12月後半(1月20日公表)

不適合の管理状況(2022年12月後半審議分)

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2022年12月16日~2022年12月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 4件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 12月16日 共通 2号機原子炉建物4階の放射線管理区域において、軍手を咥えている作業員がいたことを確認した。

当該作業者の放射性物質の体内への取り込みの有無を確認し、必要により内部被ばく線量を評価する。
2 12月20日 共通 2号機原子炉補機海水ポンプにおいて、状態表示ランプが点灯しないことを確認した。また制御盤内を確認したところ、ケーブルの焼損を確認した。

当該回路の修理および健全性確認を行い、回路を復旧する。

(原子炉補機海水ポンプ:原子炉関係のポンプ、電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ)
3 12月20日 共通 2号機原子炉補機海水ポンプの状態表示ランプ不点灯に伴う現場調査において、誤って回路を短絡させたため、サージタンクの異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該回路のヒューズを取り替える。

(サージタンク:水流水圧の急激な変化を吸収するためのタンク)
(ヒューズ:定格以上の電流から電気回路を保護する電子部品)
4 12月23日 共通 2号機残留熱除去系熱交換器ベント配管の耐圧試験において、配管を下から覗いた際に耐圧用に使用する補給水が1滴作業員の頬に付着したことを確認した。

当該作業員の被ばく線量を評価する。

(残留熱除去系:原子炉が停止した後に燃料から発生する熱を除去・冷却する系統)
(熱交換器:ポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やすための機器)
(ベント配管:機器および配管系統の水張り時に内部に滞留している空気を排気する配管)

Dグレード 29件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 12月16日 共通 電源盤点検において、サイトバンカ建物電源変圧器盤の結露防止用ヒータが断線していることを確認した。また、当該機器は空調制御された室内に設置してあり、結露は発生しない環境にあることを確認した。

ヒータを「切」運用とする。

(サイトバンカ建物:使用済制御棒等の貯蔵保管や雑固体廃棄物等の焼却、溶融、固化等の処理を行うための建物)
(変圧器:ポンプ等を動かすための電動機へ電源を供給する設備)
2 12月16日 共通 2号機の原子炉建物地下1階において、原子炉再循環ポンプMGセットの油冷却器の保温材が変形していることを確認した。

当該保温材を補修する。

(原子炉再循環ポンプMGセット:原子炉再循環ポンプに電源を供給しポンプ速度の調整を行う機器)
3 12月16日 2号機 定期事業者検査中 液体窒素貯蔵タンクの塗装作業において、タンク上部の安全栓カバーの穴あきと、タンク下部の配管サポートの腐食および塗装の剥離を確認した。

当該カバーおよび配管サポートを取り替える。

(安全栓:液体窒素貯蔵タンクの内圧上昇を防止するための逃がし栓(上蓋))
(配管サポート:配管の荷重等を支持するために使用される支持金具)
4 12月16日 共通 2号機原子炉建物の地下1階(管理区域内)において、仮置き物品の養生シートの下に飴の包装袋があることを確認した。(管理区域内での飲食、喫煙を禁止している)なお、包装袋は未開封であった。

当該飴を回収する。
5 12月16日 1号機 廃止措置中 非常用ディーゼル発電設備において、潤滑油サンプタンクから潤滑油の垂れた跡および、タンクピット内の油溜まりを確認した。

当該サンプタンクを点検する。

(非常用ディーゼル発電設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
(潤滑油サンプタンク:非常用ディーゼル機関内の潤滑油を一時的に貯蔵するタンク)
6 12月20日 2号機 定期事業者検査中 電源盤点検において、盤扉のハンドル機構部が損傷しているものがあることを確認した。

当該ハンドルを交換する。
7 12月20日 2号機 定期事業者検査中 雑固体粉砕機において、軸の一部折損に伴いモーターの異常を知らせる警報が発報し、当該設備が停止したことを確認した。

当該軸を取り替える。

(雑固体破砕機:焼却処理する廃棄物を焼却炉投入前に細かく砕く機器)
8 12月20日 共通 廃棄体データ管理システムにおいて、誤ったドラム缶番号を選択して廃棄体の記録を作成していたことを確認した。

当該システムのデータおよび当該記録の誤記を修正する。

(廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの)
9 12月20日 2号機 定期事業者検査中 洗濯廃液処理設備の計器点検において、導電率計の端子箱のシール部が破損していることを確認した。

当該計器一式を取り替える。

(洗濯廃液処理設備:管理区域内で使用する作業着等の洗濯後の廃液を処理する設備)
(導電率計:電気の通りやすさを計測する計器)
10 12月20日 2号機 定期事業者検査中 洗濯廃液処理設備の計器点検において、乾燥機温度記録計のプリンター駆動部が動作不良を起こしていることを確認した。

当該部品を取り替える。
11 12月20日 2号機 定期事業者検査中 洗濯廃液処理設備の計器点検において、ランドリ・ドレン濃縮器流量計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を校正する。

(ランドリ・ドレン濃縮器:洗濯排水を濃縮処理する機器)
12 12月20日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物エリアモニタ記録計において、インクリボンのマーク板が変形し、打点出来なくなっていることを確認した。

当該マーク板を取り替える。
13 12月20日 2号機 定期事業者検査中 電源盤点検において、タイマーの止め部が損傷していることを確認した。

当該部品を取り替える。
14 12月20日 共通 所内ボイラーにおいて、水胴マンホール保温材の隙間から水が滴下していることを確認した。

マンホール閉止板の増し締めを行う。
15 12月23日 共通 ガスタービン発電機車をけん引する車両において、ホースハンガーが折損していることを確認した。

当該ホースハンガーを取り替える。

(ホースハンガー:ケーブルを掛けて保管するための治具)
16 12月23日 共通 12tフォークリフトにおいて、正常に動作しなくなり、警報が発報したことを確認した。

当該フォークリフトを点検する。
17 12月23日 1号機 廃止措置中 無停電交流電源装置において、遮断器と駆動用モータの連結が外れており、切替不良が発生したことを確認した。

当該遮断器および駆動用モータを取り替える。

(無停電交流電源装置:停電時などにも安定的に電源を供給するための装置)
18 12月23日 共通 チェックポイントの入域ゲートにおいて、ゲートの開動作が通常よりも遅く、異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該ゲートを修理する。
19 12月23日 共通 衛星携帯電話の点検において、当該電話への架電、入電どちらも繋がらず、通話できない状態であることを確認した。

当該電話のマルチアダプタを交換する。

(マルチアダプタ:衛星電話の本体にあたる機器で親機、子機、アンテナ等を繋ぎ機能させるための機器)
20 12月23日 共通 火災初期対応の手順書において、誤記があることを確認した。

当該手順書を修正する。
21 12月23日 1号機 廃止措置中 液体廃棄物処理設備のpH計点検において、誤差が精度外であることを確認した。

当該pH計を調整する。

(液体廃棄物処理設備:発電所建物内で発生する廃液を処理する設備)
22 12月23日 共通 サイトバンカ建物の局所排気フィルタ内の内部確認において、フィルタの固定具の1つが破損していることを確認した。

当該固定具を取り替える。
23 12月27日 1号機 廃止措置中 燃料プール冷却系フィルタ差圧計の点検において、誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を調整する。

(燃料プール冷却系:燃料プールに移された使用済燃料から発生する熱の除去およびプール水の浄化を行う系統)
24 12月27日 共通 現場での作業において、理由なく保護メガネを着用していない作業員がいたことを確認した。

保護メガネの適切な使用を徹底するよう周知する。
25 12月27日 2号機 定期事業者検査中 燃料プール冷却系ポンプの水張において、出口圧力計元弁を全閉しても水が滲むことを確認した。

当該弁を点検する。
26 12月27日 共通 訓練時の緊急放送において、起動ボタンを押下しても放送ができないことを確認した。

当該緊急放送装置を点検する。
27 12月27日 共通 2号機タービン建物西側屋外において、設置している簡易水槽、可搬消防ポンプおよび消防ホースのうち、消防ホースの変色等の劣化傾向を確認した。

当該ホースを取り替える。
28 12月27日 共通 消防訓練において、緊急時対策所室内時計の時間が合っていないことを確認した。

時計の調整を実施する。

(緊急時対策所:発電所の緊急時に対応等を指揮する場所)
29 12月27日 共通 データ伝送サーバ点検後において、伝送処理を復旧したが、一部のデータ伝送先に伝送処理が実施できていなかったことを確認した。

正常な伝送状態への復旧を実施する。