | 10月16日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物処理設備において,モルタル充填を行った8体の廃棄体のうち1体が廃棄体の基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し,保管する。 |
7 | 10月20日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 洗濯廃液処理設備の点検において,ドレンサンプポンプの軸封部から出る水を排水する配管に詰まりがあることを確認した。 当該排水配管を清掃する。 (洗濯廃液処理設備:洗濯後の排水を処理する設備) |
8 | 10月21日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラーの計装用空気貯槽の点検において,安全弁のシート部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該安全弁を取替える。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
9 | 10月21日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラーのバーナー噴霧用空気貯槽の点検において,安全弁のシート部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該安全弁を取替える。 |
10 | 10月22日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 取水槽設備の凍結防止配電盤において,ブレーカーが故障していることを確認した。 当該ブレーカーを取替える。 (取水槽:冷却用の海水を取水するための設備) |
11 | 10月22日 | 1号機 | 廃止措置中 | タービン建物空調換気設備の巡視において,No.1冷凍機の吐出圧力および吸入圧力がNo.2冷凍機と比較して低いことを確認した。 当該冷凍機を点検する。 |
12 | 10月22日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電設備の計器の点検において,ディーゼル機関の冷却水を冷却する2次水温度計の誤差が大きいことを確認した。 当該温度計を取替える。 (非常用ディーゼル発電設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) |
13 | 10月23日 | 共通 | - | 3号機原子炉隔離時冷却設備において,ドレン配管のねじ形状が規格に適合していないことを確認した。 当該ねじを取替える。 (原子炉隔離時冷却設備:原子炉の停止後,何らかの原因で給水が停止した場合等に原子炉水位を維持する設備) |
14 | 10月23日 | 共通 | - | 2020年6月に発生した充填固化体のドラム缶塗装剥れにおいて,原因調査のために充填固化体のドラム缶1体を切断したことから,そのドラム缶は廃棄体の基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し,保管する。 |
15 | 10月23日 | 共通 | - | 不適合等処置の計画段階の処置票において,品質保証課長の確認を受けずに主管課長の承認を受けていることを確認した。 当該処置票を品質保証課長の確認を受けたうえで,再承認する。 |
16 | 10月23日 | 共通 | - | 消防設備の点検において,所内ボイラー建物2階の火災感知器が損傷していることを確認した。 当該火災感知器を取替える。 |
17 | 10月23日 | 共通 | - | 消火設備の水張り作業において,系統内の空気抜きに伴い発生した排出水が,排水配管の詰まりにより,溢れたことを確認した。また,溢れた水が海水系配管室の天井から滴下したことを確認した。 当該排水配管を清掃する。また,空気抜きの作業方法を見直す。 |
18 | 10月26日 | 1号機 | 廃止措置中 | 液体廃棄物処理設備の計器点検において,廃液濃縮器の差圧計(B)の誤差が大きいことを確認した。 当該差圧計を取替える。 |
19 | 10月26日 | 1号機 | 廃止措置中 | 液体廃棄物処理設備の計器点検において,廃液濃縮器の差圧計(A)の誤差が大きいことを確認した。 当該差圧計を取替える。 |
20 | 10月26日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | プラスチック固化設備の巡視において,酸素分析用サンプルポンプの流量が低下していることを確認した。 当該サンプルポンプを補修する。 (プラスチック固化設備:廃液等を乾燥粉砕したものをプラスチックにて固化する設備) |
21 | 10月26日 | 3号機 | 建設中 | ケーブルダクトの点検において,ダクト内の天井からわずかな雨水が流入していることを確認した。 当該ケーブルダクトを補修する。 |
22 | 10月27日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉建物1階の巡視において,MSトンネル室と原子炉建物内部を繋いでいるブローアウトパネルに亀裂があることを確認した。 当該ブローアウトパネルを取替える。 (MSトンネル室:主蒸気配管および主蒸気外側隔離弁が設置されている部屋) (MSトンネル室ブローアウトパネル:MSトンネル室内で主蒸気管破断事故時等により急激な圧力上昇が生じた際に開放し,周辺機器を保護するために設置されている装置) |
23 | 10月27日 | 3号機 | 建設中 | 液体廃棄物処理設備において,ポンプ出口の逆止弁のシート部からわずかな水の漏えいを確認した。 当該弁を点検する。 |
24 | 10月27日 | 共通 | - | 3号機原子炉補機海水設備のベント弁において,誤った仕様のボルトを発注したことを確認した。 当該ボルトを取替える。 (原子炉補機海水設備:原子炉関係のポンプ,電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する設備) (ベント弁:機器および配管系統の水張り時に内部に滞留している空気を排気する弁) |
25 | 10月28日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物処理設備において,モルタル充填を行った8体の廃棄体のうち1体が廃棄体の基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し,保管する。 |
26 | 10月28日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物焼却設備の運転中において,プロパンガスの圧力調節弁が正常に動作せず,圧力が低下して,異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該調節弁を点検する。 (雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備) |
27 | 10月30日 | 1号機 | 廃止措置中 | 除じん機において,除じん機前後の水位差を測定する計器の指示が変動し,異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該計器を点検する。 (除じん機:発電所で使用する冷却水(海水)のゴミ等を除去する機器) |